車種別仕様・中古車評価・まとめ
更新日:2018.11.24 / 掲載日:2014.02.28
X-TRAIL SHOCK!

手ごろなボディサイズとプライス、そしてたしかな悪路走破性で日本国内はもとより海外でも高い人気を誇る日産のSUV「エクストレイル」。 昨年末には新型が登場し、新車だけでなく中古車としても注目度上昇中だ。今回は、多くの人の関心を惹くエクストレイルを多方面から検証してみよう。
世界中で活躍するミドルサイズ本格SUV
現代のSUVと言えば街乗りをメインとし、乗り心地や扱いやすさに重点を置いた、いわば“シティ派SUV”が主流。平日は通勤や買物に使用し、たまの休日にレジャーに行くといったユーザーには、もっとも適したクルマと言えるのではないだろうか。それゆえ、ランクルやパジェロといった本格的なクロカンSUVは以前ほどの勢いが影を潜めてしまっているのが実状だ。しかし、平成12年にニューカマーとして登場したエクストレイルは、そんな状況にも関わらず大ヒットを記録。現在も多くの人々から絶大な支持を集める、人気SUVの1台である。
初代エクストレイルは、手ごろなボディサイズやロープライス、そして機能的な装備類をウリにデビュー。このコンセプトが若年層にマッチし、瞬く間に人気車種の仲間入りを果たした。また、海外でも人気が高く、欧州やアジアのほか、オーストラリアや中近東でも販売され、高い評価を得たのである。
平成19年には、先代となる2代目をリリース。初代の基本コンセプトを継承しながら、ボディサイズおよび排気量を拡大し、新たなユーザーの取り込みに成功。また、デビューから約1年遅れでクリーンディーゼル仕様を投入。優れた環境性能はもとより、ディーゼル特有の力強い走りも大きな魅力となり話題をさらったのだ。その結果、平成19年度から3年連続で、年間SUV国内販売台数ナンバーワンという偉業を成し遂げたのである。
こうして、自他ともに認める国産SUVの代表モデルとなったエクストレイルだが、昨年12月には新型がデビューし、現在注目度が急上昇中。そこで今回は、エクストレイルをさまざまな角度から徹底解剖してみよう。初代、先代と大人気を誇っただけに、中古車市場にも多くの物件が流通中。好みの1台を選びやすい絶好の状況となっているのだ。この機会にぜひ、人気をSUVを手に入れてみては!?
先進テクノロジーでさらに進化したNEWエクストレイル
20Xエマージェンシーブレーキパッケージ(CVT/4WD)
20Xエマージェンシーブレーキパッケージ(CVT/4WD)
全長×全幅×全高 : 4640×1820×1715mm
エンジン/排気量 : 直4気筒DOHC/1997cc
最高出力/最大トルク : 147ps/21.1kg m
新車価格 : 252万7350円(5人乗り)
高い走破性を備えつつクロスオーバーへ転換
昨年12月に登場した新型エクストレイル。最大の特徴は、これまでのクロカン的要素がやや影を潜め、クロスオーバーSUVに転換したこと。しかしながら、先進の4WDシステムや安全機能を盛り込み、悪路走破性は高いレベルで保たれているのだ。また、これまでの直線基調のデザインから一変し、丸みを帯びたフォルムを採用。合わせて、3列7人乗り仕様が設定されたこともニュースだ。
エンジンは、全車アイドリングストップ機構付きの2L直4自然吸気のMR20DDで、ミッションはCVTのみ。駆動方式は基本4WDだが、一部グレードには2WDの設定もある。
グレードは20Sと20Xが基本で、後者には「エマージェンシーブレーキ」および「踏み間違い衝突防止アシスト」を備えるエマージェンシーブレーキパック、よりタフなイメージを強化したエクストリーマーXを設定。なお、従来の20GT系(クリーンディーゼル)は継続販売される。
新たに、より夜間の視認性に優れるLEDヘッドライトを設定。また、ドアミラーのターンランプはブーメランデザインを採用し、先進感を演出する。
こちらはエクストリーマーX。フロントのオーバーライダーやアンダーカバー、大型フォグランプなどで、さらにタフなイメージとしている。
羽ばたく鳥をモチーフにしたというインパネは、これまでのSUVにはない斬新なデザイン。また、質感はいっそう向上している。
2列シート車では、ラゲッジスペースしたにアンダースペースを設置。散らかりやすい小物の収納などに便利だ。
インテリジェントキーをポケットなどに入れておけば、センサーに手をかざすだけで開閉可能なリモコンオートバックドアも設定。

新型エクストレイルの最大の特徴と言えるのが、3列シート仕様を設定したこと。上が3列7人乗りで、下が2列5人乗りの室内空間となる。

メーター中央のアドバンスドドライブアシストディスプレイには、駆動システムの状態やエコドライブナビゲーターなど、各種情報が表示される。
HISTORY ヒストリー
・平成12年10月初代デビュー
・平成13年2月「GT」発売
・平成15年6月マイナーチェンジ
・平成16年12月マイナーチェンジ
・平成17年12月一部改良
・平成19年8月2代目(先代)デビュー
・平成20年9月「20GT」発売11月一部改良
・平成21年4月一部改良12月一部改良
・平成22年7月マイナーチェンジ
・平成23年1月一部改良
・平成24年7月一部改良
・平成25年12月3代目(現行)デビュー
中古車市場における世代別の物件数比率

初代と先代の比率は今後さらに広がるだろう。
現在の中古車市場では先代モデルが中心。市場での比率は約6割で、しかも新型が登場したために代替えが進めばいっそう流通量は増えるだろう。一方初代は、デビューから13年、生産終了から6年以上経過しているが、いまだにかなりの個体が流通中だ。ただし、今後は減少傾向にあり、初代と先代の比率はさら広がるはず。初代はまだまだ豊富ないまがねらいどきかも。
※すべての価格は参考価格です
先代
大ヒットした初代のあとを継ぎ、平成19年にリリースされた先代。大きな功績を残した初代のイメージを踏襲しつつも、すべてにおいてレベルアップした進化モデルだ。
20X(CVT/4WD)
20X(CVT/4WD)
全長×全幅×全高 : 4590×1785×1685mm
エンジン/排気量 : 直4気筒DOHC/1997cc
最高出力/最大トルク : 137ps/20.4kg m
新車価格 : 237万3000円(平成19年8月当時)
※平成19年当時の価格です。
初代のDNAを受け継ぎつつすべてにおいて進化した2代目
平成19年に登場した先代は、いわば初代の正常進化モデル。「アウトドアスポーツを最大限に満喫するためのタフギア」を開発コンセプトとし、ラフロードで威力を発揮する4WDシステムや先進技術、さらに利便性が増したユーティリティなど、見どころ満載の1台と言えるだろう。
平成22年7月のマイナーチェンジでは、新デザインのフロントマスクやLEDリヤコンビランプを採用。4WD車には路面状況や坂の勾配などに応じて速度を設定できる「アドバンスドヒルディセントコントロール」も採用された。
グレード構成は、デビュー当初こそ20S、20X、25S、25Xの4種だったが、翌年にはディーゼルターボの20GTを追加。その後も20Stや25Xtt、20GTSなどが加わり、最終的には7グレードがラインナップされていた。
EXTERIOR エクステリア
新しいデザインを取り入れエクストレイルらしさを昇華
初代のイメージを色濃く残したエクステリア。しかし、立体的なヘッドライトやリヤコンビランプ、「X」をモチーフとしたリヤピラーのグラフィックなど、新たな造形を取り入れていることが特徴だ。また、ボディサイズはひと回り拡大され、全長は4.6m弱となった。なお、20GTは欧州仕様と同じデザインのフロントグリルおよびバンパーが採用された(後期ではガソリン車と同デザイン)。


20GTは欧州仕様と同じデザインのフロントグリルおよびバンパーを採用。初代で人気の高かったハイパールーフレールの設定もある。
INTERIOR インテリア
機能性や広さとともに質感も向上した室内
ボディの拡大に伴い、室内空間もサイズアップ。アウトドアユースを想定し、雪や泥の汚れを簡単に拭き取れるフル防水インテリアのほか、取り外して水洗い可能なウォッシャブルラゲッジボードを採用。そのほか、保温保冷機能付きカップホルダーやポップアップステアリングなど、便利な機能もエクストレイルらしい装備となっている。

初代よりも、広さや機能がさらに向上したインテリア。また、各部にソフトパッドを採用したことで、質感も高められているのだ。

汚れを気にせず、スキーやスノボなどを積み込むことができるのは大きな魅力。アームレストのみ、もしくはリヤシートも倒すことで、さまざまなアレンジが可能だ。
ラゲッジボードの下には、引き出し式のアンダートレイを設置。また左側は、市販のピクニックテーブルなども収納可能な大容量スペースを備える。
MECHANISM メカニズム
進化した4WDシステムとディーゼルターボが特徴
初代より進化した4WDシステムは、オールモード4×4-iを採用。状況に応じて自動的に前後トルク配分を100対0から約50対50まで切り替えるオートモードのほか、エンジントルクやブレーキを最適制御するロックモードも搭載する。一方エンジンは、2Lと2.5Lのガソリンのほか、ポスト新長期規制に適合する2Lディーゼルターボも用意される。

オールモード4×4-iは2WD、オート、ロックという3つのモードを備え、シフトレバー前方のスイッチでを選択することが可能だ。
ガソリンエンジンには2Lと2.5Lの2種を設定。前者は高い優れた実用性、後者は豊かなトルクが魅力となっている。
いっそうタフに仕立てられたスペシャルバージョン

エクストリーマーX
中古車相場
20XエクストリーマーX : 214万円
※平成23年式の相場です。
エクストレイルの「タフギア」としてのイメージを、より強調した特別仕様車。重厚感を高めるフロントオーバーライダーやアンダーカバー、専用フォグランプなどの外装パーツを特別装備。20X、25X、20GTがベースとなっていた。
MARKET REPORT X-TRAIL 2nd
もっとも多い2Lガソリン車がベストバイ
現在の中古車市場で中心となっているのが、この先代。登場から6年がたち、すでに新型もデビューしていることから、今後はさらに流通量が増えることになるだろう。また、初代と比べてコンディションのいい物件が多く、安心感が高いことも魅力のひとつと言える。
ねらいは物件の大半を占めるガソリン車だが、2.5Lは物件数が少ないことと、性能的に2Lで十分なことからあまりオススメできない。20GTはまだまだ少なく、高値を維持している状態だ。
走行距離×年式別相場
平成19年 | 平成20年 | 平成21年 | 平成22年 | 平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1万km未満 | – | 159万円 | 184万円 | 194万円 | 202万円 | 210万円 | 228万円 |
1~3万km | 149万円 | 151万円 | 171万円 | 188万円 | 200万円 | 205万円 | 225万円 |
3~5万km | 151万円 | 150万円 | 164万円 | 200万円 | 185万円 | 190万円 | – |
5~8万km | 129万円 | 137万円 | 153万円 | 175万円 | 172万円 | – | – |
8万km以上 | 111万円 | 123万円 | 138万円 | 159万円 | 165万円 | – | – |
極端な値落ちこそないものの、中古車として十分にウマミを味わえる相場を形成。ひとつの目安となるのは150万円で、3万km以下でも平成19年や20年といった初期の物件なら手がとどくはずだ。
グレード×年式別相場
平成19年 | 平成20年 | 平成21年 | 平成22年 | 平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
20X | 135万円 | 142万円 | 156万円 | 181万円 | 187万円 | 196万円 | 214万円 |
20Xtt | – | – | 161万円 | 178万円 | – | 208万円 | 213万円 |
25X | 129万円 | 137万円 | – | 186万円 | 187万円 | 212万円 | – |
20S | 130万円 | 135万円 | 137万円 | 156万円 | 171万円 | – | 215万円 |
20GT | – | 167万円 | 178万円 | 208万円 | 218万円 | 245万円 | 258万円 |
最多の20Xは150万円がひとつの目安となり、前期ならそれ以下、後期ならそれ以上となる。20GTは話題性の高いグレードだけに高値を維持しており、一方25Xは値落ち幅が大きく、お得感は高い。
年式
デビュー翌年がもっとも多いが、マイチェンが行われた平成22年やモデル末期となった25年も比較的比率は高め。モデルライフを通して売れ続けたということが、このデータからもわかるだろう。グレード
2Lの上級グレードである20Xが最多で、それに続くのが20Xの装備をさらに充実させた20Xtt。このように2Lが上位を占める一方で、ディーゼルや2.5L系の流通量はやや少なめとなっている。

走行距離
ほぼ年式相応といえる状況で、半数以上が3万km以下というのはうれしいデータ。しかも5万km以上が2割そこそこしかないのだから、安心してクルマ選びができるというわけだ。
初代
「200万円で買える」ということを前面に押し出し若年層をターゲットに開発された初代エクストレイル。その魅力は3代目が登場した現在でも色あせていない。
X(4AT/4WD)
X(4AT/4WD)
全長×全幅×全高 : 4455×1765×1675mm
エンジン/排気量 : 直4気筒DOHC/1998cc
最高出力/最大トルク : 150ps/20.4kg m
新車価格 : 233万1000円(平成16年12月当時)
※平成16年当時の価格です。
若年層をターゲットにしたホンキで使える本格SUV
アウトドアスポーツを楽しんでいる20~30代のユーザーをターゲットに開発された初代エクストレイル。「4人が快適で楽しい、200万円の『使える4駆』」をコンセプトに、手ごろな価格ながら高性能な4WDシステムやタフに使える広い室内空間を実現し、扱いやすいボディサイズとしたことが最大の魅力だろう。
何度か改良は行われたが、平成15年6月のマイチェンでエクステリアの意匠がブラッシュアップされたほか、インパネ形状も変更。ハイパールーフレールやポップアップステアリングが採用されたのも、このときだ。
デビュー時は基本のS、上級のX、ターボのGTという3グレード構成だったが、のちに上級装備を採用したStとXt、アウトドア色の強いSttとXttが加わった。また、オーテックジャパン製のライダーやアクシスといったカスタムモデルもあり。
EXTERIORエクステリア
デザイン性とともに取りまわしやすさも考慮
直線基調のスタイリングは、飽きのこないデザインとともに、車両感覚のつかみやすさにも貢献。全幅は3ナンバーサイズだが最小回転半径を5.3mに抑えることで、取りまわし性にも優れている。なお、フロントフェンダーは復元力のある樹脂製となっており、軽い接触ならヘコむ心配なし。こんなところも、アウトドアユースに重点を置いたエクストレイルの魅力だ。

軽い接触程度のヘコみならたわんで復元する、樹脂製のフロントフェンダーを採用。悪路での走行を得意とする、SUVならではの装備と言えるだろう。
INTERIOR インテリア
シンプルでムダのない高機能なインテリア
センターメーターが特徴的なインテリアは、4人が乗って4人分の荷物がきちんと積める広い空間と、汚れを気にすることなく使える機能性が魅力。その一方で、フロントシートは上級セダン並みのサイズを採用するなど、快適性が考慮されていることも特徴のひとつだ。もちろん、大型収納スペースをはじめとするデイリーユースで使いやすい装備も多数設置されている。

シンプルながら、高い機能性を備えた室内空間。リヤシートは5段階のリクライニング機構も備えており、ロングドライブでも余裕だ。

先代にも受け継がれたポップアップステアリングは、休憩時はもとより、シューズの履き替えやウェアの着替えなどにもとても便利な機能。
ラゲッジボードは簡単に汚れが落ち、かつ滑りにくい樹脂素材を採用。取り外して洗うことも可能なので、アウトドアユースでは重宝するはず。
後期ではセンターコンソール中央に、エアコンの送風を利用した保温保冷機能付きマルチボックスを設置。350cc缶なら4本収納可能。
MECHANISM メカニズム
実用性重視の自然吸気とパワーを追求したターボ
エンジンは2L自然吸気と同ターボの2種をラインナップし、前者は豊かなトルクと優れた燃費性能、そして後者は280馬力の圧倒的なパワーが魅力だ。組み合わされるミッションは4ATが基本だが、自然吸気の一部グレードには5MTもあり。4WDシステムは、路面状況を検知して2WDから4WDまで最適なトルク配分を瞬時に行うオールモード4×4となる。

低中速での扱いやすいトルクが特徴のQR20DEが基本エンジン。一方、280馬力を発揮するSR20VETは、GTのみに搭載される。
4WDシステムはスイッチひとつでモードの選択が可能。前期はボタン式だったが、後期では左写真のようなダイヤル式に変更された。
ミッションは4ATが基本で、一部グレードには5MTの設定もあり。後期からガングリップタイプのノブに変更されている。
MARKET REPORT X-TRAIL 1st
予算に合わせて選べる広い価格バンド
約7年という長い期間販売され、多くのユーザーを獲得した初代エクストレイル。それゆえ現在の中古車市場でも数多くの物件が流通しており、好みの一台を探すことはさほどむずかしくない状況となっている。また、30万円台から150万円弱までと価格バンドが広く、予算に応じて選ぶことができることも大きな魅力だ。
そんななかでオススメとなるのが後期のXtt。Xの装備に加えてキセノンヘッドライトや前席シートヒーター、17インチアルミホイールなどを装備。コミコミ100万円でねらえる価格帯もポイントだ。
走行距離×年式別相場
平成12年 | 平成13年 | 平成14年 | 平成15年 | |
---|---|---|---|---|
3万km未満 | 42万円 | 58万円 | 64万円 | 69万円 |
3~5万km | 44万円 | 49万円 | 59万円 | 70万円 |
5~8万km | 39万円 | 46万円 | 54万円 | 64万円 |
8~10万km | 37万円 | 42万円 | 47万円 | 52万円 |
10万km以上 | 31万円 | 36万円 | 37万円 | 47万円 |
平成16年 | 平成17年 | 平成18年 | 平成19年 | |
---|---|---|---|---|
3万km未満 | 100万円 | 97万円 | 111万円 | 129万円 |
3~5万km | 81万円 | 98万円 | 110万円 | 121万円 |
5~8万km | 71万円 | 85万円 | 102万円 | 114万円 |
8~10万km | 62万円 | 74万円 | 91万円 | 88万円 |
10万km以上 | 55万円 | 62万円 | 83万円 | 90万円 |
5万km以下の後期となると80万円オーバーになってしまうが、前期であれば50~60万円でも十分にねらうことが可能。また、なかには30万円台なんて物件もあるので、お得感は十二分に味わえるはずだ。
グレード×年式別相場
平成12年 | 平成13年 | 平成14年 | 平成15年 | |
---|---|---|---|---|
X | 39万円 | 44万円 | 49万円 | 58万円 |
Xt | – | 49万円 | 51万円 | 60万円 |
Xtt | – | – | 53万円 | 56万円 |
S | 38万円 | 40万円 | 42万円 | 58万円 |
GT | – | 42万円 | 50万円 | 74万円 |
平成16年 | 平成17年 | 平成18年 | 平成19年 | |
---|---|---|---|---|
X | 71万円 | 82万円 | 98万円 | 114万円 |
Xt | 67万円 | 82万円 | – | – |
Xtt | 68万円 | 84万円 | 110万円 | – |
S | 64万円 | 72万円 | 88万円 | 106万円 |
GT | 82万円 | 93万円 | 106万円 | 117万円 |
ほぼ、どの年式、どのグレードでも100万円強の予算でねらえるはず。とくに前期であれば、50万円の予算でも十分にねらうことが可能だ。ただし、GTは物件数が少ないうえ他グレードよりも高めなので、予算に余裕を持たせたうえでねらいたい。
走行距離
もっとも古いと車齢は14年目を迎えているだけあり、多くの物件が5万km以上で、10万kmオーバーの個体も少なくない。ねらいは半数近くを占めている5~8万kmとなるだろう。グレード
X、Xtt、Xtと続くように、上級グレードのX系が多いことが判明。その一方で、唯一のターボモデルとなるGTは少数だ。なお、特別仕様車も多いのでチェックしたい。

ジャーナリスト・竹岡圭氏の歴代
エクストレイルインプレッション
初代
使える道具感覚が満点で若者に人気
はっ水加工が施されたインテリアや、予想以上に高いオフロード性能など、道具感満載のSUVとして、若者を中心に人気を博したモデルでしたよね。低価格だったのと、スノーボード人気にもあやかって、ウィンタースポーツのイメージも後押し、うまくブランディングできたモデルだと思います。発売当初のモデルは、発進時の飛び出し感が気になりましたが、マイナーチェンジ後のモデルはグッと乗りやすいものになりました。
先代
初代の特長を進化させることで個性を強化
ポップアップステアリングやフル防水インテリア、浅い傷なら熱で戻るスクラッチシールド塗装など、初期型で人気だったものを、進化させて盛り込むことで、より個性が強まったモデルでしたね。引き出し式のラゲッジは賛否両論でしたが、ユニークさでは抜きんでていたと思います。街乗りはもちろんのこと、本格的AWDではないとは思えないほど、悪路走破性にも磨きがかかり、ある意味クロカン4駆的な性格も併せ持った1台でした。