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更新日:2021.12.01 / 掲載日:2021.12.01

メルセデス・ベンツ Sクラス カブリオレの燃費や税金など気になる維持費を紹介

ベンツ最上級モデルSクラスのカブリオレタイプ「Sクラス カブリオレ」

Sクラスのオープンカーとして2016年に登場したメルセデス・ベンツ Sクラス カブリオレの気になるポイントを紹介していきます。

「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった、実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

Sクラス カブリオレについて

メルセデス・ベンツ Sクラス カブリオレは、同社のラインナップの中で最上位に位置するSクラスから2016年6月に登場したモデルです。

Sクラスが誇る全長5000mmオーバーの迫力のあるボディから、カブリオレが持つ優雅さと力強さを全面に押し出しています。Sクラスの代名詞である高級サルーンのような佇まいというよりは、エレガンスとスポーツの要素が絶妙にマッチしている印象を受ける車両です。

Sクラス カブリオレは、Sクラス クーペを踏襲した美しいボディに加え、静粛性に優れるソフトトップを採用しています。また、ヘッドライトには、片側47個のスワロフスキークリスタルを組み込んだ専用LEDハイパフォーマンスヘッドライトを採用。

その他にも、丸みのある円柱状のクリスタル30個をウインカーに、カットクリスタル17個をポジショニングライトに配置するなど、全体的にラグジュアリーな表情を与えています。

インテリアにもカブリオレ専用のデザインを施し、美しいカーブを描くダッシュボードからドア、シートまで流れるような一体感のあるデザインを採用しました。

販売期間は2016年から2021年までの3年半ほどと短く、6代目のみにしか設定されていませんでした。そんな短い歴史の中でSクラス カブリオレとして設定されたのは、2016年6月に設定された「S550 カブリオレ」と2018年6月に設定された「S560 カブリオレ」の2つのグレードです。

S550 カブリオレには最高出力455馬力を発揮する4.7L V型8気筒ツインターボエンジンを、S560 カブリオレには最高出力469馬力を発揮する4.0L V型8気筒直噴ツインターボエンジンをそれぞれ搭載しました。これらのエンジンには、9速オートマティックトランスミッションの「9G‐TRONIC」が組み合わせられています。

その後、Sクラスは2021年はじめに7代目へとフルモデルチェンジを行い、ボディタイプをセダンのみにしたため、Sクラス カブリオレとしての販売は終了となりました。

Sクラス カブリオレのボディサイズ

Sクラス カブリオレのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。

Sクラス カブリオレは6代目のみにしか設定されていません。ここでは、代表的なグレードのボディサイズを比較してみましょう。

<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
S550 カブリオレ
全長5027mm×全幅1899mm×全高1417mm

初代
S560 カブリオレ
全長5030mm×全幅1910mm×全高1420mm

Sクラス カブリオレは6代目の2016年6月に登場しましたが、カブリオレタイプとしては2種類のグレードしか設定されませんでした。全長から全幅、全高すべてにおいてわずかながらサイズに違いがあるようですが、大きな差ではないようです。

全高は一般的なスポーツカーとあまり変わらないSクラス カブリオレですが、全長や全幅に関してはかなり大きめのサイズとなっています。そのため、都内や都市部などで駐車場探しをする際は少し手間がかかってしまうでしょう。

日本にあるコインパーキングでは、以下のサイズが一般的です。

車両全長:3300mm以上5000mm以下
車両全幅:1400mm以上1900m以下
最高車両高1200mm以上2100mm以下

このサイズを見ると、Sクラス カブリオレは全長と全幅がサイズオーバーとなってしまいます。

また、Sクラス カブリオレは、最低地上高がおよそ12cmと低めの車両です。仮にサイズをクリアして駐車をしても、ロック板と接触を起こして車両破損や出庫不可になる可能性があるので注意しなければなりません。

一方で立体駐車場に関しては、日本の多くの駐車場が1550mmの高さ制限と、1850mmの全幅制限を設けています。Sクラス カブリオレに設定される2つのグレードは高さに関しては問題ないものの、全幅に関しては制限を大幅に超えているため、駐車することは難しいです。

Sクラス カブリオレの安全装備

Sクラス カブリオレは、クーペモデルのルーフを取り去ってソフトトップを装着して誕生したモデルです。ボディ剛性や安全性能が不安だと感じる方もいるかもしれませんが、どちらも抜かりはありません。

同社のラインナップの中で最上位に位置するSクラスは、世界水準の安全機能が備わっています。Sクラス カブリオレに搭載している安全装備は以下のとおりです。

・アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック
・リモートパーキングアシスト
・PRE-SAFEインパルス・サイド
・アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付)
・PRE-SAFEサウンド
・アクティブレーンチェンジングアシスト
・アクティブレーンキーピングアシスト
・トラフィックサインアシスト
・緊急回避補助システム
・渋滞時緊急ブレーキ機能
・アクティブエマージェンシーストップアシスト など

また、Sクラス セダンに採用されている「インテリジェントドライブ」が、派生モデルとして誕生したSクラス カブリオレモデルでも標準装備になりました。先代モデルと比較して大きく性能が向上しているので、ステアリング操作や発進、停止を自動でアシストしてドライバーの負担を減らしてくれます。

さらに、走行中に規定値を超える衝撃を感知すると、ロールバーがリヤヘッドレスト後方から上昇して乗員の安全を確保してくれるのです。

Sクラス カブリオレの走行性能

Sクラス カブリオレは、優雅なフォルム以外にも優れた走行性能を持ち合わせている車種です。

とくにS560 カブリオレに搭載されているエンジンは、4.0L V型8気筒ツインターボで、最高出力は469馬力を発揮します。そこに9速オートマティックトランスミッションである「9G‐TRONIC」が組み合わさることで、わずか4.6秒で0kmから100kmまで加速させることが可能です。

車重2000kgを超える大柄なボディでも、ドライブ中にストレスを感じるようなことはありません。

また、前後のサスペンションには、AIRマティックサスペンションが採用されているのが特徴です。連続可変ダンパーとエアサスペンションを電子制御することで、快適かつスポーティーな乗り心地を体感できます。

トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ

6代目のみにしか設定されていないSクラス カブリオレは、世代ごとに比較する対象がありません。そのため、ここでは6代目のみのトランクルームの広さをご紹介します。

<世代:グレード:容量>
6代目
S560 カブリオレ
350L

Sクラス カブリオレは、Sクラス クーペをベースにした全長5000mmオーバーの迫力のあるボディを活かした美しいボディラインが特徴です。

そんなトランクルームの容量は、ソフトトップを格納している状態とルーフを出している状態で異なります。ルーフを出している状態では350Lの容量があるSクラス カブリオレですが、ソフトトップを格納している状態だとその容量は250Lまで減少してしまいます。

FRスポーツカーの代表的なレイアウトであるロングノーズショートデッキのボディ形状のため、どうしてもトランクルームの容量は少なくなってしまうようです。

いずれにしても、決して広いトランクルームとはいえませんが、ゴルフバッグ1個であれば余裕で収納できます。トランクルームは奥行きも高さも少ないですが、ふだんの買い物などの日常使いであれば問題ない容量でしょう。

Sクラス カブリオレの燃費

Sクラス カブリオレの燃費を見ていきましょう。

6代目のみの設定となるSクラス カブリオレの測定モードは、JC08モードのみです。この測定モードは、時代が下がるごとに実走行に近い走行条件になるものですが、同じ条件になることはありません。

そのため、カタログデータと実燃費には必ず差があるので、あくまでも参考として見ておくことが大切です。

<世代:グレード:燃費>
6代目
S550 カブリオレ
非公表

6代目
S560 カブリオレ
9.4km/L(JC08モード)

6代目の中でも、カブリオレタイプとして先に設定されたS550 カブリオレの燃費については非公表のため、その詳細は不明です。S560 カブリオレに関しては、カタログ値燃費は9.4km/Lと公表されています。

Sクラス カブリオレはルーフを取り除いたことからボディ剛性や安全性の面が不安視されましたが、マグネシウムとアルミニウムを採用してボディ剛性を強化しました。急加速や段差のある路面を走行しても、ショックを上手く吸収してドライバーに不快感を与えません。

こうした軽量化により、Sクラス クーペとほぼ同等の車重を実現したため、カタログ値燃費の差異はSクラス クーペと比べても-0.1km/Lのわずかな燃費低下に抑えられているようです。

Sクラス カブリオレの税金

現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境性能割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。

<世代:グレード:年額>
6代目
S550 カブリオレ
88,000円(4,663cc)

6代目
S560 カブリオレ
66,500円(3,982cc)

自動車税は初回登録から13年を経過すると税額が割増になりますが、2016年に登場したSクラス カブリオレにはまだ対象となるグレードは存在しません。

続いて重量税ですが、Sクラス カブリオレはS560 カブリオレのみしか公表されていません。このグレードの車両重量は2,160kgなので、税区分が2,500kg以下に分類されるため、支払額は20,500円になります。

また、重量税も13年と18年経過でそれぞれ税金が上がりますが、こちらもまだ該当しないため今はまだ気にする必要はないでしょう。

自動車の購入時に発生する自動車取得税は2020年10月に廃止され、その代わりに自動車税環境性能割が導入されました。新車と中古車で税率を算出する方法が異なるので、これらの税金も加味した上で自動車の購入を検討しましょう。

自賠責保険や任意保険料

続いて、Sクラス カブリオレの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。

自賠責保険料は、車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分をまとめて支払うことになります。

任意保険は、保険会社や補償内容で金額が大きく変動するものですので、この試算はあくまで目安ということを覚えておきましょう。保険料の額は型式ごとの事故実績に基づいた「型式別料率クラス」により定められ、数字が低いほど保険料は安くなります。

ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた6代目のS560 カブリオレの料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。

6代目
S560 カブリオレ
対人賠償責任保険11・対物賠償責任保険9・搭乗者傷害保険7・車両保険15

※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。

Sクラス カブリオレの車検代

Sクラス カブリオレの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用がありますが、法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決まっています。

6代目の「S560 カブリオレ」で見た場合、以下の費用がかかります。

・重量税・・・2年分で41,000円
・自賠責保険料・・・24か月で20,010円
・印紙代・・・1,200円

S560 カブリオレの場合、重量が2,000kg以上もあり、他のメルセデス・ベンツのスポーツカーと比べても重量税が高くついてしまいます。

このグレードに関しては2018年に登場したものなので、今すぐに心配する必要はありませんが、経年劣化した際にはソフトトップの状態に注意が必要です。時間の経過とともにソフトトップが正常に作動しなかったり、雨漏りが発生したりする可能性もあるので、車検時には特にこれらの点を注意して確認するようにしましょう。

Sクラス カブリオレの維持費

前述した項目を含め、Sクラス カブリオレの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。

使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、6代目のS560 カブリオレの年間維持費は以下のとおりです。

・自動車税・・・66,500円
・重量税・・・20,500円(2年分÷2)
・自賠責保険・・・10,005円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約50,000円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・約228,000円
・駐車場代・・・約96,000円(全国平均)

Sクラス カブリオレは、2019年10月に登場したモデルを最後にすでに販売が終了しています。そのため、新車時に加入できるメルセデス・ケアや購入した年式によっては3年落ち以内の中古車で選択できるメーカー補償に加入することができません。

そのため、万が一故障した際は高額の修理費用が必要になることを覚悟しておきましょう。

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※本記事は、2021年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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