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更新日:2021.08.26 / 掲載日:2021.08.26
メルセデス・ベンツ Eクラス クーペの燃費や税金など気になる維持費を紹介

4人乗りの2ドアクーペであるメルセデス・ベンツ Eクラス クーペについて、気になるポイントを紹介していきます。
「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
Eクラス クーペについて
メルセデス・ベンツ Eクラス クーペは4ドアセダンであるEクラスのバリエーションのひとつとして開発された、4人乗りの2ドアクーペです。Eクラス クーペはセダンの4代目に相当する2009年から発売されていますが、ここではセダンの世代に合わせた表記で統一します。
「傑作は裏切らない」というコンセプトのもと開発されたEクラスは、メルセデス・ベンツが130年以上にわたり磨き続けてきた美の真髄を身にまとい、モダンでスポーティーなスタイリングと高い安全性能を実現させました。これは、Eクラスから派生して誕生したEクラスクーペやEクラスカブリオレにも受け継がれています。
Eクラス クーペのデザインは、新世代のメルセデスを連想させるものです。エクステリアは、シャープでダイナミックなフロントや美しく人々を魅了するモダンなリヤエンド、官能的で流麗なルーフラインが特徴です。そのデザインは伝統のワイド&ローのプロポーションとともに、見る人々を釘付けにします。
Eクラス クーペのインテリアも同ブランドにふさわしく、本革巻きステアリングやレザーARTICOで彩られたダッシュボード、メモリ機能付きの前席パワーシートなどの高級感あふれる装備が充実しているのが特徴です。
また、スタイリングだけでなく、距離も季節も問わない快適性や高度な実用性をもちあわせており、時代を超越した揺るぎない美しさが結晶することで、Eクラス クーペはユーザーの人生を彩り続けます。
トランスミッションには、4代目では7速AT、現行型の5代目では9速ATを搭載。駆動方式としては、このクラスでは一般的な方式であるFRに加え、4マチックと呼ばれる四輪駆動がラインアップされます。パワートレインには、現行の5代目の場合1,991ccのターボエンジンと1,496ccもしくは2,996ccのターボエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを設定。
Eクラス クーペは2020年のマイナーチェンジにより最新型にアップデートされていますが、今後もこのクラスを牽引するモデルとして、さらなる進化が期待されている車種のひとつです。
Eクラス クーペのボディサイズ
メルセデス・ベンツ Eクラス クーペのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。ここでは、4代目と5代目のボディサイズを比較してみましょう。
<世代:グレード:ボディサイズ>
4代目
E400 クーペ
全長4745mm×全幅1785mm×全高1395mm
5代目
E200 クーペ スポーツ
全長4845mm×全幅1860mm×全高1430mm
Eクラス クーペは、基本的にEクラス カブリオレと同じボディサイズです。カブリオレと同様、わずかながらセダンよりも全高が低めです。
Eクラス クーペの全長は極端に長すぎることはなく、さほど違和感なく運転することができます。また、約1800mmという全幅も、近年の乗用車としては一般的なものといえるでしょう。しかし、少し前のモデルから乗り換えた人やAセグメントの乗用車に慣れている人にとっては、峠道でのすれ違いや狭い路地の通行などで気を遣うことがあるかもしれません。
コインパーキングの場合、長さ4800mm~5000mm×幅2400mm~2500mm程度といわれていますが、Eクラス クーペの全長では多少気を遣うものの駐車するのに問題はないでしょう。ただし、駐車場によっては幅の余裕がないことも予想されます。近年増えている全幅の広いモデルと同様、ユーザーはドアの開閉時に隣の車に擦らないよう注意する必要があります。
立体駐車場に停める場合は、駐車場探しに困る場面が少ないでしょう。最近でこそ全高2000mmに対応できる立体駐車場が増えていますが、今でも多くの立体駐車場は全高1550mmまでがほとんど。全高1400mm前後のEクラス クーペなら、その点も問題なくクリアできるでしょう。
Eクラス クーペの安全装備
Eクラス クーペには最新技術が集結されているため、メルセデス・ベンツ最高峰のモデルであるSクラスと同等の安全性能を搭載しているのが特徴です。
具体的な安全装備は、Eクラスのセダンやカブリオレとほぼ同じものが搭載されました。
「アクティブブレーキアシスト」は、前方の車両や歩行者だけでなく右折時の対向車との衝突の危険にも対応しています。また、「ドライブアウェイアシスト」は、誤発進しそうになった際にドライバーに危険を知らせてくれる機能です。
さらに、ステアリングアシストを備えたアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)をはじめ、将来の自動運転を強く意識したさまざまな機能が搭載されました。
この他にも、運転中に集中力が落ちてしまった場合に休憩をとるように促してくれる機能の「アテンションアシスト」、ウインカーを点滅させるだけで車線変更ができ、アシストしてくれる「アクティブレーンチェンジングアシスト」なども搭載するなど、ドライバーの安全を考えた装備が充実しています。
トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ
Eクラス クーペの4代目から5代目までの、歴代のトランクルームの広さをご紹介します。
<世代:モデル:容量>
4代目
FRモデル
415L
4代目
4マチックモデル
425L
5代目
FRモデル
415L
5代目
4マチックモデル
425L
Eクラス クーペには、セダンと同様の独立したトランクルームが用意されました。世代ごとの変更点はなく、FRモデルの容量は415L、4マチックモデルでは425Lという容量となっています。どちらのモデルでも、ゴルフバッグは最大3個積載することが可能です。
セダンの540Lと比較すると若干控え目な容量ですが、特に不便を感じる場面は少ないでしょう。基本的にEクラス クーペはフルで4人が乗車してドライブするというより、フロントの2人が車内のひとときを楽しむというタイプなので、十分な容量といえます。
また、Eクラス クーペのリヤシートは、他のメルセデスと同様40:20:40の分割可倒式です。乗車人数に応じて必要な分だけシートバックを倒し、トランクルームの長さを延長する形で容量を拡大することができます。
Eクラス クーペの燃費
Eクラス カブリオレの燃費性能ですが、4代目と現行モデルの5代目とでは測定モードが変更されています。そのため、世代による単純比較が不可能です。基本的に測定モードは時代が下るごとに、実走行に近い測定値になります。しかし、実際の走行条件は全て異なるので、カタログデータと実燃費には乖離があります。そのため、あくまでも参考値として見ておくのがおすすめです。
<世代:グレード:燃費>
4代目
E250 クーペ
15.5km/L(JC08モード)
4代目
E400 クーペ
12.0km/L(JC08モード)
5代目
E200 クーペ スポーツ
12.9km/L(WLTCモード)
5代目
E300 クーペ スポーツ
11.5km/L(WLTCモード)
5代目
E450 4マチック クーペ スポーツ
11.3km/L(WLTCモード)
Eクラス クーペが誕生したばかりのころは、比較的排気量の大きいNA(自然吸気)エンジンが搭載されていましたが、2010年モデル以降はエンジンの排気量が小さくなっています。そのため、ダウンサイジングターボが組み合わされるようになりました。ターボを組み合わせることで、より大排気量のNAエンジンよりと同等の出力、トルクを発生できるため燃費性能や環境性能が格段に向上しています。
同条件の比較対象がないため、具体的な比較ができませんが、5代目の「E200 クーペ スポーツ」はハイブリッドシステムも組み合わされることで、従来よりも燃費性能や環境性能がアップしています。実燃費ではその優位性がより際立ち、エンジンモデルよりも燃料代の節約が見込めるでしょう。
Eクラス クーペの税金
現在の日本での自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。
Eクラス クーペの自動車税は、4代目と5代目のグレードで以下の価格となるようです。
<世代:グレード:年額>
4代目
E250 クーペ
36,000円(1,991cc)
5代目
E200 クーペ スポーツ
30,500円(1,496cc)
5代目
E450 4マチック クーペ スポーツ
年額50,000円(2,999cc)
グリーン化特例の制度もある自動車税ですが、Eクラス クーペには対象となるグレードがありません。また、自動車税は初回登録から13年を経過すると税額が割増になりますが、2009年に登場した「E350 クーペ」がまもなく該当されます。E350 クーペは税額が年額57,000円から66,700円に増額されます。
次にEクラス クーペの重量税ですが、国内販売されている全てのグレードで車重が1,501kgから2,000kgの間に収まるので、税額は2年分で32,800円です。さらに年式が古くなると税額が上がり、4代目初期ものは初回登録から13年を超えるので2年分40,000円課税されます。そして18年以上経過すると、2年分の重量税は50,400円になるため、低年式のEクラス クーペを購入する際は、この点にも留意したほうがよいでしょう。
従来あった自動車取得税は2020年10月に廃止され、新たに自動車税環境割が導入されました。「E200」「E300」「E450 4マチック」の各クーペモデルがエコカー減税の対象となるため、本来取得価額の3%課税される環境割がこれらのグレードでは2%に軽減されます。
自賠責保険や任意保険料
続いて、Eクラス クーペの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。自賠責保険料は車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。
その保険料を算定する目安となるのが「型式別料率クラス」です。これは型式ごとの事故実績に基づき決定され、それぞれの数字が低いほどリスクが低く、保険料は安くなります。
ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた4代目以降の料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。
4代目
E250 クーペ
対人賠償責任保険5・対物賠償責任保険5・搭乗者傷害保険7・車両保険15
5代目
E200 クーペ スポーツ
対人賠償責任保険6・対物賠償責任保険7・搭乗者傷害保険7・車両保険15
※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。
Eクラス クーペの車検代
Eクラス クーペの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用がありますが、法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決まっているのです。
5代目の「E200クーペ スポーツ」で見た場合、以下の費用がかかります。
・重量税:2年分で32,800円
・自賠責保険料:24か月で20,010円
・印紙代:1,200円
基本的に、車検整備はディーラーや整備工場などに依頼することになるでしょう。その場合、法定費用の他にも整備点検費用がかかります。整備や修理の内容により工賃は大きく異なるため金額はまちまちですが、法定費用と整備点検費用の合計で15万円以上は用意しておきたいところです。
さらに車検を依頼する場合は、車検手続きの代行手数料もかかりますし、金額はディーラーや工場ごとに設定されるので、事前に確認しておくようにしましょう。
Eクラス クーペの維持費
前述した項目を含め、Eクラス クーペの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。
使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、5代目のE200 クーペ スポーツの年間維持費は以下のとおりです。
・自動車税:30,500円
・重量税:16,400円(2年分÷2)
・自賠責保険:10,005円(24か月分÷2)
・任意保険:約50,000円
・ガソリン代(年間1万km走行):約157,000円
・駐車場代:96,000円(全国平均)
これら以外に、ガソリン代やオイル代といった消耗品代がかかるでしょう。また、タイヤ代は一回の出費額が大きくなるので、あらかじめまとまった額を用意しておきたいところです。
Eクラス クーペならではの優れた性能を維持するためには、定期的なメンテナンスも欠かせないため、点検費用も見込んでおきましょう。点検費用をケチってしまうと、大きなトラブルや故障が発生した際メンテナンス費用よりも高額な修理代がかかってしまう可能性があります。
ハイブリッドの特徴
Eクラス クーペでは、現行モデルの5代目に「E200 クーペ スポーツ」や「E450 4マチック クーペ スポーツ」などのハイブリッド車がラインアップされています。上記のグレードには、エンジン出力をモーターがアシストするマイルドハイブリッドシステムが採用されました。
日本の国産車などで多用されるストロングハイブリッドと比べると、ハイブリッド車であることを感じる場面は少ないのが特徴です。しかし、低コストで導入しやすいメリットがあるため、近年のヨーロッパ車では広く採用されるようになりました。
モーター走行はできないですが、ゼロから最大トルクを発生させるモーターがエンジンをアシストし、低回転域からも十分なトルクを発生させています。
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※本記事は、2021年8月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。