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更新日:2025.01.28 / 掲載日:2021.06.02
ルノー キャプチャーの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

2014年から日本での販売を開始した新世代のコンパクト・クロスオーバーSUVであるルノー キャプチャーに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ルノー キャプチャーの歴史
2013年1月、新世代のコンパクト・クロスオーバーSUVであるキャプチャーの初代がジュネーブ・モーターショーにて発表され、登場しました。その2年前に公開されていたコンセプトモデルは、ルノーに移籍した著名デザイナーであるローレンス・ヴァン・デン・アッカーが手がけ、その大胆で有機的なデザインが反響を呼びます。車両ベースには、日産とルノーが共同開発したBプラットフォームが用いられているのが特徴です。2014年2月、本国での販売から遅れること1年、ようやく日本市場への導入が開始されました。いかにもフランス車らしい先進的で大胆なデザインは、日本でも好評を博します。
エンジンは、1.2Lのダウンサイジング直列4気筒ターボエンジンを搭載。駆動方式には4WDは用意されず、FFのみが設定されました。トランスミッションは6段のデュアルクラッチ式ATが組み合わされ、タイムラグがほとんどないダイレクトな変速感と優れた動力伝達効率が特徴となっています。
導入された当初は以下の2つがラインナップされました。
・ベーシックグレードの「キャプチャー ゼン」
・上級グレードの「キャプチャー インテンス」
同年9月には、南フランスにある村をイメージした150台限定販売の「キャプチャー ルシヨン」が登場します。
2015年6月には、カンヌ国際映画祭をイメージした40台限定の販売の「キャプチャー カンヌ」が登場。このグレードは2016年6月、2017年6月にもそれぞれ50台限定で販売されました。
2018年10月には、キャプチャー インテンスをベースにした特別仕様車「キャプチャー Sエディション」を販売します。
2021年2月、本国での登場から遅れること2年、日本市場においても2代目が登場しました。ボディサイズを拡大し、ユーティリティを向上。新型の1.3L直列4気筒ターボエンジンが搭載され、トランスミッションは7段変速のデュアルクラッチ式ATへと進化しています。
キャプチャー インテンス

装備が充実している上級グレード「キャプチャー インテンス」
17インチの大径アルミアロイホイールを装着した足元には力強さを表現、アッパーボディにはクーペのように絞り込んだフロントガラスで躍動感を演出しました。駆動方式はFFのみとなり、コンパクト・ハッチバック同様の軽快な走行性能を確保しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:69万円~119万円
2015年式:65万円~134万円
2016年式:74万円~132万円
2017年式:流通量希少のため算出不可
2018年式:109万円~158万円
2019年式:150万円
2020年式:流通量希少のため算出不可
2021年式:199万円~249万円
2022年式:185万円~265万円
2023年式:299万円
2024年式:304万円~315万円
キャプチャーの中でも人気のあるグレードであるため、他のグレードと比べれば流通量は多いです。その中には、新車価格とほとんど変わらない価格で販売されている車両もあります。
先代モデルとの比較
キャプチャー インテンスは、初代が誕生した当初から設定されています。
新世代のルノーが掲げるテーマである「EXPLORE(冒険の旅に出る)」をキーワードにしてデザインされました。大胆に曲面を多用したアッパーボディと大径のアルミホイールを組み合わせ、都会的な洗練と野性味が上手にブレンドされたエクステリアデザインが特徴です。デザインが重視されている車ではありますが、乗降性や積載能力を損なわないように巧妙に設計されています。
この世代のキャプチャー インテンスの中古車は、20台近く流通しているようです。数か月前まで現行モデルとして販売されていたので価格は高めですが、初期年式であればお得に購入できるでしょう。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力120ps。ボディサイズは全長4125mm×全幅1780mm×全高1565mmです。
2代目(現行モデル):2021年~
この世代のキャプチャー インテンスは、2019年の本国でのフルモデルチェンジから2年後に日本に登場しました。
初代と比べて、ボディが大きくなっています。強化されたエンジン出力や数々の先進安全装備などにより、車格がひとつ上級へ移行したかのようなアップデートが施されました。
この世代は登場から数年経ったこともあり、20台前後の中古車が流通しています。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力154ps。ボディサイズは全長4230mm×全幅1795mm×全高1590mmです。
人気のあるカラー
2トーン
・ブラン ナクレ M×ノワール エトワール M
・ルージュ フラム M×ノワール エトワール M
・ブルー マリーン フュメ×ノワール エトワール M
・ブルー アイロン M×ノワール エトワール M
・ノワール エトワール M×ブラン アルバトル
この中では、ボディ部分が鮮やかな青色で、ルーフ部分が漆黒の「ブルー アイロン M×ノワール エトワール M」が人気です。
キャプチャー カンヌ

カンヌ国際映画祭をイメージしたモデル「キャプチャー カンヌ」
世界3大映画祭のひとつであり、ルノーが長年に渡ってオフィシャルカー提供のサポートをしているカンヌ国際映画祭をイメージした限定モデルとなっています。そのため、ボディのサイド部分にカンヌ映画祭公式エンブレム、専用SDナビゲーションシステムを含む特別仕様のインテリア、専用エクステリアカラーが用意され、特別感が演出されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2015年式:流通量希少のため算出不可
2016年式:流通量希少のため算出不可
2017年式:136万円
2015年には40台、2016年と2017年にはそれぞれ50台が販売された特別仕様車のキャプチャー カンヌは、現時点の中古車市場で1台が流通していました。販売台数が少ないにも関わらず流通しているのは、非常に珍しいことです。そのため、流通が確認できた時点で購入することをおすすめします。
先代モデルとの比較
キャプチャー カンヌは、2015年から2017年の3年間に渡って毎年設定されていた特別仕様車です。
カンヌ映画祭に提供するルノーのオフィシャルカーをモチーフとしており、エクステリア・インテリアに専用のコーディネートを施しています。2015年から2017年までの各年式で、台数を限定して販売されました。
ベースとなったのはキャプチャーの上級グレードである「キャプチャー インテンス」です。専用のレザーシートに加え、2015年式では8インチ、2016年式と2017年式では9インチのSDナビゲーションシステムを装備しています。ボディのサイド部分にはカンヌ国際映画祭の公式エンブレムデカールを装着し、特別な1台であることを示しました。
2015年型にはFOCAL製のオーディオスピーカーを搭載することで、非常に高音質の音響再生環境が構築されているのも特徴です。
このグレードの中古車は、現時点で1台の流通が確認できました。非常に希少価値の高いグレードで、時期によっては流通していないとことも考えられるため、見つけ次第購入したほうがよいかもしれません。
2015年式のエンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力120ps。ボディサイズは全長4125mm×全幅1780mm×全高1565mmです。
2016年式と2017年式のエンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力118ps。ボディサイズは全長4125mm×全幅1780mm×全高1585mmです。
人気のあるカラー
2015年・2トーン
・ノワール エトワール M×イヴォワール
・イヴォワール×ノワール エトワール M
2016年・2トーン
・イヴォワール×カプチーノ M
・ブルー マリーン フュメ×カプチーノ M
2017年・2トーン
・ブラン ナクレ M×ノワール エトワール M
この中では、ボディ部分はパール塗装が施された白色で、ルーフ部分は漆黒の「ブラン ナクレ M×ノワール エトワール M」が人気です。
キャプチャー ルシヨン

南フランスの小さな村をイメージしたモデル「キャプチャー ルシヨン」
グレード名の「ルシヨン(Roussillon)」とは、南フランスのプロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地域にある風光明媚な小さな村のこと。東から日に照らされる朝にサン・サトゥルナン・レ・アプトから村に近づくと、丘の向こうから鮮やかなオレンジ色に輝くルシヨンが現れる様子をイメージして名づけられており、ボディカラーや車体各部にオレンジの差し色が採用されているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
キャプチャー ルシヨンは150台を限定に販売されていた特別仕様車です。そのため、現時点の中古車市場における流通は非常に稀少です。今後も流通量が増えることは期待できないため、中古車の流通を確認できた時点で条件に合ったものを購入することをおすすめします。
先代モデルとの比較
キャプチャー ルシヨンは、2014年に設定された特別仕様車です。
グレード名についているルシヨンは、南フランスにある村の名前を由来としています。そそり立つ黄土の岩肌の上に村がある風景で知られ、とりわけ朝日を受けてオレンジ色に輝く様子が美しい姿をイメージしました。このオレンジは「オランジュ ルシヨン」という特別カラーであり、ルーフ全体が塗られる他、ホイールやインテリアの各部にも使用されています。
搭載されるエンジンはH5F型の直列ターボエンジンで、ダウンサイジングされた軽量・コンパクトな設計ながら、鋭いレスポンスと十分な出力が特徴です。組み合わされるトランスミッションは6段変速のツインクラッチ式ATで、優れた動力伝達効率は燃費の向上に寄与しています。
また、搭載されている装備のひとつにジップシートクロスがあるのも特徴。これにより、シート表皮を簡単に取り外して違う柄のクロスに交換したり、そのまま丸洗いしたりすることが可能です。
このグレードは現時点の中古車市場に1台も流通していませんでした。希少価値の高いグレードなので、見つけた時点で購入したほうがよいでしょう。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力120ps。ボディサイズは全長4125mm×全幅1780mm×全高1565mmです。
人気のあるカラー
2トーン
・イヴォワール×オランジュ ルシヨン M
・ノワール エトワール M×オランジュ ルシヨン M
この中では、ボディ部分は漆黒で、ルーフ部分は鮮やかなオレンジ色の「ノワール エトワール M×オランジュ ルシヨン M」が人気です。
キャプチャー Sエディション

50台限定で販売された特別仕様車「キャプチャー Sエディション」
キャプチャー インテンスをベースに開発されており、ボディカラーにブルーとグレーの2トーンカラーを採用。ブルーのカラーアクセントを取り入れた専用のブラックインテリアが装備されています。
また、専用となる17インチのアルミアロイホイールにはブルー アイロン Mのカラーホイールセンターキャップが装着されており、足元をお洒落に演出しているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2018年:138万円
2019年:154万円
キャプチャー Sエディションは、販売台数を50台に限定して販売されていた特別仕様車です。販売台数が少数であったことからも、現時点の中古車市場において流通しているのはたった2台だけでした。他の特別仕様車と同様に、今後も流通量が増えることは期待できないでしょう。そのため、中古車の流通を確認できた時点で購入することをおすすめします。
先代モデルとの比較
キャプチャー Sエディションは、2018年に設定された特別仕様車です。
専用色となるブルーとグレーを大胆に2トーンコーディネートで用いた、鮮烈な印象のエクステリアが特徴となっています。専用の17インチアルミアロイホイールにブルー アイロン Mのホイールセンターキャップを組み合わせ、足元を精悍に引き締めました。また、室内では専用となるブラックインテリアに、差し色としてこの鮮やかなブルーが配置されており、洗練されたスポーティーさを演出しています。
さらにグレード専用装備として、アルカンターラとファブリックのふたつの素材を組み合わせたコンビシートが与えられ、アルミ製のペダル類とともにスポーツドライビングの高揚感を盛り上げました。また、キャビンおよび荷室にも、2605mmに達するロングホイールベースを活かして十分な容積を確保、高い実用性を兼ね備えています。
このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には2台のみが流通していました。販売台数が50台と少ないので、条件に合えば見つかった時点で購入したほうがいいかでしょう。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力118ps。ボディサイズは全長4135mm×全幅1780mm×全高1585mmです。
人気のあるカラー
2トーン
・ブルー アイロン M×グリプラティヌ M
キャプチャー Sエディションはボディカラーが1色しか設定されていないグレードのため、必然的にボディ部分は鮮やかな青色で、ルーフ部分は明るいグレー色の「ブルー アイロン M×グリプラティヌ M」が人気です。
※本記事は、2025年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。