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更新日:2021.05.01 / 掲載日:2021.05.01

ベントレー ターボの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ベントレー ターボ

1985年から1998年まで販売されていたベントレー ターボに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

ベントレー ターボの歴史

1985年、イギリスの自動車メーカーであるベントレーからターボの初代が登場します。ターボはミュルザンヌ ターボの後継として誕生しているため、シャシーはミュルザンヌと共通のものを、エンジンにはミュルザンヌ ターボのエンジンを搭載しているのが特徴です。

エンジンには車名が示すとおり、ターボチャージャーが装着されていますが、そのスペックは親会社のロールス・ロイスのモデルと同様、当初は非公表でした。ターボで採用されていた駆動方式はFR、トランスミッションはATと、当時の上級車では一般的なものを採用しています。

サスペンションはフロントにウィッシュボーン式、リヤにはセミトレーリングアーム式が採用されており、操縦性や乗り心地など高級車に求められる要素を高い次元で実現させました。また、前後ともスタビライザーがついているため、サスペンションの長所がいっそう顕著に現れているのが特徴です。

その後、世界的にヒットしたターボ Rは、それまでのベントレーのブランドイメージを大きく覆します。これまでロールス・ロイスの販売台数を超えたことのなかったベントレーが、初めてその記録を塗り替え、低迷していたベントレーの人気を蘇らせるきっかけにもなったのです。

1992年、ようやく日本にターボが導入されました。このとき、導入されたのはスタンダードモデルの「ターボ R」とロングホイールベースモデルの「ターボ RL」の2グレード。エンジンは、どちらも6.8LのV型8気筒エンジンを搭載しています。

1995年、2代目が登場。それまで非公表だったスペックを初めて公表しました。

1997年、マイナーチェンジが行われ、ターボの最終モデルとなる「ターボ RT」が登場しています。このモデルのエンジンには6.8LのV型8気筒エンジンを搭載され、ギャレット社製のターボチャージャーが装着されました。

1998年、ベントレーがロールス・ロイス傘下からフォルクスワーゲン傘下に移ったのを機に、ターボの生産と販売が終了となります。

ベントレー ターボの中古車を探す

ターボ R

ターボ R

ターボのスタンダードモデル「ターボ R」

ターボ Rは、1985年に設定されたグレードですが、日本市場には1992年に導入されました。ターボを代表するグレードで、モデル名自体を「ベントレー ターボR」と呼ぶこともあります。

このグレードが発売されていた時期、ベントレーはロールス・ロイスの傘下にあったため、最上と完璧を追求するロールス・ロイスのこだわりがターボRにも凝縮されているのが特徴です。エンジンには、6.8LのV型8気筒エンジンを搭載されています。

中古で購入する際の目安となる予算

ターボ Rを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

このグレードが登場したのは1985年ですが、日本市場に輸入されたのはおよそ7年後の1992年のことです。それから1996年までの4年程度しか販売されていないので、このグレードの中古車を探し出すのはかなり難しいでしょう。

先代モデルとの比較

初代:1985年~1997年
ターボ Rは、ターボの誕生と同時に設定されたグレードです。しかし、この世代のターボ Rはロールス・ロイスのモデルとして、エンジンスペックをはじめ各種スペックについて非公表の部分が多かったため、詳細な情報はあまり残されていません。

装備としては、本革シートやフルオートエアコンなど、高級車にふさわしいものが備わっています。

この世代のターボ Rの中古車は1台も流通していないため、購入するのはかなり難しいでしょう。

エンジンは6.8L V型8気筒ターボ最高出力非公表。ボディサイズは全長5280mm×全幅1890mm×全高1485mmです。

2代目:1996年~1997年
この世代のターボ Rは、最高出力が389馬力であることを初めて公表しました。これに組み合わされる4速ATには、スポーツとスタンダードを選べるパターンセレクタが設けられています。

快適装備はフルオートエアコンや本革シートなど先代と同様のものが装備されました。

ターボ R は、2代目でも流通していないため、このグレードの中古車を手に入れる可能性は極めて低いでしょう。

エンジンは6.8L V型8気ターボ最高出力389ps。ボディサイズは全長5410mm×全幅1890mm×全高1485mmです。

人気のあるカラー

ターボ Rのボディカラーをご紹介したいところですが、こちらのグレードは正確な情報が残っていないため、すべてのカラー展開を把握できていません。ここでは、調査して把握できたカラーを2色ご紹介します。

・ブラックメタリック
・ロイヤルブルー

はっきりとした人気カラーはわからないものの、もともとベントレーでは黒色のボディカラーに人気が集中していることから、この中では黒色の「ブラックメタリック」が人気だと予想されます。

ターボ RL

ターボ RL

ターボのロングホイールベースモデル「ターボ RL」

ターボ RLは、1985年に設定されたグレードですが、日本市場には1992年に導入されました。

グレード名につけられたLの文字が示すように、ターボ Rのロングホイールベースモデルとして発売されていたグレードです。ターボ Rと比較してホイールベースおよび全長が100mm延長されており、直進安定性が向上するとともにリヤシートの足元が拡大されています。

ターボ Rと同様にエンジンスペックは公表されていませんが、サスペンション方式などは共通しているので、おそらくホイールベース以外は同じ性能でしょう。

中古で購入する際の目安となる予算

ターボ RLを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1992年式:流通量希少のため算出不可
1993年式:流通量希少のため算出不可
1994年式:流通量希少のため算出不可
1995年式:流通量希少のため算出不可
1996年式:ASK(問い合わせが必要)

ターボ RLは現時点の中古車市場で、唯一1台が流通していましたが、価格は掲載されておらず「ASK」と書かれているため詳細は不明です。
※ASKとは、あえて価格を表示しないで掲載するときに用いられる表記です。

先代モデルとの比較

初代:1985年~1996年
ターボ RLは、ターボの誕生と同時に設定されたグレードです。

全長5380mm、ホイールベースが3160mmと、それぞれターボ Rより100mm延長されているのが特徴です。エンジンスペックはターボ Rと同様に非公表ですが、おそらく同等の走行性能が与えられていると考えられます。

装備としては、エアバッグやABSなどの安全装備、15インチのアルミホイールなどが装備されました。インテリアでも本革シートやフルオートエアコン、ウッドパネルなど、高級感を演出するものが標準で装備されています。また、当時としては珍しくクルーズコントロール機能が標準で搭載されているのも特徴です。

現時点の中古車市場で確認できたターボ RLの中古車は1台だけ流通しているようですが、価格については業者に直接問い合わせる必要があります。また、年式も1996年の25年以上前のものなので、車両状態はあまり期待できないでしょう。購入したとしてもメンテナンス費用がかなりかかると予想されます。

エンジンは6.8L V型8気筒ターボ最高出力非公表。ボディサイズは全長5380mm×全幅1890mm×全高1485mmです。

人気のあるカラー

ターボ RLのボディカラーをご紹介したいところですが、こちらのグレードは正確な情報が残っていないため、すべてのカラー展開を把握できていません。ここでは、調査して把握できたカラーを2色ご紹介します。

・ブラックメタリック
・ロイヤルブルー

はっきりとした人気カラーはわからないものの、もともとベントレーでは黒色のボディカラーに人気が集中していることから、この中では黒色の「ブラックメタリック」が人気だと予想されます。

ターボ RT

ターボ RT

生産終了直前に設定された最終モデル「ターボ RT」

ターボ RTは、ターボの生産が終了する直前であった1年前の1997年に日本市場へと導入されたグレードです。

ロングホイールベースモデルだったターボ RLの後継として位置づけられていますが、ターボ Rとボディサイズに違いはありません。

搭載された6.8Lのターボエンジンは、OHVというクラシックな方式を採用しました。駆動方式はFRを採用し、搭載されるトランスミッションはフロアシフトの4速ATとなっています。

中古で購入する際の目安となる予算

ターボ RTを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

このグレードが登場したのは1997年ですが、その翌年にはターボ自体が生産終了となっているため、1年程度しか設定されていません。このような理由から、ターボ RTを保有しているユーザーは少ないと考えられるため、このグレードの中古車を手に入れるのは難しいでしょう。

先代モデルとの比較

2代目:1997年~1998年
ターボ RTは、2代目の終盤である1997年に誕生したグレードです。

全長・全幅・全高のサイズや3160mmというロングホイールベースなど、ボディサイズは先代で販売されていたターボ Rと共通しています。

また、6.8L V型8気筒のOHVエンジンに装着されるギャレット社製ターボチャージャーやFRという駆動方式、4速ATの採用など、走行面の性能も同等のものが採用されました。サスペンション方式は、フロントがウィッシュボーン式、リヤにはセミトレーリングアーム式が採用されています。前後ともスタビライザーがついているため、高い乗り心地はそのままに車の安定性を向上させているのが特徴です。

ターボ RTの中古車は、現時点の中古車市場では1台も確認できませんでした。そもそもこのグレードが発売された翌年には、ターボ自体の生産と販売が終了していること、超高級車というこのモデルの成り立ちなどを考えると、今後も新たな中古車が出回ることは期待できないでしょう。

エンジンは6.8L V型8気筒ターボ最高出力389ps。ボディサイズは全長5410mm×全幅1890mm×全高1485mmです。

人気のあるカラー

ターボ RTのボディカラーをご紹介したいところですが、こちらのグレードは正確な情報が残っていないため、すべてのカラー展開を把握できていません。ここでは、調査して把握できたカラーを1色ご紹介します。

・ブラック・ガーネット

はっきりとした人気カラーはわからないものの、もともとベントレーでは黒色のボディカラーに人気が集中していることから、漆黒の「ブラック・ガーネット」が人気だと予想されます。

※本記事は、2021年4月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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