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更新日:2021.07.07 / 掲載日:2021.07.07

ベントレー 新型フライングスパーハイブリッドを発表 満タンで700km以上を走行可能

ベントレー フライングスパーハイブリッド1

ベントレー フライングスパーハイブリッド

 ベントレーモーターズは7月7日、新型フライングスパーハイブリッドの詳細を発表した。第3世代のフライングスパーのヒットを受けて製作された新型フライングスパーハイブリッドは、第3世代のパワートレインを搭載し、ベントレー史上最高の環境性能をもつ。これにより、ベントレーで初めて複数のハイブリッドモデルが揃うことになる。受注開始は夏以降、納車は2021年末に開始予定となる。

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 新設計のパワートレインは2.9リッターV6ガソリンエンジンと高度な電気モーターを組み合わせ、システム最高出力はベンテイガハイブリッドよりも95bhpアップした536bhp(544PS)、最大トルクは750Nmを発生。新型フライングスパーハイブリッドはベントレーの中で最も効率性に優れ、満タンで700km以上を走行可能。

 この最新のハイブリッドモデルは優れたパワーリザーブ、力強いトルク、素早いスロットルレスポンスを誇り、停車状態から時速60マイルまで4.1秒(0-100km/hは4.3秒)という加速性能を発揮し、フライングスパーV8と比較しても見劣りしない。新設計のパワートレインは燃料消費量を大幅に低減しつつ、ベントレーの持ち味であるエフォートレスで洗練されたパフォーマンスを実現する。

 新型フライングスパーにはドライバーと同乗者が直感的に操作できるコネクテッドカーサービスに機能が追加され、「マイバッテリーチャージ」、「マイカースタティスティクス」、「マイキャビンコンフォート」が利用できるようになる。

 ドライバーへのフィードバックを向上させるため、ドライバーインストルメントパネルにはモーターのみで走行するEVドライブモード、減速時のエネルギー回生、内燃エンジンによる走行モードが表示される。

 従来のオートマチックスタート&ストップスイッチは、3種類のEモードを切り替えできるコントロールスイッチに置き換わる。このスイッチでドライバーはEVドライブモード、ハイブリッドモード、ホールドモードを選択でき、バッテリーの使用を管理することができる。クルマの電源を入れるとすぐにEVドライブモードになり、可能な限り電気だけで走行。EVドライブモードは都市部や短距離の移動に最適と言える。

 エネルギーフローはインフォテインメント画面でも表示可能。インフォテインメント画面では、車両の各種データの表示や充電タイマーの設定も。航続可能距離、バッテリー残量、充電など、EV走行に関するその他の情報は、インストルメントパネル、ヘッドアップディスプレイ、センター画面に表示できる。

 フライングスパーハイブリッドはフロントフェンダーの「Hybrid」バッジや楕円形のクアッドテールパイプなど、エクステリアもひと味違うものに。左側リアフェンダーにはカバー付きのユニバーサル充電ポートが装備される。

環境を意識したパワートレイン

ベントレー フライングスパーハイブリッド5

 効率的なエンジンと高度なEモーターの組み合わせが、現行のW12やV8パワートレインと肩を並べるフレキシビリティと実用性で、優れたレスポンスと一体感を極めた洗練されたドライビングを楽しむことができる。

 4.0リッターV8エンジンと同様の設計手法を採用した新設計の2.9リッターV6エンジンが416PSを発揮し、5650rpmまで550Nmのトルクを維持。エンジンのVバンク内にはツインスクロールターボチャージャーと一次触媒コンバーターを搭載。インジェクターとスパークプラグは、最適なスプレーパターンと燃焼経路を実現するために各燃焼室内の中央に配置される。カムシャフトは最大50度まで可変で、このエンジンが発揮するリッターあたり150bhp以上という数値はフライングスパーV8を凌ぐものだ。

 高度な電気モーターはトランスミッションとエンジンの間に配置され、最高出力136PS、最大トルク400Nm。永久磁石同期モーターが停車状態から瞬時にフルトルクを発生し、静かに加速。トルクのレスポンスが迅速なため、ターボラグにつきもののもどかしさが最小限に抑えられている。

 Eモーターを駆動するリチウムバッテリーは容量14.1kWh、わずか2時間半ほどでフル充電できる(地域によって異なります)。高圧バッテリーに蓄えられたエネルギーはパワーエレクトロニクス技術によって変換され、Eモーターに供給されるほか、従来の12Vバッテリー系統の補助にも使用される。エンジンとモーターを組み合わせたフライングスパーハイブリッドの0-60mph加速は4.1秒(フライングスパーV8は4.0秒)、最高速は177mphを誇りる。

さりげなく取り込まれたテクノロジー

ベントレー フライングスパーハイブリッド6

 空間に融け込む最新技術と素材、そして優れたデザインとが融合するフライングスパーハイブリッドのインテリアには、プラグインハイブリッドならではの装備が盛り込まれている。

 ハイブリッドモデル専用のボタンは、EVドライブモード、ハイブリッドモード、ホールドモードといった3種類のEモードを切り替えるために使用するもの。走行モードではドライバー自身がバッテリーの使用を管理できるが、バッテリー残量の自動管理機能も備えている。

EVドライブモード:クルマの電源を入れるとすぐにEVドライブモードになり、可能な限り電気だけで走行するので、都市部や短距離の移動に最適。

ハイブリッドモード:ナビゲーションシステムのデータに基づき、効率性と航続距離を最大限に引き出す。このモードは長距離ドライブ向きで、ナビゲーションシステムの走行ルートにしたがいながら、Eモードの予測機能とエンジンの惰性回転を利用する。ナビゲーションシステムに目的地を入力すると、走行シーン毎に適切なドライブモードが自動的に選択され、バッテリーの電力を最も効率的に利用するための計算が絶えず行われる。例えば都市部に進入したときなど、EV走行が有効と思われるシーンのためにバッテリーに電力が蓄えられる。目的地に到着した時点で充電量がゼロになるように自動計算することで、トータルな効率性が最大限に向上する。

ホールドモード:エンジンと電力がバランスよく使い分けられ、必要なときに電力で走行できるよう高圧バッテリーの充電量が維持される。ドライバーがスポーツモードを選ぶとデフォルトでホールドモードになり、ブーストと回生が確実に行われる。

 新型フライングスパーハイブリッドには、使用地域に合った充電ケーブルが付属。自宅、勤務先、公共駐車場などの充電設備を使い、手軽に充電が可能。また、希望者にはベントレーのロゴが入ったウォールボックスが無償オプションとして提供される。充電ユニットと充電ケーブルをすっきりと収納できるしゃれたボックスだ。

向上したコネクテッドカーサービス

ベントレー フライングスパーハイブリッド7

 フライングスパーハイブリッドにはドライバーと同乗者が直感的に操作できるクラストップのインテリジェントなテクノロジーが採用されている。eSIM(組み込み式SIM)が内蔵されており、「マイベントレー」コネクテッドカーサービスを使用する場合、ユーザーのデバイスでデータ通信を確立する必要がない。「マイベントレー」のインカーサービスおよびリモートサービスについては、専用アプリを通じて利用できるサービスが拡大中。専用アプリはApple iOSまたはAndroid対応のモバイルプラットフォームで利用可能。

 リモートサービスの内容は地域によって異なるが、「マイベントレー」アプリを通し、「ファインドマイカー」、「ロックマイカー」、クルマのステータスやデータの確認など、様々な機能が利用できる。新型フライングスパーハイブリッド専用で利用できる便利な機能は次の3つだ。

「マイカースタティスティクス」:車両の各種データを表示する。最近運転した日時や、前回の走行距離、平均速度、走行時間、平均燃費/電費を確認できる。

「マイバッテリーチャージ」:充電ケーブルが充電設備に接続してあれば、リモート操作で充電を開始できる。出発予定時刻を指定すると、その時刻までに最大限の充電ができるように充電システムが充電率を算出してくれる。

「マイキャビンコンフォート」:エアコンをリモート操作し、乗車前に車室内を22℃の快適温度に設定できる。

ベントレー フライングスパーハイブリッド8

フライングスパーシリーズ初のハイブリッドモデル

  • ベントレー フライングスパーハイブリッド9

  • ベントレー フライングスパーハイブリッド10

 フライングスパーハイブリッドのエクステリアカラーには、このクルマのキャラクターとスタイルを引き立てる7色が標準設定される。60色以上の豊富なオプションカラーから選択することも、マリナーに自分だけのエクステリアカラーをオーダーすることも可能。ブラックラインスペシフィケーションを選択すると、エクステリアのブライトウェアがモダンな雰囲気のブラックに統一される。オプションのイルミネーション付き電動フライングBマスコットもブラックバージョンとなり、エクステリアのクールさを際立てる。

 フロントフェンダー下部の「Hybrid」バッジ、車両後部の楕円形クアッドテールパイプ、左側リアフェンダーのカバー付きユニバーサル充電ポートは、フライングスパーハイブリッド特有の装備となる。ホイールは20インチホイールが標準装備、オプションの21インチホールは仕上げをポリッシュまたはグレーペイント&ブライトマシニングから選択可能。マリナードライビングスペシフィケーションに含まれる22インチホイールは、仕上げを3種類から選択できる。

 ベントレーの職人技が注ぎ込まれたインテリアは、ラグジュアリーとイノベーションが盛り込まれたモダンなキャビンに。スタイリッシュかつ個性的な室内に相応しく、シートの座り心地は快適さを極める。シートレザーは5色から選択可能。ロアコンソールからフェイシアにかけては、ベントレーウィングをイメージしたデザインが光る。カラースペシフィケーションを指定すれば、レザーがさらに10色と、インテリアのデュオトーンカラーが2種類追加される。

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グーネットマガジン編集部

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