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更新日:2025.02.27 / 掲載日:2021.04.20
ホンダ レジェンドの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ホンダのフラグシップモデルとして1985年に誕生した高級セダンのホンダ レジェンドに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ホンダ レジェンドの歴史
1985年、ホンダから同ブランド初となる3ナンバー車であり、初の高級モデル車となるレジェンドの初代が登場します。それまで高級車を生産したことがなかったホンダは、当時業務提携をしていたイギリスの自動車会社のブリティッシュ・レイランド(後のローバー)と共同で、レジェンドの開発を行いました。車名のレジェンドは英語で「伝説」を意味しており、高級車の新しい歴史を作っていく車になるようにとの願いを込めて名づけられたといわれています。1987年には、日本車として初めて運転席にSRSエアバッグを装着しました。
1990年、「スーパーレジェンド」という異名を持つ2代目が登場します。この世代のレジェンドには、FFミッドシップという特異なエンジンレイアウトが採用されました。また、日本車として初めて助手席側にもSRSエアバッグを搭載したことでも有名です。
1996年、3代目が登場します。それまで4ドアセダンと2ドアクーペの2種類がラインナップされていたレジェンドですが、この世代で2ドアクーペが廃止に。以降、4ドアセダンのみのラインナップとなっています。
2004年、新開発の世界初となる四輪駆動自在制御システム「SH-AWD」を採用したモデルとして、4代目が登場しました。最高出力が300馬力になったことでも話題となりましたが、セダンの人気低迷や高級車離れなどの理由から売上が伸びず、レジェンドは2012年に一旦生産終了となります。
2015年、およそ3年ぶりに復活を遂げたレジェンドの5代目が登場。この世代のレジェンドには、ホンダの先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」が初めて搭載されました。V型6気筒3.5L直噴i-VTECエンジンと3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」が採用され、かつてない上質な乗り心地を実現しています。また、従来モデルとほぼ同等の全長でありながらも、後席空間を大幅に拡大し、足を組んでもゆとりのある広さを確保しました。
2018年2月にはマイナーチェンジが行われ、内外装デザインを一新。五角形グリルやリアツインフィニッシャーを採用しています。また、ホンダ車として初めて先進的な安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」に、渋滞運転支援機能であるトラフィックジャムアシストが搭載され、注目を集めました。さらに、2021年3月の仕様変更により、最上級の「Honda SENSING Elite(ホンダ センシング エリート)」を搭載した新型レジェンドが発売しています。
しかしながら2021年の狭山工場閉鎖にともない、同年12月でレジェンドの生産が終了しました。
レジェンド ハイブリッド EX

ハイブリッドシステムを搭載した「レジェンド ハイブリッド EX」
3.5L V型6気筒直噴i‐VTECエンジンと、世界初3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH‐AWD」が搭載されており、上質な乗り心地と優れた燃費性能を兼ね備えています。
また、安全装備として搭載されているホンダセンシングにホンダ車で初めて、「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」を搭載しました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2018年式:298万円~490万円
2019年式:323万円~471万円
2020年式:379万円〜449万円
2021年式:475万円
現時点で中古車市場に流通しているレジェンド ハイブリッド EXは45台程度と、流通量は少なくありません。年式も比較的新しいため、いずれも高値で取り引きされています。
先代モデルとの比較
レジェンド ハイブリッド EXは、5代目の2018年2月に誕生しました。
このグレードには、画期的なハイブリッド技術が駆使されており、上質な乗り心地と優れた燃費性能を兼ね備えています。ドライバーの意のままに操縦できるハンドリング性能と上質な乗り心地を磨き上げたことにより、ドライバーが楽しみながら運転できるドライバーズカーとしての価値がさらに高まりました。
エクステリアは、フロントグリルやバンパーを一新させたことにより、ロー&ワイドで力強い印象を際立たせています。
また、インテリアでは、シート形状が従来のモデルよりも大幅に変更されました。シートは快適性とホールド性を両立した安心感のある形状に変更され、インテリアのカラーバリエーションも追加し、上質な室内空間を実現しているのが特徴です。
現行モデルとして今も販売されているレジェンド ハイブリッド EXの中古車は、どれも高い価格で取引されています。そのため、中古車といえども、購入時にはそれなりの予算は必要になってくるでしょう。
エンジンは3.5L水冷V型6気筒バルブ+モーター最高出力314ps。ボディサイズは全長5030mm×全幅1890mm×全高1480mmです。
人気のあるカラー
・マジェスティックブラック・パール
・プラチナホワイト・パール
・スーパープラチナ・メタリック
・プレミアムディープロッソ・パール
・モダンスティール・メタリック
・オブシダンブルー・パール
この中では、光沢感のある黒色の「マジェスティックブラック・パール」が人気です。
レジェンド ユーロ

専用チューンド・サスペンションが装着された「レジェンド ユーロ」
最高出力215馬力の3.5L V6 24バルブユニットを、フロントに縦置きして搭載しているのが特徴です。また、このグレードには専用チューンド・サスペンションが装着されました。装備面も充実しており、以下の内容を装備しています。
・フルオートエアコン
・16インチアルミホイール
・本革巻きステアリング など
中古で購入する際の目安となる予算
先代モデルとの比較
レジェンド ユーロは、3代目終盤の2003年に誕生しました。3代目誕生時の1996年から2001年まで設定されていた「レジェンド レジェンド ユーロ」に代わって設定された、レジェンドのスポーティーグレードです。
レジェンド ユーロには安全機構として以下の内容が装備されています。
・デュアル&サイドエアバッグ
・EBD(電子制御制動力配分システム)付きABS
・ブレーキアシスト
・ロードリミッター&プリテンショナー付きシートベルト
さらに、盗難防止として電子的なキー照合によるイモビライザーと音と光で警告するセキュリティアラームも装備されました。
このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には1台も流通していません。そもそもレジェンド ユーロは販売されていた期間がわずか1年余りという短期間だったので、保有しているユーザーが少ないと考えられます。他のグレードを探したほうが車両状態もよいものに出会えるでしょう。
エンジンは3.5L水冷V型6気筒ターボ最高出力215ps。ボディサイズは全長4995mm×全幅1820mm×全高1435mmです。
人気のあるカラー
・パシフィックブルー・パール
・ロマネスクブロンズ・パール
・ケーマンホワイト・パール
・バイエルングリーン・パール
・スターライトブラック・パール
・セブリングシルバー・メタリック
・カイザーシルバー・メタリック
この中では、パール塗装が施された黒色の「スターライトブラック・パール」が人気です。
レジェンド レジェンド(セダン)

ベーシックグレードながら装備が充実した「レジェンド レジェンド(セダン)」
ベーシックグレードでありながら、フルオートエアコンや15インチアルミホイール、クルーズコントロール、運転席パワーシートなどを充実した装備が施されているのが特徴です。また、本革巻きステアリングやウッドパネルなどはオプションで装備することができます。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
1996年式~2003年式:流通量希少のため算出不可
2004年式:59万円~85万円
2005年式:65万円~129万円
2006年式:89万円
2007年式:49万円~69万円
2008年式:流通量希少のため算出不可
2009年式:流通量希少のため算出不可
2010年式:流通量希少のため算出不可
2011年式:89万円~96万円
2012年式:90万円
レジェンド レジェンド(セダン)は、3代目こそ流通していないものの、4代目は50台ほどが流通しています。4代目でも年式の古いものであれば手ごろな価格で購入できるでしょう。
先代モデルとの比較
レジェンド レジェンド(セダン)は、3代目の誕生と同時に設定されました。縦置きの3.5LのV型6気筒SOHCユニットエンジンを搭載しているグレードです。
この世代のレジェンド レジェンド(セダン)の中古車は現時点の中古車市場に数台しか流通していないため、3代目のこのグレードの中古車を手に入れるのはかなり厳しいでしょう。
エンジンは3.5L水冷V型6気筒ターボ最高出力215ps。ボディサイズは全長4955mm×全幅1810mm×全高1435mmです。
4代目:2004年~2015年
先代に引き続き、レジェンド レジェンド(セダン)は4代目にも設定されます。エンジンには軽量・コンパクト化したV6 3.5L SOHC VTEC(可変バルブタイミングリフト機構)が採用され、最高出力は300馬力にまでアップしました。
4代目以降になると、レジェンド レジェンド(セダン)の中古車の流通量は大幅に増えていています。そのため、条件に合った車両も探しやすいでしょう。
エンジンは3.5L水冷V型6気筒ターボ最高出力300ps。ボディサイズは全長4930mm×全幅1845mm×全高1455mmです。
人気のあるカラー
・グラファイトラスター・メタリック
・プラチナフロスト・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・ポメグラネイト・パール
・アルバータホワイト・パール
この中では、真っ白な「アルバータホワイト・パール」が人気です。
レジェンド レジェンド ユーロ

操縦性に優れたスポーティーグレード「レジェンド レジェンド ユーロ」
同時に設定された他のグレードと比べて操縦性に優れており、このグレード専用にチューニングされたサスペンションや16インチアルミホイールを搭載しているのが特徴です。
標準装備されているウッドパネルは木目調のプラスチックですが、オプションでは本物の木を使用したパネルに変更することが可能でした。
中古で購入する際の目安となる予算
先代モデルとの比較
レジェンド レジェンド ユーロは、2代目の誕生時に設定されました。
最高出力215馬力を誇る3.5LのV型6気筒SOHCユニットを、縦置きしたエンジンが搭載されています。また、ホンダ伝統のダブルウイッシュボーンサスペンションが採用されているのが特徴です。
1997年に行われたマイナーチェンジでは、16インチアルミホイール&タイヤやトラクションコントロールシステム、オートライトコントロール、本革巻きステアリングホイールが標準装備されました。
レジェンド レジェンド ユーロの中古車は、現時点の中古車市場では1台も流通していません。販売期間があまり長くなかったことや30年近く前のグレードであることを考えると、この結果はある意味仕方ないでしょう。今後も、レジェンド レジェンド ユーロが中古車市場に増える可能性はかなり低そうなので、他のグレードを検討したほうよいでしょう。
エンジンは3.5L水冷V型6気筒ターボ最高出力215ps。ボディサイズは全長4955mm×全幅1810mm×全高1435mmです。
人気のあるカラー
・ナイトホークブラック・パール
・バーモントグリーン・パール
・インディゴブルー・パール
・プレミアムホワイト・パール
・サテンシルバー・メタリック
この中では、漆黒の「ナイトホークブラック・パール」が人気です。
※本記事は、2025年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。