中古車購入
更新日:2025.03.28 / 掲載日:2021.04.01
マツダ ファミリアの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

1963年に誕生し、2003年に生産終了するまでマツダの小型車の中核を担ったマツダ ファミリアに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
マツダ ファミリアの歴史
1963年、ファミリアの初代が登場します。ファミリアという車名の由来は、「家族」を意味するイタリア語からきており、家族が揃ってドライブへ行くという想いをこめて名づけられました。誕生当初はライトバンのみを販売しており、その翌年には4ドアセダンとトラックが追加されています。1965年には、クーペが追加されました。
1967年に初のフルモデルチェンジが行われ、2代目が登場。この世代の外観は、時代の流れに乗って丸みを基調としたデザインへと変わっています。また、ヘッドライトは当時流行していた角型に変わり、三角窓は廃止されました。
1973年には、3代目が登場。この世代のファミリアは車名がファミリアプレストとなり、車体が全長、全幅とも大型化しました。
1977年には、4代目が登場します。それまでの4ドアセダンを軸とした形態から一変し、ヨーロッパの小型車の主流となりつつあった2ボックスのハッチバックスタイルへと変更しました。
1980年に、5代目が登場。この世代では、世界の小型車の流れを採り入れたFF(フロントエンジン・フロントドライブ)の駆動方式に踏み切りました。
1985年には、6代目が登場します。この世代のファミリアはバリエーションが豊富で、定番の3ドア・5ドアハッチバック、4ドアセダンに加え、日本初となるフルタイム4WDモデルにディーゼルエンジンモデル、ファミリア唯一のオープンカー・カブリオレも誕生しました。
1989年に7代目が登場。この世代では、3ドアハッチバックと4ドアセダン、さらにアスティナという名前がつけられてハッチバックを持つ5ドアセダンが設定されました。
1994年には、8代目が登場。3ドアハッチバックと4ドアセダンの2種類に絞り込み、3ドアハッチバックには「ネオ」というサブネームがつけられました。
1998年にファミリア最後の世代となる9代目が登場。この世代では、高い運動性能を持つコンパクトカーでありながらステーションワゴンの多用途性を兼ね備えた5ドアハッチバックを新たに設定しました。
2003年には、生産終了が発表され、ファミリアは40年の歴史に幕を閉じます。
ファミリア GT

走行重視のグレードとして開発された「ファミリア GT」
エンジンには、最高出力135馬力の水冷直列4気筒DOHC16バルブが搭載されています。3ドアハッチバックと4ドアセダンという2種類のボディタイプが用意され、FF駆動の5MTと4ATモデルが用意されました。
装備面では、パワーウィンドウや集中ドアロックなどを標準装備しています。もともと走行重視で開発されたグレードなので、エアコンは装備されていませんでした。
中古で購入する際の目安となる予算
新車で販売されていたのがもう35年以上も前のグレードということもあり、中古車市場で流通していないのもある意味当然といえるかもしれません。そのため、残念ながら現時点ではファミリア GTを中古で購入することはほぼ不可能でしょう。
先代モデルとの比較
ファミリア GTは、7代目に設定されたグレードです。
この世代では、走行重視のグレードとして位置づけられていたため、車内で快適に過ごせるような装備はあまり搭載されませんでした。そのため、エアコンも搭載されていません。
標準装備されているのはパワーウィンドウや集中ドアロックなどと少なめですが、本革巻きステアリングやサンルーフなどはオプションで装備することができます。
一方で、ABSや後席3点式シートベルト、サイドインパクトバーなどといった安全装備は十分搭載されているのが特徴です。
そんなファミリア GTの中古車ですが、現時点の中古車市場には1台も流通していませんでした。そもそも、このグレードが登場したのは35年以上前である上に、販売自体も30年以上前に終了しています。そのため、今後もファミリア GTが中古車市場で流通する可能性は極めて低いでしょう。このような理由から、このグレードの中古車を手に入れることはかなり難しいといえます。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力130ps。ボディサイズは全長4030mm×全幅1690mm×全高1380mmです。
人気のあるカラー
セダンタイプ
・ブリリアントブラック
・クリアホワイト
・サイレントシルバー・メタリック
・ベイブルー
・パッションローズ・マイカ
ハッチバックタイプ
・ブリリアントブラック
・クリアホワイト
・サイレントシルバー・メタリック
・ブレイズレッド
ファミリア GTは現時点の中古車市場で1台も流通していないため、人気カラーを特定できませんでした。ハッチバックタイプでは、ファミリアのイメージカラーとしてテレビCMでも使用されていた真っ赤な「ブレイズレッド」がセダンタイプでは人気が高かったようです。
ファミリア スポルト20

ファミリアのスポーティー仕様の「ファミリア スポルト20」
この世代では、ファミリアのスポーティー仕様として位置づけられています。最高出力165馬力の2.0L水冷直列4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載するとともに、スポーツATやディスチャージヘッドランプ、エアロパーツ、16インチアルミホイールなどの上級装備も採用されました。
装備面では、フルオートエアコンやパワーウィンドウ、本革巻きステアリングなどが標準装備されています。
中古で購入する際の目安となる予算
ファミリア自体2003年で生産を終了している車種なので、この先もこのグレードが中古車として流通する可能性はかなり低いでしょう。
先代モデルとの比較
ファミリア スポルト20は、ファミリアのスポーティー仕様車として2001年12月に誕生したグレードです。そのため、スポーツATやディスチャージヘッドランプ、エアロパーツ、16インチアルミホイールなどの上級装備も採用されています。また、サスペンションにも専用チューニングが施されており、スポーティーな走りを実現しています。
2002年9月にはマイナーチェンジが行われ、大型フォグランプとディスチャージヘッドランプにフルエアロを装着し、力強さのある外観となりました。
安全装備として、デュアルエアバッグやEBD付き4W-ABS、ブレーキアシスト、ロードリミッター&プリテンショナー付きシートベルトなども標準装備されています。
ファミリア スポルト20の中古車は、現時点の中古車市場で1台も流通していませんでした。今後もこのグレードの中古車の流通数が増えることは非常に考えにくいため、車両コンディションに問題がなければ購入することをおすすめします。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力170ps。ボディサイズは全長4380mm×全幅1695mm×全高1410mmです。
人気のあるカラー
・ピュアホワイト
・チタニウムグレーメタリック
・サンライトシルバーメタリック
・ガーネットレッドマイカ
・スターリーブルーマイカ
このなかでは、青色の「スターリーブルーマイカ」が人気です。
ファミリア マツダスピードファミリア

生産台数100台の特別仕様車「ファミリア マツダスピードファミリア」
生産台数100台という台数を限定して開発されたこのグレードは、ファミリアセダン RS(1.5L)をベースとして作られており、走行性能を一層高めたモデルとなっています。
特別仕様車のため、標準装備も充実しており、フルオートエアコンに本革巻きステアリング、ウッドパネル、UVカットガラス、プライバシーガラスを採用しているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2001年式:258万円
もともとファミリア マツダスピードファミリアは、生産台数が100台のみという特別仕様車として誕生しています。新車で購入すること自体が難しいグレードであるため、今後も中古車市場に流通する可能性はかなり低いでしょう。
先代モデルとの比較
ファミリア マツダスピードファミリアは、2001年5月に誕生した特別仕様車です。ファミリアセダンRS(1.5L)をベースとして作られており、走行性能が高められたモデルとなっています。
ファミリア S‐ワゴン スポルト20用の2.0L DOHCエンジンを搭載し、最高出力は175馬力となり、ベースとなったファミリアセダンRS(1.5L)の最高出力130馬力よりも大幅にアップしました。また、大径タイヤや専用に開発したサスペンションを採用して、操縦安定性を高めています。
さらに、大径ブレーキローターの採用により、制動性能も高まりました。ステンレス製専用エキゾーストマニホールドやマツダスピードのスポーツマフラーを装着しており、ボディカラーには専用色であるスターリーブルーマイカが採用されています。また、ゴールド色のアルミホイールを装着しているのも特徴です。
特別仕様車として誕生したファミリア マツダスピードファミリアは、現時点の中古車市場には1台しか流通していません。販売されていたのも今から20年以上前なので、今後もこのグレードが流通する可能性はかなり低そうです。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力175ps。ボディサイズは全長4445mm×全幅1695mm×全高1410mmです。
人気のあるカラー
・スターリーブルーマイカ
もともと1色しか設定されていないグレードですので、人気なのは必然的に光沢感のある青色の「スターリーブルーマイカ」です。
ファミリア RS

8代目から設定された快適装備が充実した「ファミリア RS」
エンジンには水冷直列4気筒DOHC16バルブエンジンが搭載されており、トランスミッションはロックアップ機構付きの4ATと5MTが用意されました。ボディタイプは、4ドアセダンのみとなっています。
装備面では、マニュアルエアコンを装備しており、パワーウィンドウや集中ドアロックなどはオプションで装備することが可能です。9代目でも引き続き設定され、8代目のオプションであったものは標準装備されるようになりました。
中古で購入する際の目安となる予算
すでに発売から30年以上の年数が経過していることに加えて、ファミリアという車種自体が2003年に生産を終了していることを考えると、今後も中古車市場にファミリア RSが流通する可能性は低いといっていいでしょう。
先代モデルとの比較
ファミリア RSは、1994年6月に誕生しました。この世代でのファミリア RSは、パワーステアリングなどの快適装備が採用されたモデルで、中間グレードという位置づけとなっています。
登場から25年以上経つこの世代のファミリア RSの中古車は、1台も流通していません。今後も、この世代が流通する可能性はかなり低いでしょう。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力97ps。ボディサイズは全長4335mm×全幅1695mm×全高1420mmです。
9代目:2000年~2004年
先代でも設定されていたファミリア RSは9代目誕生から2年ほど経過してから、再び設定されました。搭載するエンジンは先代と同じですが、最高出力が130馬力となり、先代よりも大幅にアップしています。また、この世代のファミリア RSにはオプションでサイドエアバッグを設定することが可能です。
9代目であってもファミリア RSの中古車は、1台も流通していません。販売から30年以上経過しているので、この先も中古車市場に流通する可能性は低いでしょう。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力130ps。ボディサイズは全長4365mm×全幅1695mm×全高1410mmです。
人気のあるカラー
・ピュアホワイト
・ブラックマイカ
・サンライトシルバーメタリック
・パッションレッドマイカ
・サプリームブルーマイカ
このなかでは、オレンジ混じりの赤色の「パッションレッドマイカ」と、青色の「サプリームブルーマイカ」が人気です。
※本記事は、2025年3月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。