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更新日:2025.01.28 / 掲載日:2021.03.26
日産 セドリックの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

1960年から2004年までの44年という長い期間販売がされていた日産 セドリックに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
日産 セドリックの歴史
1960年に、30型の初代セドリックが登場します。もともと日産から発売されていたオースチンA50ケンブリッジに変わる純国産中型乗用車として開発されました。丸目のヘッドライトが特徴的で、アメリカ車の影響をかなり受けたデザインとなっています。1965年には、130型の2代目が登場します。この世代は、先代と打って変わって、ヨーロピアンスタイルに変更されました。
1971年には、230型の3代目が登場します。ボディスタイルは当時流行していたコークボトルラインを取り入れ、アメリカンスタイルに変更されます。今までセドリック専用設計でしたが、このモデルからグロリアと基本構造を同一にしました。
1975年には、330型の4代目が登場します。ボディスタイルは人気があった先代をキープしつつ、さらに昇華させたアメリカンスタイルとなりました。この世代のセドリックは、かつてテレビ朝日で放送されていた刑事ドラマ「西部警察」で使用されていたことでも有名です。ドラマでは、白黒パトカーや覆面パトカー、犯人の車などさまざまな形で登場しました。
1979年には、430型の5代目が登場します。ボディスタイルは先代の曲線を多用したものから一変し、直線的なイメージのものに大きく変更されました。
1983年には、Y30型の6代目が登場します。今まで長年に渡り搭載されていた直列6気筒エンジンに変わり、日本初となるV型6気筒エンジンを搭載したことで話題になりました。
1987年には、Y31型の7代目が登場します。この世代は豊潤な開発費に恵まれた時期で、エンジニアリング、スタイリングともに大きな変化が見られたモデルです。
1991年には、Y32型の8代目が登場します。やや若年層向けのスポーティーなグロリアに対し、セドリックはクロームメッキのフロントグリルを使用するなど、高級意識の高いユーザーや比較的高い年齢層を狙った位置づけとなりました。
1995年には、Y33型の9代目が登場します。車体を先代よりも、一回り大型化させました。さらに安全装備を充実させ、全車にデュアルエアバックを標準装備させています。
1999年には、MY34型の10代目が登場します。個性化を進めるために、横基調のフロント&バンパーグリルを採用し、高級志向の高いモデルとなりました。
2004年には、後継車であるフーガが誕生したため、セドリックは44年の歴史に幕を閉じます。
セドリック グランツーリスモSV

スポーツ性能が向上したグレード「セドリック グランツーリスモSV」
ボディカラーのバリエーションが豊富で、比較的若い人をターゲットに開発されました。最高出力220psを発生するVQ30DE型エンジンを搭載したことにより、スポーツ性能を向上させているグレードです。
エクステリアではフロントフォグライトを、インテリアでは運転席パワーシートや本革巻きステアリング、ウッドパネルを標準装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
1995年式:流通量希少のため算出不可
1996年式:流通量希少のため算出不可
1997年式:88万円
1998年式:流通量希少のため算出不可
1999年式:流通量希少のため算出不可
セドリックの9代目に設定されたセドリック グランツーリスモSVの現時点で中古車市場に流通している台数は、たった1台だけです。いずれも20年以上前に登場している年式のため、価格はかなり安くなっています。
先代モデルとの比較
セドリック グランツーリスモSVは、9代目の誕生と同時に設定されます。個性的なピラードハードトップボディが採用されている、スポーティーなシリーズとして設定されたグレードです。
トランスミッションは、電子制御4速ATを組み合わせ、後輪駆動となっています。タイヤサイズは、スポーティーな走りを実現するために、215/55R16 91Vを採用しました。
装備が充実しているのが特徴で、本革巻きステアリングやウッドパネル、16インチのアルミホイール、UVカットガラスを標準装備しています。安全装備では、デュアルエアバッグやABSなどを標準装備しました。
このグレードの中古車の流通量は、他のセドリックのグレードと比べても圧倒的に少ないです。その理由としては、セドリック グランツーリスモSVがスポーティーモデルであったことが挙げられます。よりスポーティーな走りやドリフトなど、車に負荷のかかる走行をしたい人が多く購入したモデルなので、車の劣化も他と比べても早かったのです。そのため、今現在流通している車両もかなり安い価格がつけられています。
エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力220ps。ボディサイズは全長4875mm×全幅1765mm×全高1425mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・ダークグリーン
・ダークブルー
・ダークグレー
・ソニックシルバー
・ホワイトパール
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパール」が人気です。
セドリック グランツーリスモ

スポーティーな走りが楽しめる人気グレード「セドリック グランツーリスモ」
同時期に設定されたセドリック グランツーリスモSVよりも価格が抑えられていながらも、最高出力は160psを発生させるVG30E型エンジンを搭載しており、スポーティーな走りが楽しめるグレードとして、とても人気がありました。
セドリック グランツーリスモSVとは違い、運転席パワーシートは装備されなかったものの、本革巻きステアリングやウッドパネルは標準装備されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
1995年式:流通量希少のため算出不可
1996年式:流通量希少のため算出不可
1997年式:99.8万円
1998年式:179万円
1999年式:148万円~199.9万円
セドリック グランツーリスモも、9代目に設定されていたグレードです。年式的にはかなり古いのですが、状態がよい車両は200万円近い価格がつけられていました。
先代モデルとの比較
セドリック グランツーリスモは、9代目の誕生と同時に設定されます。
基本的な装備は、同時期に設定されていたセドリック グランツーリスモSVと変わりありません。タイヤサイズは、セドリック グランツーリスモSV同様にスポーティーな走りを実現するため、215/55R16 91Vを採用しています。
装備面では、本革巻きステアリングやウッドパネル、16インチのアルミホイールなどが標準装備されました。また、オプションでサンルーフを設置することが可能です。
セドリック グランツーリスモの中古車は、現時点の中古車市場では4台程度が流通しています。基本的には年式相応の価格がつけられている車両が多いものの、なかには登場から25年近く経過しているのにも関わらず200万円近い価格で取引されている車両も確認することができました。
お得な価格で手に入れられる車両は多いですが、年式でみるとかなり古いので、購入時は車両状態をしっかり確認するのを忘れないようにしましょう。
エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力160ps。ボディサイズは全長4875mm×全幅1765mm×全高1425mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・ダークブルー
・ダークグレー
・ソニックシルバー
・ホワイトパール
この中では、漆黒の「ブラック」が人気です。
セドリック ブロアムVIP

高級感が増したグレードとして誕生した「セドリック ブロアムVIP」
最高出力270psを発生させるVQ30DET型エンジンを搭載しています。
従来の豪華装備が施されたブロアムグレードよりも、さらに高級感が増したグレードとして誕生したため、エクステリア・インテリア含め、とにかく豪華な仕様となっているのが特徴です。そのため、ステアリングテレスコピック機構、ステアリングチルト機構、クルーズコントロールなど運転がしやすくなる機能に加え、本革巻きステアリング、運転席パワーシート、後席パワーシートなど車内を快適に過ごすための装備もすべて標準装備されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
1995年式:流通量希少のため算出不可
1996年式:流通量希少のため算出不可
1997年式:109.9万円~119.2万円
1998年式:流通量希少のため算出不可
1999年式:240.6万円
2000年式:100万円~157.4万円
9代目と10代目初期に設定されていたセドリック ブロアムVIPですが、現時点の中古車市場には1995年式の車両しか流通していません。しかし、比較的走行距離は少なめのものが多いので価格は100万円以上のものが多いようです。
先代モデルとの比較
セドリック ブロアムVIPは、9代目の誕生と同時に設定されます。フルオートエアコンやパワーウィンドウ、本革巻きステアリングなど装備が充実しているのが特徴です。
現時点の中古車市場では数台しか流通していませんが、もともと販売対象が比較的年配の方や会社の上役が乗るようなグレードだったため、現在でも状態のよい車両が出回っているようです。
エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力270ps。ボディサイズは全長4860mm×全幅1765mm×全高1425mmです。
10代目:1999年
先代に引き続き、セドリック ブロアムVIPは10代目でも設定されます。しかし、2000年にグレードの改編が行われたため、半年ほどの設定期間でこのグレードは消滅しました。
この世代のセドリック ブロアムVIPの中古車も数台しか流通していません。もともと半年しか設定されておらず、購入したユーザー自体少ないことが考えられるため、今後も流通する可能性は低いでしょう。
エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力160ps。ボディサイズは全長4860mm×全幅1720mm×全高1400mmです。
人気のあるカラー
・ブラック(スーパーファインハードコート)
・ダークブルー(スーパーファインハードコート)
・プラチナシルバー(スーパーファインハードコート)
・ピュアホワイト(スーパーファインハードコート)
・グレイッシュベージュ(スーパーファインハードコート)
・ブラック
・ピュアホワイト
・ダークブルー
・プラチナシルバー
・グレイッシュベージュ
この中では、漆黒の「ブラック(スーパーファインハードコート)」が人気です。
セドリック グランツーリスモアルティマ

最高出力270psを誇る「セドリック グランツーリスモアルティマ」
当時の最上級グレードの名称であった「アルティマ=究極」という名に恥じないパフォーマンスを誇っており、最高出力270psを誇るVQ30DETエンジンを搭載していました。
インテリアこそ、ブロアムグレードには劣るものの、フルオートエアコンやパワーウィンドウ、集中ドアロックなどは標準装備されています。
このグレードは、若い世代やスポーティーな走りをしたい人には憧れのグレードとして人気がありました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
1995年式:流通量希少のため算出不可
1996年式:104万円
1997年式:154.1万円
1998年式:99万円
セドリック グランツーリスモアルティマの中古車は、現時点の中古車市場において3台しか流通していません。年式的には古いですが、カスタマイズされていたり、オプションを豊富に装備していたりする車両は高い価格となっています。
先代モデルとの比較
セドリック グランツーリスモアルティマは、9代目の誕生と同時に設定されます。
グランツーリスモシリーズの中でも、上級グレードとして位置しているため、装備面もそれなりに充実しているのが特徴です。インテリアでは、本革巻きステアリングや運転席パワーシート、ウッドパネルなどを標準装備しています。また、クルーズコントロールやサンルーフなどの装備はオプションで装備することが可能です。
9代目は1999年まで設定されていますが、セドリック グランツーリスモアルティマは他のグレードよりも一足早く1998年に販売を終了しています。
同時期に設定されていたグレードよりも早く販売終了となったセドリック グランツーリスモアルティマの中古車は、現時点の中古車市場で3台が流通していました。年式でみると、25年以上前に設定されていたグレードのため、かなり古いです。とはいえ、カスタマイズされている車両や走行距離が短い車両も流通しているため、購入時はそれぞれの車両状態をよく確認することをおすすめします。
エンジンは3.0L V型6気ターボ最高出力270ps。ボディサイズは全長4875mm×全幅1765mm×全高1425mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・ダークグリーン
・ダークブルー
・ダークグレー
・ソニックシルバー
・ホワイトパール
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパール」が人気です。
※本記事は、2025年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。