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更新日:2021.03.03 / 掲載日:2021.03.03

スバル R1の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

スバル R1

2005年か5年ほど販売されていた軽自動車のスバル R1に関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

スバル R1の歴史

R1は、シニア世代や女性をターゲットにして登場したセダンタイプの軽自動車です。

2005年1月、2名乗車を基本としたパーソナルカーの合理的なパッケージングを特徴とする3ドアの軽乗用車としてR1初代の販売を開始します。てんとう虫をイメージするようなエクステリアが特徴で、ホイールアーチを強調したデザイン、クラス最大径となる15インチタイヤなどを採用し、安定感のある優れた走行性能を実現しました。基本は2名乗車がメインですが、必要時には4名乗車も可能なシートレイアウトを実現しているのが特徴です。

誕生当初は、スポーティーグレードである「R1 R」のみを設定しています。同年7月には、価格の抑えられたベーシックグレードの「R1 i」を追加で設定しました。さらに、その4か月後の11月には充実した装備の「R1 S」を追加し、以降R1は3グレード展開となります。このタイミングで、R1全グレードのフロントドアにUVカットガラスを採用しました。そして、この年R1は「2005年度グッドデザイン賞」を受賞しています。

2006年11月に一部改良されたR1は、変速制御の最適化を施した新開発のi-CVTを搭載したことにより、環境性能をさらに向上させています。

2007年6月に一部改良が行われ、R1 iは廃止になりました。それ以降R1は、R1 RとR1 Sの2グレード展開となります。

2008年6月に行われた一部改良で装備や機能を変更し、シートベルト装着を促す機能である運転席シートベルト未装着ウォーニングブザーを装備しました。

2009年11月には、R1唯一の特別仕様車として「R1 プレミアムブラックリミテッド」を設定しました。この特別仕様車は、R1 RとR1 Sの2つのグレードをベースにして開発されています。

2010年3月には、スバルの公式サイトで受注を終了したことが発表されました。同年4月には生産終了となり、R1はおよそ6年の歴史に幕を閉じました。

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R1 S

R1 S

R1のスポーティーグレード「R1 S」

R1 Sは、2005年11月に追加で設定されたグレードです。R1に設定されているグレードの中では、スポーティーグレードとして位置づけられています。

このグレードのエンジンには、インタークーラー付スーパーチャージャーを搭載しており、CVTには7速マニュアルモード付が装着されました。

装備面では、フルオートエアコンや15インチ標準アルミホイールに加え、MD+CDプレーヤー&AM/FMチューナーを装備しているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

R1 Sを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2005年式:33万円~89万円
2006年式:39万円~82万円
2007年式:29万円~105万円
2008年式:32万円~138万円
2009年式:40万円~103万円
2010年式:流通量希少により算出不可

このグレードは、比較的中古車の流通量が多いです。10年以上前に販売終了していますが、いまだ人気がある車両のため、軽自動車としては高価格帯で取引されています。

先代モデルとの比較

初代:2005年~2010年
R1 Sは、R1が誕生して10か月が経過した2005年11月に追加で設定されたグレードです。

R1に設定されているグレードの中では、一番装備が充実しています。そのため、パワーウィンドウや集中ドアロック、UVカットガラス、プライバシーガラスなどが標準装備されているのが特徴です。本革巻きステアリングは標準装備とはならなかったものの、オプションで装備することはできます。

2008年に行われた一部改良では、シートベルトの装着を促す運転席シートベルト未装着ウォーニングブザーを追加で装備しました。

R1 Sは、R1の中でもスポーティーグレードとして位置づけられていたこともあって人気があったグレードのひとつです。そのため、現時点の中古車市場でもわずかながら高い価格で取引されている中古車も多数見受けられました。とはいえ、すでに登場してから15年以上が経過しているグレードなので、購入する際は入念なコンディションチェックをしっかりと行った上で、どの車両にするかを決めたほうがよいでしょう。

エンジンは0.6L直列4気筒チャージャー最高出力64ps。ボディサイズは全長3285mm×全幅1475mm×全高1510mmです。

人気のあるカラー

R1 Sのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・オブシディアンブラック・パール
・チタニウムグレー・メタリック
・ベリーレッド・メタリック

この中では、パール塗装が施された黒色の「オブシディアンブラック・パール」が人気です。

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R1 R

R1 R

てんとう虫をイメージした外観の「R1 R」

R1 Rは、R1が誕生した当初から設定されているグレードです。

エッグシェイプのボディとスペシャリティ感を追求して設計されたR1 Rは、てんとう虫をイメージするようなエクステリアを採用しました。また、ホイールアーチを強調したデザイン、クラス最大径となる15インチタイヤにより、安定感のある優れた走行が可能です。

高級感を味わえるように、シートや操作類には上質なレザー&アルカンターラセレクションが用意されています。

中古で購入する際の目安となる予算

スバル R1 Rを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2005年式:7万円~50万円
2006年式:16万円~51万円
2007年式:7万円~39万円
2008年式:29万円~55万円
2009年式:33万円~46万円
2010年式:流通量希少により算出不可

R1 Rについては、R1の他のグレードに比べると中古車の流通量が多いです。特に2005年式は一番流通しているので、豊富な選択肢の中から選ぶことができます。

先代モデルとの比較

初代:2005年~2010年
R1 Rは、R1の誕生当初から設定されていたグレードです。R1の中では、スポーティーグレードとして位置づけられています。

オーディオ・エアコン下にインパネシフト式オートマチックトランスミッションi-CVTを搭載することで、排ガスを低減させることに成功し、環境にやさしい車両として誕生しました。

また、高級感を味わえる「レザー&アルカンターラセレクション」がラインナップしているのが特徴です。これにより、本革巻ステアリングホイール&シフトレバー、アルカンターラ/本革シート材質、アルミパッド付スポーツペダルをセットで設定することができるようになっています。

インテリアでは、助手席のシートバックに中折れ式を採用。これにより、背面をテーブルスペースとして活用することができます。

R1に設定されていたグレードの中でも、一番販売されていた期間が長いこともあって、現時点で流通している中古車の台数は最も多いです。そのため、他のグレードよりは選択肢も豊富であることから、条件に合った車両を探しやすいでしょう。

エンジンは0.6L直列4気筒ターボ最高出力54ps。ボディサイズは全長3285mm×全幅1475 mm×全高1510mmです。

人気のあるカラー

R1 Rのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・オブシディアンブラック・パール
・アメジストグレー・オパール
・トパーズイエロー
・チタニウムグレー・メタリック
・ベリーレッド・メタリック
・シルキーホワイト・パール

この中では、パール塗装が施された黒色の「オブシディアンブラック・パール」と、赤色の「ベリーレッド・メタリック」が人気です。

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R1 i

価格が抑えられたベーシックグレードとして誕生した「R1 i」

R1 iは、R1が誕生して6か月が経過した2005年7月に追加設定されたグレードです。

価格が抑えられたベーシックグレードとしてラインナップされたR1 iは、14インチアルミホイールを採用しました。

インテリアには専用のグレー&ブラックの2トーンカラーのシートとインストルメントパネル色を採用しています。

また、安全装備としては、シートベルトに肩と腰をしっかりと拘束するダブルプリテンショナーを採用。その他、EBD(電子制御制動力配分システム)&ブレーキアシスト付ABSなどを搭載しています。

中古で購入する際の目安となる予算

R1 iを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2005年式:2万円~36万円
2006年式:12万円~32万円

このグレードについては販売されていた期間が2年程度と短いため、中古車市場にはあまり出回っておらず、現時点では10数台しか流通していません。また、登場してから15年以上経過しているということもあり、今後このグレードの中古車が増える可能性は極めて低いです。

先代モデルとの比較

初代:2005年~2006年
R1 iは、R1の販売が開始された半年後に2年ほど設定されていたグレードです。R1に設定されているグレードの中でも、ベーシックグレードとして位置づけられています。

マニュアルエアコンに、14インチ標準のアルミホイールを装備しているのが特徴です。また、パワーウィンドウや集中ドアロックは標準装備されていますが、UVカットガラスやプライバシーガラスはオプションでの装備となります。

インテリアにおいては、R1 R同様に助手席のシートバックに中折れ式を採用しました。そのため、背面をテーブルスペースとして活用することが可能です。さらに、ラゲッジ荷室床面下部にサブトランクが装備されました。

R1 iはR1の初期に数年設定されていたグレードのため、中古車はあまり多くはありません。実際に、現時点で流通しているのは10数台です。そのため、あまり選択肢もない上に安い価格で取引されている車両がほとんどのため、しっかりと車両状態を確認した上で購入することをおすすめします。

エンジンは0.6L直列4気筒ターボ最高出力46ps。ボディサイズは全長3285mm×全幅1475mm×全高1510mmです。

人気のあるカラー

R1 iのボディカラーは、下記の4色が設定されています。

・オブシディアンブラック・パール
・トパーズイエロー
・チタニウムグレー・メタリック
・ベリーレッド・メタリック

この中では、光沢感のある黒色の「オブシディアンブラック・パール」が人気です。

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R1 プレミアムブラックリミテッド

R1の特別仕様車「R1 プレミアムブラックリミテッド」

R1 プレミアムブラックリミテッドは、2009年に設定された特別仕様車です。スポーティーな装備が施されたR1 Sと、装備が充実したR1 Rをベースに開発されました。

マニュアルエアコンや15インチ標準のアルミホイールを装備しています。インテリアには、パールスエードと本革素材を組み合わせた専用シートが採用されており、その他にもブラックで統一したステアリングやシフトレバー、アルミパッド付スポーツペダルなどを装備しているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

R1 プレミアムブラックリミテッドを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2009年式:76万円
2010年式:25万円~122万円

R1 プレミアムブラックリミテッドの中古車は、現時点で10数台が流通しています。もともと特別仕様車というプレミアム価値がついているため、販売終了から10数年以上経過している現在でも、状態がよいものは高い値段がつけられているようです。

先代モデルとの比較

初代:2009年~2010年
R1 プレミアムブラックリミテッドは、2009年にR1の特別仕様車として設定されたグレードです。R1 RとR1 Sをベースに開発されました。

このグレードには、パールスエードと本革素材を組み合わせた専用シートが採用されています。また、グレード名が示す通りブラックで統一したステアリングやシフトレバー、アルミパッド付スポーツペダルなどを装備しているのが特徴です。こういった特別な装備は、今までのR1では感じることができなかった高級感であり、軽自動車としてはかなり上質な室内空間を実現しています。

安全装備としては、電子制御制動力配分システム&ブレーキアシスト付ABSなどを備えており、万が一の事故にも安心の仕様や設計となっているのが特徴です。

このグレードは特別仕様車として設定されたため、現時点の中古車市場での流通量はそれほど多くはありません。10数台しか流通していないので、購入する予定なのであればよく比較した上で購入することをおすすめします。

エンジンは0.6L直列4気筒ターボ最高出力54ps。ボディサイズは全長3285mm×全幅1475mm×全高1510mmです。

人気のあるカラー

R1 プレミアムブラックリミテッドのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・オブシディアンブラック・パール
・モカブロンズ・パールメタリック
・シルキーホワイト・パール

この中では、パール塗装が施された白色の「シルキーホワイト・パール」が人気です。

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※本記事は、2021年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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