中古車購入
更新日:2024.12.09 / 掲載日:2021.02.19
ルノー ルーテシアの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ルノー ルーテシアの歴史
ルーテシアは、ルノーが販売しており、フランス本国では「クリオ」という名称で販売されている車種です。欧州市場では、フォルクスワーゲンゴルフと販売台数の覇権を争う人気モデルとなっています。1990年にルーテシアの初代の販売が開始されました。当時のルノーの人気車種であった、5(サンク)の後継モデルとして登場しています。実用的なクルマづくりで5(サンク)同様ルノーの人気車種となり、1991年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。この世代については、一部は日本に並行輸入されていましたが、正規輸入はされていません。
1998年に2代目が登場。この世代より日本にも正規輸入が開始され、同年11月にルーテシアの名称で販売が開始されています。日本車にはないデザインと程よいサイズ感で、日本でもこのモデルは人気車種となり、輸入が追いつかない状況となりました。
2005年に3代目が登場しますが、日本では2006年3月に販売が開始されています。この世代は日産自動車との提携により、マーチやノートと共通のプラットフォームを採用しました。高い安全性と優れたパッケージングが評価され、2度目となるヨーロッパカー・オブ・ザ・イヤーを受賞します。同名のモデルが2度受賞するのは、史上初のこととなりました。
2012年に4代目が登場し、日本では2013年3月に販売が開始されました。今モデルでは、これまであった3ドアと5ドアのボディタイプから、5ドアのみに変更されています。また、エンジンも通常モデルではダウンサイジングコンセプトを取り入れた1.2Lターボエンジンが全車に搭載されました。
2019年に現行モデルの5代目が登場。日本では、2020年7月に販売が開始されています。「ルノー」「日産」「三菱」の共同開発によるプラットフォームに加え、新開発のエンジンを搭載。走行性能と燃費性能高いレベルで両立する新しいクルマとして生まれ変わりました。
2022年6月、ルーテシアに日本仕様の「E-TECH」シリーズが追加されます。E-TECHとは、ルノーが独自開発したフルハイブリッドシステム。1.6L 直列4気筒NAエンジンと2つのモーター(メインとサブ)を組み合わせて、力強い走りと低燃費性を両立しました。
E-TECHシリーズで設定されたグレードは以下の3つです。
・E-TECH エンジニアード
・E-TECH フルハイブリッド レザーパック
・E-TECH フルハイブリッド
2023年11月、本国の欧州でルーテシアのガソリンエンジンモデルの生産終了が発表され、日本での販売も在庫限りとなりました。2023年12月に現行最後を飾る特別仕様車「ルーテシア インテンス エディションフィナル」が登場しており、この特別仕様車は国内でも販売されています。
ルーテシア ゼン
充実した装備が特徴の「ルーテシア ゼン」
ベーシックグレードであるルーテシア アクティフのひとつ上のグレードで、充実した装備が特徴。クルーズコントロールをはじめ、座り心地に優れたシートなど快適性や乗り心地に優れています。
デザイン重視のクルマでは積載スペースが犠牲になりがちですが、このルーテシアでは300Lものトランクスペースを確保。5代目では、さらに拡大され、391Lもの容量を積載することが可能です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2013年式:77.6万円~85万円
2014年式:62万円~75.8万円
2015年式:55万円~89.8万円
2016年式:5万円~74.6万円
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:191.7万円
2020年式:流通量希少により算出不可
2021年式:流通量希少により算出不可
ルーテシアのベーシックグレードということで、比較的流通量は多いです。価格相場はこなれており、状態のよい個体も多いため、お買い得なグレードでしょう。
先代モデルとの比較
ルーテシア ゼンは、4代目から設定されたグレードです。
エクステリアは「シンプル」「官能的」「温かみ」をデザインコンセプトとし、後部座席ドアのドアノブを隠す形で配置。5ドアにもかかわらず3ドア車のようなスタイリングとなるのが特徴です。
インテリアではモダンでシンプルなものを採用しており、基本は黒基調のインテリアとなりますが、オプションでワンポイントカラーを入れることも可能でした。
この世代の中古車は20台前後が流通しており、価格もこなれてきているものが多いです。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力120ps。ボディサイズは全長4095mm×全幅1750mm×全高1445mmです。
5代目(現行モデル):2020年~
現行モデルである5代目にも、ルーテシア ゼンは設定されています。
先代ルーテシアのヒットの背景にデザインの秀逸さがあげられたことを受けて、エクステリアはキープコンセプトとなっています。そのため、見た目は先代とよく似たものとなりました。
この世代の中古車は登場から間もないこともあり、1台も流通していません。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4075mm×全幅1725mm×全高1470mmです。
人気のあるカラー
・ルージュ フラム M
・ブルー セラドン M
・ブラン グラシエ
この中では、ルーテシアのイメージカラーでもある情熱的な赤色の「ルージュ フラム M」が人気です。
ルーテシア インテンス
ルーテシアの最上位グレード「ルーテシア インテンス」
ルーテシアの通常モデルの中では最上位グレードに位置しており、装備面で最も豪華な仕様となっています。
バックソナーやオートワイパー、オートライトなど、主に安全機能、便利機能に重きを置いた装備が充実しているのが特徴です。さらに、17インチアロイホイールやBOSEサウンドシステムなども装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2013年式:48万円~90万円
2014年式:74万円~98万円
2015年式:77万円~106.4万円
2016年式:69.8万円~130万円
2017年式:78万円~129.9万円
2018年式:91.5万円~114.9万円
2019年式:130万円
2020年式:164.9万円~172.3万円
2021年式:179.9万円~243.9万円
2022年式:200.5万円~248万円
2023年式:227.2万円~254.7万円
2024年式:278万円~309.9万円
ルーテシアの中では一番人気のあるグレードのため、中古車市場での流通数も比較的多いです。約10年前の年式であっても、100万円以上の価格がつけられた車両もあります。
先代モデルとの比較
ルーテシア インテンスは、4代目から設定されているグレードです。
基本的な車体構成には、ルーテシア ゼンとの違いはありません。装備面ではバックソナーやフルオートエアコン、オートワイパー、オートライトなどが装備され、利便性が大きく向上しています。
ルーテシアの中でも人気のあるグレードなので、流通量は他のグレードと比べても多いです。条件に合った車両も探しやすいでしょう。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力120ps。ボディサイズは全長4095mm×全幅1750mm×全高1445mmです。
5代目(現行モデル):2020年~
5代目で設定されたルーテシア インテンスは、この世代でも最上位グレードとして登場しました。
今モデルでも、エクステリアでは17インチアルミホイールを採用。加えてメッキガーニッシュを各部に採用したことで高級感が増しています。
この世代は日本では2020年に登場したばかりのため、中古車はまだ流通していません。そのため、当分流通する可能性は極めて低いでしょう。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4075mm×全幅1725mm×全高1470mmです。
人気のあるカラー
・ルージュ フラム M
・オランジュ バレンシア M
・ブルー セラドン M
・ブルー アイロン M
・ブラン グラシエ
・ノワール エトワール M
この中では、ルーテシアのイメージカラーでもある情熱的な赤色の「ルージュ フラム M」が人気です。
ルーテシア ルノー・スポール シャシースポール
ルノー・スポールが手掛けたハイパフォーマンスモデル「ルーテシア ルノー・スポール シャシースポール」
ルノーのモータースポーツ部門であるルノー・スポールが、公道走行を重視したモデルとして開発しました。200馬力を発生する1.6L 直噴ターボエンジンに加え、6速EDCトランスミッションを採用しています。
装備面では、フルオートエアコンやクルーズコントロール、本革巻きステアリング、プライバシーガラスなどを標準装備しているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2013年式:流通量希少により算出不可
2014年式:80.1万円~119.8万円
2015年式:74.8万円~108万円
2016年式:130万円~140万円
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:流通量希少により算出不可
ルーテシアのスポーツグレートということで、中古車の流通数は多くありません。その希少性から価格相場は高騰しており、状態のよい個体であればかなりの高額となることもあります。
先代モデルとの比較
ルノー・スポール シャシースポールは、4代目のみに設定されていたグレードです。
エクステリアは、F1をモチーフとしたフロントバンパーとリアディフューザーが装着されています。
インテリアでは、基本的には通常グレードのインテリアを踏襲していますが、随所にオレンジ色のアクセントが配され、スポーティーな印象となりました。
また、「R.S.ドライブ」と呼ばれるコントロールデバイスを採用し、ノーマル、スポーツ、レースの3つの走行モードの中から3つの走行モードが選択できます。
サスペンションも通常グレードに比べ、強化されたものを採用。「HCC」と呼ばれるこのサスペンションは、スポーツモデルにありがちなゴツゴツとした固さはなく、しなやかながらも高速域で優れた安定感をもつ完成度の高いサスペンションとなっています。
このグレードの中古車は、現時点で7台が流通している状況です。ルーテシアのスポーツグレートとして人気があったため、まだ高い価格で取引されています。
エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは全長4105mm×全幅1750mm×全高1435mmです。
人気のあるカラー
・ノワール エトワール M
・ブラン グラシエ
・マロン アルダン M
・グリ カシオペ M
・ジョン エクレール
・ルージュ フラム M
・ブルー ドゥ フランス
この中では、純白の「ブラン グラシエ」が人気です。
ルーテシア アイコニック
パリのモードのイメージした特別仕様車「ルーテシア アイコニック」
このグレードはルーテシアの上級グレードである ルーテシア インテンスをベースに、特別なエクステリアカラーやインテリアを取り入れたグレードです。
ルーフとドアミラーの部分には、パリのモードを象徴するクチュールの縫製をイメージしたデザインのデカールが施されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2016年式:流通量希少により算出不可
2019年式:140万円
こちらのグレードは現時点の中古車市場で1台しか流通していませんでした。
もともとルーテシア アイコニックは、特別仕様車として誕生しています。さらに、2016年登場モデルは30台限定、2019年登場モデルは40台限定で販売されていた非常に希少価値のあるグレードのため、保有している人自体が少ないです。
今後も中古車として流通する可能性は、極めて低いと考えられます。
先代モデルとの比較
ルーテシア アイコニックは、4代目に二度に渡り設定されていた特別仕様車です。
2016年に登場したモデルは、30台限定で販売されました。上級グレードであるルーテシア インテンスをベースに、エクステリアではボディカラーにアイボリーを意味する「イヴォワール」を採用。さらに、生地の縫い目をイメージしたデザインをドアミラーとルーフに取り入れています。
2019年に登場したモデルは、40台限定で販売されました。2016年モデルと同様にルーテシア インテンスをベース車としており、特別装備としてボディ同色のシャークフィンアンテナ、ボディカラーと合わせたルージュのエアコンベゼル、ICONICのエンブレムを採用しています。
このグレードは2016年と2019年に設定されていた特別仕様車ですが、現時点の中古車市場には1台しか流通していません。それぞれ台数限定で販売されている大変稀少価値のあるグレードなので、今後も流通する可能性はかなり低いでしょう。
2016年、2019年モデルともにエンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4095mm×全幅1750mm×全高1445mmです。
人気のあるカラー
2016年モデル:イヴォワール
2019年モデル:ルージュ フラムM
「イヴォワール」はアイボリー色で、「ルージュ フラムM」は情熱的な赤色です。もともとこのグレードはボディカラーをテーマにして開発された特別限定車だったため、特に人気カラーというのはありません。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。