中古車購入
更新日:2024.12.09 / 掲載日:2021.02.18
アルファロメオ ミトの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
アルファロメオ ミトの歴史
ミトは1910年にミラノに設立されたイタリアの高級自動車メーカー・アルファロメオが生産していた車です。2008年6月に、アルファロメオの小型2ボックス・ハッチバッククーペとしてイタリアで初代が誕生しました。
2009年5月には、約1年遅れで日本に導入されます。導入された当初は1368cc直列4気筒DOHC16バルブターボエンジン(155馬力)を搭載する「ミト 1.4ターボスポーツ」の1モデルのみでした。
同年の8月には1.4ターボスポーツをベースとした150台限定の特別仕様車「ミト イモラリミテッドエディション」が設定されています。
2010年3月には、価格を抑えた「ミト スプリント」と充実した装備の「ミト コンペティツィオーネ」を新たに追加しました。
同年7月には、スロットルバルブを廃止し、インテークバルブを電子制御する新開発直列4気筒マルチエア16バルブターボエンジン(170馬力)を搭載した最上級モデルの「ミト クアドリフォリオヴェルデ」が追加設定されています。その後しばらくミトは、この3つのグレードを軸に展開されました。
2011年4月には、限定200台の「ミト スプリント スペシャルエディション」と限定100台の「ミト コンペティツィオーネ スペシャルエディション」の2つの特別仕様車を設定しています。
2016年8月には限定100台の特別仕様車「ミト レガーレ」を設定。このグレードは、ミト コンペティツィオーネをベースとしており、約8万3千円相当のアクセサリー4点を搭載しているにもかかわらず、ベース車と同じ価格に値段が据え置かれている非常にお得なモデルです。
2017年2月のマイナーチェンジでは、ミト コンペティツィオーネのグレード名を「ミト スーパー」に変更。このマイナーチェンジでは、上述したグレード名と車体前後のブランドロゴのデザイン変更、クルーズコントロールが標準装備になったことです。
2018年10月には生産終了となり、ミトはフルモデルチェンジされることなく、初代のみの設定でおよそ10年の歴史に幕を閉じました。
ミト クアドリフォリオ ヴェルデ
ミトの最上級モデル「ミト クアドリフォリオ ヴェルデ」
このグレードではスロットルバルブを廃止し、インテークバルブを電子制御する新開発の直列4気筒マルチエア16バルブターボエンジンを搭載することにより、燃費向上と二酸化炭素排出量の低減を実現しました。
18インチホイールやBOSEサウンドシステム、ポルトローナフラウ社製の本革シートといった充実した装備が特徴のグレードです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2010年式:75万円~152万円
2011年式:95.8万円~158万円
2012年式:99.2万円~198万円
2013年式:119.8万円~159万円
中古車市場におけるミト クアドリフォリオ ヴェルデの流通量は、それほど多くありません。もともとこのグレードは新車購入価格で300万円を超える高級車ですが、流通している中古車を見る限りでは手頃な価格で購入することも可能でしょう。
先代モデルとの比較
ミト クアドリフォリオ ヴェルデは、2010年7月に設定されたグレードです。
エンジンには、インテークバルブを電子制御する新開発の直列4気筒マルチエア16バルブターボエンジンを搭載しています。この「マルチエア」とは、スロットルバルブを使わずに電子制御式油圧システムによって、エンジンの吸気バルブの開閉やリフト量をコントロールするという仕組みで、「エンジンオブザイヤー」も受賞した優れものです。
マルチエアエンジンの搭載で、最高出力も170馬力までアップしました。さらに、マルチエアエンジンの搭載とアルファロメオとしては初となるアイドリングストップ機構「スタート&ストップ」システムの採用により、燃費向上を実現。
また、他のグレードが右ハンドルのみの設定であるのに対し、ミト クアドリフォリオ ヴェルデは左右どちらのタイプのハンドルも選択することができます。
このグレードの中古車の流通量は少なめで、確認できた中古車は10台程度です。あまり選択肢はないですが、初期年式のものであればお得に手に入れることができます。
エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力170ps。ボディサイズは全長4070mm×全幅1720mm×全高1465mmです。
人気のあるカラー
・ブラック パステル
・ビアンコスピノ ホワイト
・アニバーサリー レッド
・アルファ レッド
この中では、光沢感のある黒色の「ブラック パステル」と、純白の「ビアンコスピノ ホワイト」が人気です。
ミト スーパー
ミト コンペティツィオーネを引き継いだグレード「ミト スーパー」
もともとあったミト コンペティツィオーネというグレードの名称を今回のマイナーチェンジで変更したことにより、誕生しました。そのため、ミト コンペティツィオーネとはそれほど大きな違いはありません。
強いて挙げるとすれば、車体前後のブランドロゴが新しいデザインに変更されたこと、クルーズコントロールを標準装備したことなどの違いです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2017年式:89万円~216万円
2018年式:流通量希少により算出不可
ミト スーパーは2017年2月に誕生したグレードで、翌年には日本でのミトの生産を終了しています。そのため、販売期間もたった1年程度と非常に短かったこともあり、中古車市場での流通量も多いとはいえません。発売からそれほど時間が経っていないこともあり、どれも高値で取引きされています。
先代モデルとの比較
ミト スーパーは2017年2月に誕生した、ミトに設定されていたグレードの中では最も新しいグレードです。
もともと存在していたミト コンペティツィオーネというグレード名がミト スーパーに変更されたことにより、誕生しました。この2つのグレードには大きな違いがあるわけではなく、搭載するエンジンはミト コンペティツィオーネと同じく1.4L直列4気筒インタークーラー付きターボで、カムシャフトではなく油圧によって吸気バルブを開閉するマルチエアを採用しています。また、6速乾式デュアルクラッチトランスミッション「Alfa TCT」を採用しているところもミト コンペティツィオーネと同じです。
このグレードの特徴としては、車体前後のブランドロゴが新しいデザインに変更されたこと、インテリアのブランドロゴが変更されたことでしょう。さらに、クルーズコントロールが標準装備されるようになりました。
このグレードの中古車市場での流通量は、現時点で10数台しかありません。販売期間の短さを考えると、ある意味当然の結果といえるでしょう。比較的新しいグレードなので、価格はまだ高めです。
エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力135ps。ボディサイズは全長4070mm×全幅1720mm×全高1465mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・ホワイト
・アルデシア グレー
・アルファ レッド
この中では、真っ白な「ホワイト」と、アルファロメオのイメージカラーである真っ赤な「アルファ レッド」が人気です。
ミト レガーレ
限定100台の特別仕様車「ミト レガーレ」
このグレードは、ナチュラルカラーのFrau製レザーインテリアやマルチスポークの専用17インチアロイホイールなどが採用されています。さらに、ドライブレコーダーやETC、専用バックアイカメラ、アロマディフューザーといったアクセサリー4点が標準装備されているのも特徴です。
グレード名のレガーレは、イタリア語で「王・女王のような」という意味を持っており、グレードのプレミアム感を表現しています。
中古で購入する際の目安となる予算
もともと日本全国で100台という限定販売のグレードだったため、非常に希少価値のあるモデルです。中古車市場に流通していること自体珍しいので、価格感など条件に合った車両があるならば即購入することをおすすめします。
先代モデルとの比較
ミト レガーレは、2016年8月に100台限定の特別仕様車として誕生しました。
エンジンには、直列4気筒マルチエア16バルブターボエンジンを搭載しています。
ミト コンペティツィオーネをベースに作られたモデルで、ナチュラルカラーのFrau製レザーインテリアやマルチスポークの専用17インチアロイホイールなどが採用されました。さらに、約8万3千円相当のアクセサリー4点(ドライブレコーダー、ETC、専用バックアイカメラ、アロマディフューザー)を搭載しているにもかかわらず、ベース車と同じ価格に値段が据え置かれているのが特徴です。
ボディカラーはアルファ レッドが40台、ビアンコスピノ ホワイトが40台、ブラックが20台という内訳で3色のカラーが設定されました。
ミト レガーレの中古車は、現時点の中古車市場では1台も流通していません。100台という台数限定の特別仕様車だったため、このグレードを手放すユーザーは少ないと考えられます。希少価値の高いことからも、まだまだ高い価格で取引されているようです。
エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力135ps。ボディサイズは全長4070mm×全幅1720mm×全高1465mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・ビアンコスピノ ホワイト
・アルファ レッド
この中では、アルファロメオのイメージカラーである真っ赤な「アルファ レッド」が人気です。
ミト コンペティツィオーネ
ミトを代表するグレード「ミト コンペティツィオーネ」
エンジンには、直列4気筒マルチエア16バルブインタークーラーターボエンジンを搭載しました。
このグレードには、デュアルゾーン式フルオートエアコンやリア・パーキングセンサーなどが装備されています。さらに、バイキセノンヘッドライトや17インチアロイホイール、レッド仕上げキャリパー、ステアリングのパドル式スイッチも装備されているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2010年式:58万円~109.8万円
2011年式:43万円~92.5万円
2012年式:67.8万円~108万円
2013年式:44万円~97万円
2014年式:48万円~88万円
2015年式:98.8万円~128万円
2016年式:112万円~206万円
2017年式:流通量希少により算出不可
ミト コンペティツィオーネは全体的に中古車市場での流通量が少ないミトの中では、流通量の多いグレードです。初期年式になるとかなり手頃な価格のものもあるため、安く購入できる可能性も十分あるでしょう。
先代モデルとの比較
ミト コンペティツィオーネは、2010年3月に誕生しました。
ミトを代表するグレードのひとつで、車名の由来は「競技」を意味するイタリア語からきています。
このグレードには、同時期に設定されたミト スプリントと同じく以下の内容が装備されました。
・デュアルゾーン式フルオートエアコン
・リア・パーキングセンサー
また、これらの装備に加えて、バイキセノンヘッドライトや17インチアロイホイール、レッド仕上げキャリパー、ステアリングのパドル式スイッチも装備されています。
さらに安全面では、デュアルステージ型のフロントデュアルエアバッグを含む計7つのエアバッグのほか、前席にはダブルプリテンショナー付3点式シートベルト、ロードリミッター、アクティブヘッドレストなども装備されました。
ミトの中ではかなり長い期間設定されていたグレードのひとつでしたが、2017年2月に行われたマイナーチェンジで、ミト スーパーへとグレード名が変更されたことにより、ミト コンペティツィオーネは販売終了となります。
設定期間の長かったこのグレードの中古車の流通量は、非常に豊富です。そのため、条件に合った車両も比較的探しやすいでしょう。
エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力135ps。ボディサイズは全長4070mm×全幅1720mm×全高1465mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・ビアンコスピノ ホワイト
・トルネード ブルー
・アルファ レッド
この中では、純白の「ビアンコスピノ ホワイト」と、アルファロメオのイメージカラーである真っ赤な「アルファ レッド」が人気です。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。