中古車購入
更新日:2024.12.09 / 掲載日:2021.02.09
ランドローバー ディスカバリーの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ランドローバー ディスカバリーの歴史
1989年にランドローバーの本格的クロスカントリーモデルとして登場したディスカバリーですが、日本では初代の正規輸入が開始されたのは1991年10月のことでした。初代は、3ドアショートと5ドアロングボディが設定されており、エンジンはガソリンエンジンの「ディスカバリー V8i」とディーゼルエンジンの「ディスカバリー Tdi」の2つが設定されました。1999年6月に日本で2代目が登場します。初のフルモデルチェンジで生まれ変わったディスカバリーは、クロスカントリーのみならずオンロードでの快適性にも配慮され、装備面が大幅にレベルアップしました。前後リジッドのサスペンションといった基本性能はそのままに、ヒルディセントコントロールやエレクトロニックトラクションコントロールなどを導入しています。コーナリングのロールを抑制するACE(アクティブ・コーナリング・エンハンスト)を装備したことにより、オンロードでの快適性も向上。
2003年7月のマイナーチェンジでは、ベースグレードの「ディスカバリー SE」、上級グレードの「ディスカバリー HSE」というグレード構成に変更されています。
2005年5月に日本で3代目が登場。この世代では先代から設定されていた2つのグレードに加えて、廉価グレードの「ディスカバリー S」が追加されました。
2009年12月には、日本で4代目が登場します。先代で設定されていたディスカバリー Sが廃止となり、ディスカバリー SE、ディスカバリー HSEの2つのみがラインナップされました。
2017年4月には、5代目が登場。この世代ではディスカバリー SEが廃止され、ディスカバリー HSEの上級グレードとして「ディスカバリー HSEラグジュアリー」を新たに設定しました。また、3.0L V型6気筒スーパーチャージドエンジン搭載のガソリンエンジンモデルに加え、3.0L V型6気筒ターボチャージドエンジン搭載のディーゼルエンジンモデルも用意されています。そして同年に限定30台の「ディスカバリー ファーストエディション」という特別仕様車が設定されます。
2018年には限定40台の「ディスカバリー ゴーアウトエディション」という特別仕様車が設定されました。
2019年には「ディスカバリー ランドマークエディション」という特別仕様車も設定されます。
ディスカバリー HSE
3代目から設定されている「ディスカバリー HSE」
グレード設定当初は、上級グレードとして位置づけられていたため、11スピーカーオーディオや18インチホイール、リアエアコンなどといった豪華な装備が施されました。また、本革巻きステアリングや革シート、さらにインストゥルメントパネルまわりには、ウッドパネルや金属を用いた装飾が施されているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2003年式:170万円〜265万円
2004年式:152.8万円〜210万円
2005年式:182.8万円〜260万円
2006年式:流通量希少により算出不可
2007年式:流通量希少により算出不可
2008年式:流通量希少により算出不可
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:流通量希少により算出不可
2011年式:流通量希少により算出不可
2012年式:流通量希少により算出不可
2013年式:流通量希少により算出不可
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:流通量希少により算出不可
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:390万円~436.8万円
2018年式:427.1万円~463.7万円
2019年式:流通量希少により算出不可
2020年式:流通量希少により算出不可
2021年式:流通量希少により算出不可
このグレードの3~4代目の中古車の流通量は、かなり少ないです。5代目の2017年式以降は、まだあまり年数が経っていないこともあり、高額での取引となっています。
先代モデルとの比較
2代目後半に上級グレードとして設定された、ディスカバリー HSEはこの世代でも引き続き設定されました。11スピーカーオーディオや18インチホイール、リアエアコンなどが装備されています。
この世代は価格こそこなれていますが、現時点では6台しか流通していないため、選択肢の幅はそれほど多くありません。
エンジンは4.0L水冷V型8気筒OHV最高出力185ps。ボディサイズは全長4720mm×全幅1890mm×全高1940mmです。
4代目:2009年~2017年
この世代のディスカバリー HSEは、エンジンが従来の5L V8自然吸気(NA)エンジンから高効率かつ先進の3L V6ガソリンエンジンに変わりました。それにより最高出力が185psから340psへ大幅にアップしています。
この世代も中古車は4台だけしか流通しておらず、価格もかなり高く設定されていました。
エンジンは3.0L水冷V型6気筒チャージャー最高出力340ps。ボディサイズは全長4850mm×全幅1920mm×全高1890mmです。
5代目(現行モデル):2017年~
この世代からディーゼルエンジン 3.0L V型6気筒ターボチャージドモデルが加わり、ガソリンエンジンモデルと合わせて2タイプが設定されています。
現行モデルですが中古車の流通量は多くありません。また、価格もかなり高めの傾向が見られます。
エンジンはガソリンエンジンモデルが3.0L水冷V型6気筒チャージャー最高出力340psで、ディーゼルエンジンモデルが3.0L水冷V型6気筒ターボ (ディーゼル)最高出力258ps。ボディサイズはいずれも全長4970mm×全幅2000mm×全高1890mmです。
人気のあるカラー
ソリッド
・ナルヴィック・ブラック
・フジ・ホワイト
メタリック
・サントリーニ・ブラック
・ファラロン・ブラック
・ユーロン・ホワイト
・ポルトフィーノブルー
・バイロンブルー
・カルパチアン・グレー
・アイガーグレイ
・インダス・シルバー
・シリコン・シルバー
・ナミブ・オレンジ
この中では、純白の「フジ・ホワイト」と、漆黒の「サントリーニ・ブラック」が人気です。
ディスカバリー HSEラグジュアリー
ディスカバリーの最上位グレード「ディスカバリー HSEラグジュアリー」
エンジンは、ガソリンエンジンモデルとディーゼルエンジンモデルの2種類が用意されました。装備面では、ラゲッジスペースのスイッチやタッチスクリーンが搭載されたのに加え、専用アプリを使ってスマートフォンから遠隔操作で、2列目と3列目のシートを自動で展開することができるインテリジェントシートフォールド機能を搭載しています。
中古で購入する際の目安となる予算
誕生してから5年ほどしか経っていませんが、最上位グレードということもあり、手放す人が少ないのかもしれません。
先代モデルとの比較
ディスカバリー HSEラグジュアリーは、2017年5月のフルモデルチェンジで初めて設定されたグレードです。現在設定されている定番グレードの中では、最上位グレードとして位置づけられています。
このグレードには、ガソリンエンジンモデルの3.0L V型6気筒スーパーチャージドエンジン、ディーゼルエンジンモデルの3.0L V型6気筒ターボチャージドエンジンが設定されました。
インテリアでは、レッグルームとして2列目シートで954mm、3列目シートでも851mmという大人7人がゆったりと快適に座ることのできるスペースを確保しています。
ディスカバリー HSEラグジュアリーは誕生してからまだ5年も経過していないので、中古車の流通量はあまり多くはないです。年式も新しいので、全体的に高い価格がつけられています。
エンジンはガソリンエンジンモデルが3.0L水冷V型6気筒チャージャー最高出力340psで、ディーゼルエンジンモデルが3.0L水冷V型6気筒ターボ (ディーゼル)最高出力258ps。ボディサイズはいずれも全長4970mm×全幅2000mm×全高1890mmです。
人気のあるカラー
ソリッド
・ナルヴィック・ブラック
・フジ・ホワイト
メタリック
・サントリーニ・ブラック
・ファラロン・ブラック
・ユーロン・ホワイト
・ポルトフィーノブルー
・バイロンブルー
・カルパチアン・グレー
・アイガーグレイ
・インダス・シルバー
・シリコン・シルバー
・ナミブ・オレンジ
この中では、純白の「フジ・ホワイト」と、光沢感のある白色の「ユーロン・ホワイト」が人気です。
ディスカバリー ゴーアウトエディション
ブランド誕生70周年を記念して誕生した特別仕様車「ディスカバリー ゴーアウトエディション」
このグレードには、パノラミックルーフ&ルーフレール、ヒーテッドステアリングホイールなどが特別装備されているのが特徴です。また、500mlのペットボトルが4本収納でき、温度を5度にキープするフロントセンターコンソールクーラーボックスも装備されています。
中古で購入する際の目安となる予算
もともとこのグレードは40台限定で生産された特別仕様車であることを考えれば、この状況も致しかたないといえるでしょう。残念ながら現時点では、ディスカバリー ゴーアウトエディションを中古で購入することはほぼ不可能な状況です。
先代モデルとの比較
ディスカバリー ゴーアウトエディションは、2018年11月に40台限定で生産された特別仕様車です。このグレードは、ディーゼルエンジンモデルのディスカバリー HSEをベースにして開発されました。
ディスカバリーの特徴であるフルサイズ7シートの設定を、リモートで変更できるリモートインテリジェントシートフォールドが標準装備されています。さらに、前席と2列目には寒い季節や寒冷地のドライブで快適性を高めるヒーテッドステアリングホイールやヒートシーターを採用しました。また、ヒーテッドウインドスクリーンや各種キャリアアクセサリーの装着が可能なルーフレールも装備されています。これらに加えて、室内全体を明るく開放的に演出するパノラミックルーフも装備されているのが特徴です。
40台というかなり少ない生産台数で販売されていたディスカバリー ゴーアウトエディションの中古車は、1台も流通していませんでした。そのため、このグレードを中古で購入するのは極めて難しいでしょう。
エンジンは3.0L水冷V型6気筒ターボ (ディーゼル)最高出力258ps。ボディサイズは全長4970mm×全幅2000mm×全高1895mmです。
人気のあるカラー
ソリッド
・フジ・ホワイト
メタリック
・ロワール・ブルー
・コリス・グレイ
この中では、純白の「フジ・ホワイト」と、濃い青色の「ロワール・ブルー」が人気です。
ディスカバリー ファーストエディション
日本での販売台数はたった30台の特別仕様車「ディスカバリー ファーストエディション」
世界で、2400台限定で販売されていたというグレードですが、そのうち日本へ導入されたのはわずか30台のみでした。日本では30台のみという販売台数の少なさから、販売方法は抽選という形がとられています。
ガソリンエンジンモデルとディーゼルエンジンモデルの2タイプが用意され、いずれも右ハンドルのみが設定されました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2017年:406万円
現時点において中古車市場で流通しているディスカバリー ファーストエディションは、1台のみとなっています。
このグレードはもともと台数限定の特別仕様車で、日本にわずか30台のみ導入されていたモデルでした。たった1台とはいえ中古車市場で流通しているのは、ある意味奇跡ともいえるため、条件に合えば購入されることをおすすめします。
先代モデルとの比較
ディスカバリー ファーストエディションは、2017年5月の5代目誕生と同時に設定されたグレードです。
このグレードにおけるエクステリアの特徴としては、ボディと同色のドアハンドル、電動パノラミックルーフ、21インチスタイル1012アロイホイールやファーストエディション専用バッジの装着などが挙げられます。
インテリアでは、インテリジェントシートフォールド機能搭載の3列目シートやディスカバリーシリーズの歴史を地図にかたどったカルトグラフィーフィニッシャーを採用しているのが特徴です。さらに、センターコンソールには、モデル名であるファーストエディション専用のエッチングバッジもあしらわれています。
ディスカバリー ファーストエディションは日本市場での販売台数が30台という少なさにも関わらず、現時点の中古車市場に1台の流通が確認できました。かなり希少価値が高いグレードなので、価格も高めです。
エンジンはガソリンエンジンモデルが3.0L水冷V型6気筒チャージャー最高出力340psで、ディーゼルエンジンモデルが3.0L水冷V型6気筒ターボ (ディーゼル)最高出力258ps。ボディサイズはいずれも全長4970mm×全幅2000mm×全高1895mmです。
人気のあるカラー
プレミアムメタリック
・ファラロン・ブラック
・シリコン・シルバー
・ナミブ・オレンジ
この中では、光沢感のあるオレンジ色の「ナミブ・オレンジ」が人気です。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。