中古車購入
更新日:2025.03.28 / 掲載日:2020.11.06
BMW X6の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

SUVとクーペを融合させた斬新なクロスオーバーデザインに、走りにこだわるBMWの最先端テクノロジーを満載した「X6」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
BMW X6の歴史
X6は2008年の北米国際オートショーで華々しいデビューを飾りました。また、X5やX3といったBMW既存のSUVラインナップ最高峰に立ち、また全く新しい価値観や世界観を創造した画期的な車種のひとつです。大柄な車体はSUVらしい力強さを表現する一方で、ボディ上部はまるでスポーツクーペのように流麗でエレガントなデザインが与えられています。
大柄な車体が特徴のX6ですが、2008年のデビュー当初は4人乗り仕様で発売されていました。また、走行状況や車両状況に応じて、駆動力を臨機応変に左右のリヤ・ホイール間で配分するBMWの新技術「ダイナミック・パフォーマンス・コントロール」をBMWで初めて装備したことで話題となります。
このとき、日本国内には「X6 xDrive35i」と「X6 xDrive50i」の2つのグレードが導入。その翌年には、「X6 M」というグレードが追加されます。
そして、2010年には、BMWとしては初めてのハイブリッドモデルである「アクティブハイブリッド X6」が販売されました。
2011年のマイナーチェンジでは、4人乗り仕様であった乗車定員を5名へと変更します。変更したグレードは、「X6 xDrive35i」「X6 xDrive50i」「X6 M」の3つで、「アクティブハイブリッド X6」は従来通り4名仕様のままでした。
2014年に初のフルモデルチェンジが行われ、2代目が登場。デザインは先代モデルを受け継ぎつつ、さらなる存在感を追及させて、機能性や実用性を向上させました。
装備面では、車間距離を維持しながら自動的に速度制御を行う「アクティブ・クルーズコントロール」や車載の通信モジュールにより乗員の安全と車両の状態を見守る「BMW SOSコール」などを搭載しています。
この世代でも引き続き「X6 xDrive35i」「X6 xDrive50i」「X6 M」の3グレードが展開されますが、初代で設定された「アクティブハイブリッド X6」は設定されませんでした。
3代目は2019年に登場し、この世代からエンジンはガソリンとディーゼルが用意されるようになります。グレードも一新され、ディーゼルエンジンを搭載した「X6 xDrive35d」と「X6 xDrive35d Mスポーツ」、ガソリンエンジンを搭載した「X6 M50i」が設定されました。
また、BMW車で初となるキドニー・グリルのライトアップ機能「キドニー・グリル・アイコニックグロー」を装備します。このキドニー・グリルを輝かせることで、より立体的に見せることはもちろん、夜間でのドライブなどでもかつてない存在感を演出させました。
X6 xDrive35i
快適で素晴らしいドライビング感覚を提供する「X6 xDrive35i」
高度な電子制御を行う4WDのシャシーは、優れた走行性能と操縦性を持ち、各種のハイテク装備は快適で素晴らしいドライビング感覚を提供します。
インテリアもBMWのトップレンジモデルの名に恥じない豪華なものになっているグレードです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2008年式:258万円
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:流通量希少により算出不可
2011年式:178万円
2012年式:流通量希少により算出不可
2013年式:流通量希少により算出不可
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:流通量希少により算出不可
2016年式:478万円
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:流通量希少により算出不可
中古車市場におけるX6 xDrive35iの流通量はかなり少なめです。一方で価格はこなれてきており、第1世代であれば200万円以下の車両も見られました。
先代モデルとの比較
X6 xDrive35iは、2011年に行われた乗車定員変更までは、大型SUVとしては珍しい4人乗り仕様でした。大柄なボディの後部を2座席でゆったりと占有する世界観は、初期型のX6特有の贅沢なものとなっています。
この世代はある程度の個体数が確認でき、価格も手ごろなものが多いです。
エンジンは3.0L直列6気筒ターボ最高出力306ps。ボディサイズは全長4885mm×全幅1985mm×全高1690mmです。
第2世代:2014年~2019年
好評だった初代を受けて、搭載されるエンジンも引き続き3.0L直列6気筒ターボ、シャシーの構成もBMW独自の高度な電子制御4WDシステム「xDrive」を装備しました。
BMWのN54B30/N55B30は、BMW製の直6ならではのシルキーシックスと称される滑らかな回転フィーリングと低回転から強大なトルクを発生させる高性能を併せ持っています。
初代に比べて流通量はかなり少なくなるため、条件に合った車両を探すのは少し難しいでしょう。
エンジンは3.0L直列6気筒ターボ最高出力306ps。ボディサイズは全長4925mm×全幅1990mm×全高1700mmです。
人気のあるカラー
・ブラックⅡ(ソリッド・カラー)
・ブラック・サファイア(メタリック・カラー)
・ミネラル・ホワイト(メタリック・カラー)
・スパークリング・ストーム・ブリリアント・エフェクト(メタリック・カラー)
・スペース・グレー(メタリック・カラー)
・フラメンコ・レッド・ブリリアント・エフェクト(メタリック・カラー)
このなかでは、重厚感のある黒色の「ブラックⅡ(ソリッド・カラー)」と、パールが混ざっている白色の「ミネラル・ホワイト(メタリック・カラー)」が人気です。
X6 xDrive50i

豪華で上質なインテリアの「X6 xDrive50i」
エンジンは極めてパワフルな「4.4L V8気筒ターボ」を搭載し、BMW独自の高度な電子制御4WDシステム「xDrive」を組み合わせることで、圧倒的な動力性能を持つプレミアムSUVとなりました。
その車内も、BMW製SUVのフラッグシップにふさわしく、非常に豪華で上質かつハイエンドの装備を満載したインテリアが印象的なグレードとなっています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2008年式:流通量希少により算出不可
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:188万円
2011年式:流通量希少により算出不可
2012年式:流通量希少により算出不可
2013年式:169万円
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:309万円
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:流通量希少により算出不可
X6 xDrive50iは、もともとの新車販売数が少なかったこともあり、中古車個体も流通数は少ない状況です。2代目の2015年式においては、わずか1台の流通しか確認できませんでした。
先代モデルとの比較
X6 xDrive50iは2008年にデビューし、強力なエンジンと高度な電子制御システムにより走行性能は非常に高く、SUVとしては異次元の走りを見せました。
中古車市場での流通量は少ないですが、価格はこなれています。
エンジンは4.4L V型8気筒ターボ最高出力407ps。ボディサイズは全長4885mm×全幅1985mm×全高1690mmです。
第2世代:2014年~2019年
この世代で搭載されるエンジンはフルモデルチェンジの際に改良が施され、出力が450psに達しました。路面状況や走行状態に応じて4輪への駆動力配分を行う「xDrive」に、左右後輪間でのトルクベクタリング機能をもった「ダイナミック・パフォーマンス・コントロール」が組み合わされ、大型SUVとは思えない軽快なハンドリングに。
中古車市場では2015年式の1台しか確認できなかったため、この世代の中古車を手に入れるのは初代よりも難しいでしょう。
エンジンは4.4L V型8気筒ターボ最高出力450ps。ボディサイズは全長4925mm×全幅1990mm×全高1700mmです。
人気のあるカラー
・ブラックⅡ(ソリッド・カラー)
・ブラック・サファイア(メタリック・カラー)
・ミネラル・ホワイト(メタリック・カラー)
・スペース・グレー(メタリック・カラー)
・スパークリング・ストーム・ブリリアント・エフェクト(メタリック・カラー)
・フラメンコ・レッド・ブリリアント・エフェクト(メタリック・カラー)
このなかでは、X6 xDrive35i同様、重厚感のある黒色の「ブラックⅡ(ソリッド・カラー)」と、パールが混ざっている白色の「ミネラル・ホワイト(メタリック・カラー)が人気です。
X6 パフォーマンス アンリミテッド
わずか20台の限定販売の「X6 パフォーマンス アンリミテッド」
X6 xDrive35iをベースに、純正アクセサリーシリーズの「BMWパフォーマンス」のアイテムを始めとした専用のインテリア・エクステリアが与えられ、豪華な仕様となっています。
大迫力の21インチの大径アルミホイールや、専用のエアロダイナミックパッケージ、ブラックアウトされたキドニー・グリルなどによって、精悍なエクステリアデザインとなりました。
中古で購入する際の目安となる予算
また、わずか20台だけという限定発売の特別仕様車だったことから、中古車市場での流通は極めて稀少です。そのため、X6 パフォーマンス アンリミテッドを中古車で購入するのは非常に難しいでしょう。
先代モデルとの比較
X6 パフォーマンス アンリミテッドは、元来がBMWのトップレンジモデルであるX6にさまざまな豪華パーツを与えた、究極のプレミアムSUVです。
エクステリアには、「BMWパフォーマンス」のコレクションの中から、専用のフロントスポイラー、サイドスカート、リヤスカートからなるエアロダイナミックパッケージを装備して、超高速走行時の安定性を高めています。
また、専用の21インチアロイホイール、ブラックアウトされた特徴的なキドニー・グリルなど、スポーティーで精悍なエクステリアデザインを際立たせる仕様が特徴です。
インテリアでは専用となるシャトーのダコタ・レザー仕様となり、「BMWパフォーマンス」のアルミニウム・ペダル・セットと、ブラッシュド・アルミ・インテリア・トリムを装備しました。さらに、パフォーマンス アンリミテッドのロゴバッヂが装着されています。
販売台数は20台の限定だったため、非常に希少性の高いグレードであることから、中古車市場には流通していません。
エンジンは3.0L直列6気筒ターボ最高出力306ps。ボディサイズは全長4885mm×全幅1985mm×全高1690mmです。
人気のあるカラー
アクティブハイブリッド X6

スーパーカーのような加速力を誇る「アクティブハイブリッド X6」
上級グレードである「X6 xDrive50i」をベースとし、2基の電気モーターと高性能バッテリーを組み合わせ、システムトータル出力は485ps、最大トルクは79.6kgmという凄まじいスペックとなりました。
車重が2610kgに達する巨体ながら、この極めて強力なパワートレインによって、まるでスーパーカーのような加速力を誇ります。
中古で購入する際の目安となる予算
アクティブハイブリッド X6は新車価格が1500万に達する超高額車だったことからも、中古車市場での流通は極めて稀少といえます。
エコロジー性能や経済性ばかりを強調するハイブリッド車の中において、圧倒的な動力性能を持つこの車は極めて異例な存在といえるでしょう。
先代モデルとの比較
アクティブハイブリッド X6は、4.4L V8ターボエンジンに2基のモーターを組み合わせたシリーズパラレル方式のフルハイブリッド車です。
搭載されたトランスミッションは、新開発となる7速2モード・アクティブ・トランスミッションと呼ばれるCVTシステムであり、エンジンとモーターの出力を柔軟に組み合わせて走行できるほか、疑似的に7速のステップ変速を行えます。
発進からモーター単独による走行が可能であり、1時間あたりの時速60kmまでの領域、また航続距離にして2.5kmまでは電気モーターのみで走ることが可能です。
通常走行時は、エンジンとモーターの駆動力により走行します。一方のモーターがオルタネーターとして機能し、発電した電力を走行用モーターに供給するので、バッテリーの消費が抑えることが可能です。
アクティブハイブリッド X6は新車価格が非常に高額だったこともあり、現時点の中古車市場では1台も流通していませんでした。そのため、中古で購入することはかなり難しいでしょう。
エンジンは4.4L V型8気筒ターボ最高出力407ps。ボディサイズは全長4877mm×全幅1983mm×全高1697mmです。
人気のあるカラー
・ブラックⅡ
・アルピン・ホワイトⅢ
・スペース・グレー
・チタン・シルバー
・ディープ・シー・ブルー
・モナコ・ブルー
・ブラック・サファイア
・バーミリオン・レッド
・ミネラル・シルバー
・タスマン
・ブルー・ウォーター
このなかでは、ゴールドを含んだようなシルバー色の「ミネラル・シルバー」が人気です。
※本記事は、2025年3月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。