中古車購入
更新日:2024.12.16 / 掲載日:2020.11.06
スバル WRX STI・WRX S4の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

スバルが製造・販売をしているスポーツセダンである「WRX STI」と「WRX S4」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
この記事の目次
スバル WRX STIの歴史
WRX STIは、先代のインプレッサ WRX STIを引き継ぐ形で登場した、圧倒的な走行性能と実用性を兼ね備えた4ドアスポーツセダンです。それまでインプレッサの中で本格スポーツモデルとして位置づけられていたSTIグレードは、2014年のフルモデルチェンジを機に「WRX」と「WRX STI」に分化。これにより、WRX STIは独立した車種として新たな歴史を歩み始めました。WRX STIは2014年の北米国際オートショー(デトロイト)で初披露され、その高い注目度を集めます。国内での販売開始時には、月間販売目標250台に対して約7.4倍の1,843台を受注し、好調なスタートを記録しました。
WRX STIは、「Pure Power in Your Control」を開発コンセプトに掲げ、ドライバーの意のままに操れるスポーツセダンを目指したモデルです。その名前は、スバルの「WRC(世界ラリー選手権)」の挑戦を象徴する「WRX」と、スバルテクニカインターナショナル(STI)の組み合わせから命名されました。
エンジンには、スバルが誇る2.0L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載し、圧倒的な動力性能を発揮。このエンジンは、優れた安定性とオフロードでの走破性を実現するスバル独自の「シンメトリカルAWD」と組み合わせており、極限の走行性能を提供しました。また、ショートストロークの6速マニュアルトランスミッションを採用し、ダイナミックで豪快な運転感覚を味わえる仕上がりとなっています。
2021年には、WRX S4のフルモデルチェンジが行われ、2代目が登場。スバル独自の技術を駆使し、スポーティな走行性能と快適な日常性を融合したモデルへ進化しました。
パワートレインは、FA20型2.0Lターボエンジンを搭載し、滑らかな加速とレスポンスを実現。シンメトリカルAWDシステムとの組み合わせにより、安定感のある走行が可能となりました。エクステリアには、スバルのデザインコンセプト「BOLDER」をベースに、ダイナミックさを強調した新デザインを採用。インテリアに上質な素材を使い、最新のインフォテインメントシステムを搭載しました。
また、運転支援技術のアイサイトがアップデートされ、安全性能をさらに強化。特に、自動車線維持機能や先進的な衝突回避支援システムを追加しています。
WRX S4 GT-H EX
進化するスポーツセダンの新境地「WRX S4 GT-H EX」
また、安全面ではアイサイトXにより高速道路での渋滞時ハンズオフアシストやレーンチェンジアシストが可能になり、より安心して運転を楽しむことが可能です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2021年式:流通量希少のため算出不可
2022年式:338万円~497万円
2023年式:流通量希少のため算出不可
2024年式:流通量希少のため算出不可
スバルWRX S4 GT-H EXは、発売してから年月が経っていないため十分な数が流通しているとは言えません。そのため、新車の購入価格に近い価格となっています。
先代モデルとの比較
スバルWRX S4 GT-H EXに搭載されたエンジンは、先代のFA20型2.0L ターボから、新開発のFA24型2.4リットル水平対向ターボエンジンへと進化。最高出力275馬力、最大トルク375Nmを発揮し、より力強く滑らかな加速を可能にしました。トランスミッションはスバルパフォーマンストランスミッション(CVT)を採用し、効率的でスムーズな走行を提供します。
内装デザインも改良され、センターインフォメーションディスプレイは先代の7インチから11.6インチの大型サイズに変更。ディスプレイの大型化により視認性と操作性が向上し、より直感的なインフォテインメント操作が可能です。
エクステリアは、よりダイナミックで低重心なデザインへ刷新され、18インチのアルミホイールを標準装備。これにより、視覚的にもパフォーマンスの高さを強調し、スポーツセダンらしい存在感を演出しています。
また、最新の運転支援技術「アイサイトX」が標準装備されており、先代モデルでは搭載されていなかった渋滞時ハンズオフアシストやアダプティブクルーズコントロール機能も利用可能となりました。
エンジンは2.4L 水平対向4気筒DOHC16バルブターボで、最高出力は275ps。ボディサイズは全長4670mm×全幅1825mm×全高1465mmです。
人気のあるカラー
・セラミックホワイト
・アイスシルバーメタリック
・マグネタイトグレー・メタリック
・クリスタルブラック・シリカ
・イグニッションレッド
・ソーラーオレンジ・パール
・サファイアブルー・パール
・WRブルー・パール
この中でも人気なのは青みがかった白の「セラミックホワイト」です。
WRX S4 STI スポーツ R EX
走る歓びを極めた「WRX S4 STI スポーツ R EX」
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2021年式:流通量希少のため算出不可
2022年式:375万円~507万円
2023年式:流通量希少のため算出不可
2024年式:流通量希少のため算出不可
先代モデルとの比較
WRX S4 STI スポーツ R EXは、これまでのWRX S4シリーズからさらなる進化を遂げたフラッグシップモデルです。
搭載されたエンジンは、先代の2.0L 水平対向ターボエンジン(FA20型)から、より大排気量の2.4リットル水平対向ターボエンジン(FA24型)へと進化。最高出力275馬力、最大トルク375Nmを発揮し、低回転域からの力強い加速とスムーズなパフォーマンスを実現しています。また、電子制御ダンパーが新たに採用され、走行シーンに応じたサスペンション調整が可能となり、乗り心地と操縦安定性がさらに向上しました。
エクステリアデザインは、より低重心でダイナミックな印象を与えるスタイリングへ刷新。従来のWRXシリーズが持つスポーティな印象を継承しつつも、細部にわたるデザインの洗練が高級感を際立たせています。
インテリアも大きく改良され、11.6インチの縦型センターディスプレイを採用し、視認性と操作性を高めました。ハーマンカードン製サウンドシステムが標準装備し、音響面も充実。また、RECAROシートのオプション設定が可能で、ドライビングポジションの調整性やサポート性も向上しています。
安全面では、「アイサイトX」が最大の特徴です。この最新の運転支援システムは、従来のアイサイト技術をベースに、高速道路でのハンズオフアシストや車線変更支援など、より高度な支援機能を追加しました。
エンジンは2.4L 4気筒DOHC16バルブターボで、最高出力は275ps。ボディサイズは全長4670mm×全幅1825mm×全高1465mmです。
人気のあるカラー
・セラミックホワイト
・アイスシルバーメタリック
・マグネタイトグレー・メタリック
・クリスタルブラック・シリカ
・イグニッションレッド
・ソーラーオレンジ・パール
・サファイアブルー・パール
・WRブルー・パール
この中でも人気なのは、青みがかった白の「セラミックホワイト」です。
WRX STI

スタイリッシュで高級感のある仕上がりの「WRX STI」
基本的な機能である以下の内容は、標準装備されているのが特徴です。
・キーレスアクセス&プッシュスタート
・オートライト
・UVカットガラス
また、インテリアはレッドステッチ入りの本革巻ステアリングホイールやレッドオーナメント付の本革巻MTシフトノブに、サテンメッキリング付カーボン調加飾パネルなどを装備しました。これにより、とてもスタイリッシュで高級感のある仕上がりになっています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:252万円~362万円
2015年式:245万円~397万円
2016年式:268万円~668万円
2017年式:289万円~459万円
2018年式:358万円~596万円
2019年式:389万円~719万円
2020年式:357万円~850万円
2021年式:流通量希少のため算出不可
2022年式:流通量希少のため算出不可
2023年式:流通量希少のため算出不可
2024年式:流通量希少のため算出不可
WRX STIについては、年式が新しいものであるほど中古車の流通量も多いです。スポーツカーとして人気も高いことから、全体的に高値で取引されています。
先代モデルとの比較
走りを極めたWRX STIは、ドライバーズカーの本質である「意のままに操る愉しさ」に、上質なプレミアムスポーツとしての味わいを感じられるのが特徴です。そのために、エンジンはEJ20型水平対向4気筒DOHCツインスクロールターボを搭載し、最高出力は227kW/6400rpm(308ps)とスポーツカーとして十分な数値となっています。
また、トランスミッションについては、シンクロを強化した6速マニュアルを搭載し、最高の伝達系を持たせてエンジン出力をしっかりタイヤに伝えることができる仕様に。フロントマスクやフェンダーなどは専用デザインとなっており、見栄えのいいステンレス製のメッシュグリルを採用しました。
また、グラマラスなワイドフェンダーを採用し、245/40R18サイズのタイヤを覆っています。サスペンションについては前輪にストラット式、後輪にダブルウィッシュボーン式を採用することで、走行時のタイヤの上下を最小限に抑え、路面とタイヤをしっかりとグリップできるようになりました。
中古車市場での流通量は意外と多く、全体的に状態が良く、走行距離が少ないことから、高い価格で取引されています。
エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボ最高出力308ps。ボディサイズは全長4595mm×全幅1795mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
・クリスタルホワイト・パール
・アイスシルバー・メタリック
・マグネタイトグレー・メタリック
・クリスタルブラック・シリカ
・ピュアレッド
・WRブルー・パール
この中では、白色にパール塗装を施した「クリスタルホワイト・パール」が人気です。
WRX S4 スポルヴィータ

大人のスポーツセダン仕様モデルの「WRX S4 スポルヴィータ」
SporVita(スポルヴィータ)の名称は、イタリア語の Sportiva(スポーツ)と Vita(人生)を組み合わせ、名付けられました。スバル車の持つスポーツ性能とこだわり抜いた上質な室内空間によってドライバーのカーライフをより豊かに彩っていく、という意味が込められています。
インテリアの変更により上質な室内空間を実現し、WRX S4 の個性を高めた大人のスポーツセダン仕様のモデルとなりました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2015年式:179万円
2016年式:154万円~221万円
WRX S4 スポルヴィータについては、特別仕様の限定車のため、中古車市場で確認できたのはたった7台だけです。そのため、状態が良く、走行距離も少ないものを見つけるのは難しいでしょう。
また、走行距離が多い車両でも、限定車ということで高い価格で取引されています。
先代モデルとの比較
先代モデルとなるWRX S4は、路面を選ばずに高いパフォーマンスを発揮する高性能スポーツセダンです。
軽量高剛性のボディに低重心な水平対向エンジン、シンメトリカルAWDを組み合わせ、機敏で安定感のある走りを実現しています。メーターには6500rpm、280km/hまで刻まれており、ドライバーの走る喜びを際立たせました。そしてカーボン調のパネル、赤いステッチはドライバーに上質な空間をもたらしています。
また、インテリアにはスバリストの心に刺さる加飾が施されているだけでなく、先進安全装備である「アドバンスドセイフティパッケージ」を設定。さらに、フリクションを最適化した新ダンパーを採用することで、微小なストロークでもダンパーの減衰力が働き、路面の凸凹を乗り越えた際の振動を抑えて乗り心地を向上させています。
他にも、フロントウインドーの遮音中間膜追加やボディへの吸音材追加など振動・騒音対策を強化することで、高速クルージング時の風切り音やロードノイズを低減し、静粛性の向上を図りました。
限定500台で販売されていたグレードのため、現時点の中古車市場で確認できたのは7台だけ。そのため、希望に合った車両を探し出すのは難しいかもしれません。
エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボ最高出力300ps。ボディサイズは全長4635mm×全幅1795mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
・クリスタルブラック・シリカ
・ダークグレー・メタリック
・ピュアレツド
・クリスタルホワイト・パール
・ラピスブルー・パール
この中では、このグレードの専用色でもある落ち着いたトーンの青色をした「ラピスブルー・パール」が人気です。
WRX STI S207

限定400台の特別仕様車「WRX STI S207」
ニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦で培った多くのノウハウを活かして、製造されました。排気システムの通気抵抗の大幅低減、ECUの緻密な制御などにより、Sシリーズ史上最高スペックの最高出力328PS/7200rpm、最大トルク44kgf・m/3200-4800rpmを実現しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:流通量希少のため算出不可
2015年式:流通量希少のため算出不可
2016年式:498万円~557万円
WRX STI S207については、特別仕様で400台限定車両のため、中古車市場でも流通量が非常に少ないです。そのため、状態が良く、走行距離も少ないものを見つけるのは難しいでしょう。
また、走行距離が少なくて状態が良いものは、限定車であることからプレミアムがつくため、高価格で取引されています。
先代モデルとの比較
WRX STIをベースにしたWRX STI S207は、2015年の10月に設定された特別仕様車です。
スバル独自技術であるシンメトリカルAWD、圧倒的な動力性能を誇る2.0水平対向4気筒ツインスクロールターボエンジンを搭載しています。エンジンは回転数2400rpmでトルクの約90%を発揮することができる、とても扱いやすく実用性の持ち合わせたパワーユニットになっているのが特徴です。
また、スバル車両共通のヘキサゴングリルを持ち、立体的なフロントグリルをはじめ、ワイドトレッドをいかした18インチハイパフォーマンスタイヤを収めるためのアグレッシブな前後フェンダーを搭載。WRX STIモデルのアイコンともいえる大型リヤスポイラーなど、空力特性を向上させる本格的なエアロパーツの装着によって、個性的で存在感のあるボディデザインとなっています。
基本的な機能である以下の内容は、標準装備です。
・キーレスアクセス&プッシュスタート
・オートライト
・UVカットガラス
特別仕様車であり、400台限定で販売されていたことから、中古車市場での流通量は少なくなっており、価格も高めとなっています。
エンジンは水平対向4気筒ターボ最高出力328ps。ボディサイズは全長4635mm×全幅1795mm×全高1470mmです。
人気のあるカラー
・WRブルー・パール
・クリスタルホワイト・パール
・クリスタルブラック・シリカ
・サンライズイエロー
この中では、400台のうち100台限定で生産された専用カラーにもなっている鮮やかな黄色の「サンライズイエロー」が人気です。
WRX STI タイプS

究極のドライビングパフォーマンスを兼ね備えた「WRX STI タイプS」
インテリアはドライバーを日常から解き放つデザインに。本革巻ステアリングホイールや、SUBARUがRECARO社と共同で開発した新デザインのドライビングシートなど、本物の仕立ての良さにこだわったものとなっています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:289万円~465万円
2015年式:242万円~395万円
2016年式:268万円~557万円
2017年式:294万円~499万円
2018年式:312万円~561万円
2019年式:352万円~595万円
2020年式:439万円~790万円
WRX STI タイプSについては、走行距離が少ないなど状態の良い車両も多く、高価格で取引されています。
先代モデルとの比較
WRX STI タイプS は、WRX STIモデルの中でも迫力のある19インチタイヤ&アルミホイールやトランクリップスポイラー、優れた操縦安定性と乗り心地を提供するビルシュタイン製ダンパーを備えるトップグレードとして人気の高いモデルです。
また、スバル独自技術であるシンメトリカルAWD、圧倒的な動力性能を誇るEJ20型 水平対向4気筒DOHC16バルブICターボを搭載しています。他には、ウィンターシーズンの快適性を高めるフロントワイパーデアイサーやフロントシートヒーター、快適性を向上させるスーパーUVカット、視界をクリアにする撥水加工フロントガラスが標準装備されました。また、オプションとして、質感の高いレカロ製フロントシート、本革シートが用意されています。
安全機能としては、世界一の安全性を誇る全方位コンパチビリティボディを搭載。さらに、高い衝撃吸収を可能にしたバルクヘッドやフロントフード構造、歩行者の保護性能を高めたエンジンルーム構造など、最高レベルのセイフティ装備を備えています。
中古車市場での流通量は比較的多い方であり、走行距離が多いものでも人気があるグレードのため、高めの価格で売り買いされているようです。
エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボ最高出力308ps。ボディサイズは全長4595mm×全幅1795mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
・クリスタルホワイト・パール
・アイスシルバー・メタリック
・マグネタイトグレー・メタリック
・クリスタルブラック・シリカ
・ピュアレッド
・WRブルー・パール
この中では、白色にパール塗装が施されていて高級感ある仕上がりになっている「クリスタルホワイト・パール」が人気です。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。