中古車購入
更新日:2020.10.11 / 掲載日:2020.10.11
プジョー 308の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介
フランスの老舗自動車メーカーであるプジョーを代表する人気のシリーズ「308」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
プジョー 308の歴史
プジョーは、200年以上の歴史を持つフランスの老舗自動車メーカーです。もともとプジョーは、家族経営で製粉業を行っていました。そこから1810年にジャン=ピエール・プジョーとジャン=フレデリック・プジョーのプジョー兄弟が製鉄業を始めたことが、その後、自動車メーカーへと変貌するプジョーの原点だとされています。
そんなプジョーが2008年に満を持してCセグメントに投入したのが、代表するシリーズの308シリーズです。初代の308のグレード構成は、ベースグレードの「プレミアム」、上級グレードとなる「シエロ」、そしてスポーティーモデルの「GTi」という3つのグレードでした。
発売当初のボディタイプは基本となるハッチバックのみでしたが、すぐにステーションワゴンが用意されます。プレミアムとシエロには1.6L 直噴ターボチャージャーエンジン(140馬力)に4速ATが搭載され、GTiには1.6L 直噴ターボチャージャーエンジン(175馬力)に4速MTが搭載されました。
2代目となる308では、2014年のフルモデルチェンジにより、新たに「アリュール」や「GTライン」などのグレードが設定されました。また、スポーティーモデルであるGTiもプジョーのモータースポーツ部門・プジョースポールの手によって「GTi byプジョースポール」として生まれ変わりました。
2018年12月には、新開発の1.5L クリーンディーゼルエンジン搭載の「ブルー HDi」モデルも登場し、現在ではGTi byプジョースポールを除く各グレードに「ブルー HDi」モデルが設定されています。
現行モデルのプジョー 308シリーズは、ガソリンエンジン搭載モデルにクリーンディーゼルエンジン搭載モデル、ハッチバックにステーションワゴンとラインナップも充実しており、プジョーを代表する人気シリーズに成長したといっていいでしょう。
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308 GTi
308のスポーティーモデル「308 GTi」
308 GTiは2008年に誕生した308のスポーティーモデルで、初代に設定されているグレードです。
プジョーは1984年に発表した205 GTi以来、ハッチバックのスポーツモデルにはこの「GTi」の3文字を使い続けています。この308 GTiも、それらのスポーツモデルを受け継ぐグレードです。
他のグレードではハッチバックだけでなくステーションワゴンも用意されていますが、308 GTiはハッチバックのみで、トランスミッションも6速MTのみのラインナップとなっています。
中古で購入する際の目安となる予算
308 GTiを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2008年式:79万円
308 GTiは308が誕生した当初に設定されているグレードで、今もなお人気が高いですが、中古車市場の流通量はかなり少ないといっていいでしょう。そのため、現時点で確認することができたのは、わずか1台のみという状況です。このようなことから、時期によっては全く市場に流通していないという状況も考えられます。
先代モデルとの比較
第1世代:2008年
308 GTiは初代に設定されていたグレードで、プジョー 308のスポーティーモデルです。プジョーは、1984年に発表した205 GTi以来、ハッチバックのスポーツモデルにはこの「GTi」の3文字を使い続けており、308 GTiもその例にもれず、プジョーのスポーツモデルとしての伝統を引き継いだ形となっています。
エンジンは、プジョー・シトロエンとBMWが共同で開発した新世代の1.6L直列4気筒ターボを搭載しました。そして、以下の内容が標準装備されています。
・パノラミック・ガラスルーフ
・バイキセノン・ヘッドランプ
・フロント&バックソナー など
ラゲッジスペースの容量は348Lとなっており、6:4の分割可倒式リアシートを折りたたむことで、最大で1201Lにまで拡大させることが可能です。
308 GTiは308の誕生当初に設定されたきりで、その後、マイナーチェンジは行われていません。そのため、中古車市場での流通量もほぼ無いといっても過言ではなく、希望の車両を探し出すのは困難でしょう。
エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力175ps。ボディサイズは全長4315mm×全幅1820mm×全高1515mmです。
人気のあるカラー
308 GTiのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・ペルラ・ネラ・ブラック
・アルミナム・グレー
・シャーク・グレー
・バビロン・レッド
・エーゲ・ブルー
この中では、黒真珠という意味を持っているぺルラ・ネラという名前が示す通り、黒真珠のような光沢と高級感のある「ペルラ・ネラ・ブラック」が人気です。
308 アリュール
都会的で上質感のあるデザインの「308 アリュール」
308 アリュールは、2014年に誕生した2代目から設定されたベースグレードです。
エクステリアは都会的で上質感のある外観となっており、13個のLEDが埋め込まれたデザインが特徴のLEDフルヘッドライト、光が流れるウインカーのシーケンシャルインジケーターなどといったデザインが人気を呼んでいます。
インテリアでは、シートはテップレザー/ファブリッシート加工が施されており、シルバーとブラックで統一されたモダンな雰囲気のデザインが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
308 アリュールを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2015年式:99万円~149万円
2017年式:140万円~199万円
2019年式:199万円~268万円
308 アリュールは、308の中でも中古車市場での流通量が比較的多いグレードです。そのため、308 アリュールの中古車を見つけることはそれほど難しくはないでしょう。
しかし、308 アリュールにはハッチバックとステーションワゴンの2タイプがあり、ステーションワゴンの流通量は多いといえないため、見つけるのは簡単ではないでしょう。
先代モデルとの比較
第2世代(現行モデル):2014年~
308 アリュールは、2014年11月のフルモデルチェンジにより誕生した2代目で初めて設定されたグレードで、2代目308シリーズのベースグレードとなっています。グレードの設定当初は、ハッチバックのみの設定でしたが、2015年10月にはステーションワゴンも設定されました。
主な装備は以下になります。
・アクティブセーフティブレーキ
・ブレーキサポート付きのアクティブクルーズコントロール
また、フロント部分にあるプジョーのライオンのロゴはフロントグリルに合わせて、シルバーカラーが採用されました。
車内はプジョー独自のi-Cockpitというデザインで設計されています。これにより、小径ステアリングホイール、ヘッドアップインストルメントパネル、大型タッチスクリーンを人間工学に基づいて配置し、スムーズなドライビングを可能にしました。
このグレードは、308の中でも中古車市場での流通量が比較的多いグレードであるため、希望の中古車を探し出すことはそれほど難しくはないでしょう。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力130ps。ボディサイズは全長4275mm×全幅1805mm×全高1470mmです。
人気のあるカラー
308 アリュールのボディカラーは、下記の9色が設定されています。
・ペルラ・ネラ・ブラック
・ビアンカ・ホワイト
・ダーク・ブルー
・アルタンス・グレー
・トルネード・グレー
・リオハ・レッド
・パール・ホワイト
・アルティメット・レッド
・マグネティック・ブルー
この中では、ソリッド系ホワイトの「ビアンカ・ホワイト」、明るめの白色にパール塗装を施した「パール・ホワイト」が人気です。
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308 GTライン
快適な装備を充実させた「308 GTライン」
308 GTラインは2015年7月に登場した2代目から設定されたグレードです。
9つのスピーカーを備えたDENONのオーディオシステムや、車庫入れ・縦列駐車をする際に駐車可能なスペースを検知し、そのステアリング操作を自動で行ってくれるパークアシスト機能など快適な装備を充実させています。
外観では、専用のグリルやサイドスカートなどのエアロパーツを装備しており、18インチのタイヤ&アルミホイールを装着しました。
中古で購入する際の目安となる予算
308 GTラインを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2015年式:149万円~159万円
2017年式:105万円~238万円
2019年式:227万円~289万円
308 GTラインにもハッチバックとステーションワゴンの2タイプが用意されていますが、どちらのタイプも中古車市場での流通量は少ないといえます。特にステーションワゴンの方が少ないため、状態の良いものを見つけるのは難しいでしょう。
先代モデルとの比較
第2世代(現行モデル):2015年~
308 GTラインは2代目で初めて登場したグレードで、2015年7月に設定されました。308 GTラインは、308 GTiと同じスポーティーモデルです。
エクステリアでは、他のグレードではプジョーのロゴであるライオンのエンブレムがボンネットの前端に取り付けられているのに対し、このグレードではグリルの内側に配置されています。さらに、基本的にボディカラーと同じカラーになることの多いドアミラーも、ベルラ・ネラ・ブラックというカラーで塗り分けられているのが特徴です。
インテリアでは、308 GTラインの特徴である赤いステッチがシートやドアトリム、ステアリングホイールなど随所に施されています。また、運転支援システムには308 シエロと同じく、アクティブクルーズコントロールやブラインドスポットモニター、エマージェンシーブレーキサポートなどが採用されています。
中古車市場では、それほど多い台数が流通量しているわけではありません。そのため、良質な車両を探すのは少し難しそうです。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力130ps。ボディサイズはハッチバックが全長4275mm×全幅1805mm×全高1470mmです。
人気のあるカラー
308 GTラインのボディカラーは、下記の6色が設定されています。
・ペルラ・ネラ・ブラック
・アルタンス・グレー
・リオハ・レッド
・パール・ホワイト
・マグネティック・ブルー
・ハリケーン・グレー
この中では、明るめの紺色をした「マグネティック・ブルー」、パール塗装が施されている「パール・ホワイト」が人気です。
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308 シエロ
初代から上級グレードという位置づけだった「308 シエロ」
308 シエロは、308が誕生した2008年当初から設定されており、上級グレードという位置づけです。
日本でトランスミッションは、6ATのみが設定されています。上級グレードということで、他のグレードにはない電動サンシェード付パノラミック・ガラスルーフが標準装備されています。
また、シエロにもハッチバックとステーションワゴンの2タイプが用意されており、ステーションワゴンのラゲッジスペースはクラストップレベルの広さです。
中古で購入する際の目安となる予算
308 シエロを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2009年式:45万円~48万円
2012年式:59万円~80万円
2015年式:79万円~169万円
308 シエロの初代はハッチバックのみでしたが、2代目ではステーションワゴンも用意されました。こちらもまた流通量が多いわけではないグレードで、特にステーションワゴンは少ないため、状態の良いものを見つけるのは至難の業でしょう。
先代モデルとの比較
第1世代:2008年~2014年
308 シエロは、2008年にプジョー 308が誕生した当初から存在するグレードで、プジョー 308の上級グレードです。上級グレードだけあってフルレザーシートになっていたり電動サンシェード付パノラミック・ガラスルーフが装備されていたりと、他のグレードよりも装備が充実しています。
流通量が多いことから、価格も他のグレードと比べて、こなれてきました。
エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力140ps。ボディサイズは全長4315mm×全幅1820mm×全高1515mmです。
第2世代:2014年~2015年
このフルモデルチェンジで初代ではハッチバックのみだったボディタイプに、ステーションワゴンが加わっています。また、ボディサイズが先代よりもひと回りコンパクトになり、エンジンも直列4気筒だったものが直列3気筒へと変更されました。ただ、308 シエロは2015年2月のマイナーチェンジを最後にグレード自体が廃止となっています。
中古車市場では、他のグレードよりも安めに取引されているのが特徴です。また、ハッチバック、ステーションワゴンが流通していますが、特にステーションワゴンは流通量が少ないので、ハッチバックの方が手に入れやすいでしょう。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4260mm×全幅1805mm×全高1470mmです。
人気のあるカラー
308 シエロのボディカラーは、下記の6色が設定されています。
・ペルラ・ネラ・ブラック
・ビアンカ・ホワイト
・ダーク・ブルー
・トルネード・グレー
・リオハ・レッド
・パール・ホワイト
この中では、高級感漂う黒色の「ペルラ・ネラ・ブラック」やメタリック系ホワイトの「ビアンカ・ホワイト」といった定番の黒白系カラーが人気です。
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※本記事は、2020年9月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。