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更新日:2025.02.27 / 掲載日:2020.10.07
三菱 eKクロスの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

三菱と日産が共同開発した軽自動車のひとつがekクロスです。ekワゴンの姉妹車にあたります。そんな三菱 eKクロスに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
三菱 eKクロスの歴史
日産のeKワゴンの現行モデルが登場した2019年、その姉妹車として同時に発売されたのが三菱のekクロスです。eKクロスは軽自動車で一般的なトールワゴンのひとつで、スズキのワゴンRやダイハツのタントなどがライバル車にあたります。先代のeKワゴンのスポーティー版であったeKカスタムに代わり、開発されました。SUVに力を入れている三菱らしく、SUVテイストの強いエクステリアデザインが大きな特徴です。デザイン上におけるもうひとつの特徴は、近年の三菱車を象徴するデザインコンセプトとして「ダイナミックシールド」を採用している点があります。垂直に通したメッキバーや水平基調のグリルが、三菱としての高いアイデンティティと信頼感を表現しました。
また、eKクロスは日産との合弁会社であるNMKVにより、共同開発されています。軽自動車開発に関する三菱の高いノウハウと日産の先進技術が組み合わされており、エンジンやプラットフォームなど、日産のトールワゴンであるデイズと多くの部分が共通化されました。
eKクロスは、現代の自動車に求められる高い安全性能も達成しています。予防安全技術として「e-assist」が全車に標準装備されました。これにより、衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト・車線逸脱警報システムなどさまざまな安全装備が運転をサポートし、事故や被害を軽減しています。
搭載されるパワートレインにはハイブリッドシステムが採用され、エンジンパワーをモーターがアシストすることでより力強い加速感が得られ、燃費性能の向上にもつながりました。組み合わされるエンジンは、街乗りに適したNAと高速道路などで真価を発揮するターボがあり、ドライバーの使い方に最適なモデルを選ぶことができます。
車名の「eK」はexcellent K-carの頭文字であり、「いい軽」という語呂合わせからつけられました。クロスはSUVらしい力強さをハイとワゴンにクロスさせたことから命名されています。
eKクロス T

最上級グレードとして装備が充実した「eKクロス T」
eKクロスの最上級グレードとしてさまざまな装備が充実しており、快適なドライビングが楽しめます。パワートレインにはターボエンジンにモーター動力も加えたハイブリッドシステムを採用しており、力強くなめらかな加速と高い燃費性能を両立させました。
また、電波レーダーやカメラなどにより安全かつ快適なドライブをサポートする予防安全技術として「e-assist」が標準装備されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2019年式:70万円~260万円
2020年式:70万円~179万円
2021年式:127万円〜186万円
2022年式:109万円〜167万円
2023年式:147万円〜192万円
2024年式:163万円〜196万円
2025年式:流通量希少のため算出不可
eKクロスは登場して6年近く経っている車種のため、10万km以上走行した車両も見られています。また個々の車両についている装備などでも価格が変動するため、じっくり検討してお得な買い物をしたいところです。
先代モデルとの比較
eKクロス Tは、eKワゴンがフルモデルチェンジされた2019年に登場しました。ターボエンジンを搭載することでリッターカーと同等の最大トルクを発生し、特に高速道路走行時における加速性能が向上しています。
トランスミッションはCVTのみで、駆動方式はFFと4WDです。また、NAエンジン仕様のeKクロス Mと同様、上級グレードとして装備も充実しています。予防安全装備としてのe-assistはもちろん標準装備され、エクステリアではフロントフォグランプやアルミホイールが、インテリアでは本革巻きステアリングやフルオートエアコンが標準装備されました。加えて4通りのパッケージオプションも用意されており、目的に最適な機能を追加することも可能です。
登場から日が浅いですが、中古車の流通台数は豊富となっており、走行距離が多いものでも数千km程度、また登録済み未使用車の数も少なくありません。新規登録にこだわらず希望の装備がそろっている個体であれば、積極的に購入を検討してもいいグレードでしょう。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1660mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・ブラックマイカ
・チタニウムグレーメタリック
・ホワイトパール
・サンシャインオレンジメタリック
・ライトニングブルーマイカ
2トーン
・ナチュラルアイボリーメタリック×アッシュグリーンメタリック
・レッドメタリック×ブラックマイカ
・ホワイトパール×ブラックマイカ
・ミストブルーパール×ブラックマイカ
・チタニウムグレーメタリック×サンシャインオレンジメタリック
この中では、濃いシルバーの「チタニウムグレーメタリック」や、マイカ塗装された赤のボディに黒いルーフの「レッドメタリック×ブラックマイカ」が人気です。
eKクロス G
装備が充実したお買い得なグレードの「eKクロス G」
搭載エンジンは自然吸気(NA)のため絶対的なパワーはターボに及びませんが、最高出力は38kW(52PS)を確保しているため、日常使いをする分には不自由しません。ターボエンジンにこだわらなければ、eKクロス Gを選んでも高い満足が得られるでしょう。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2019年式:82万円~164万円
2020年式:88万円~149万円
2021年式:119万円〜154万円
2022年式:103万円〜162万円
2023年式:134万円〜183万円
2024年式:145万円〜185万円
2025年式:154万円
eKクロス Gは登場から6年ほど経過しているため、走行距離が8万kmを超える車両も少なくありません。このような低年式の車両は、オプションが豊富に付けられていても100万円代で購入できます。
先代モデルとの比較
eKクロス GはエンジンこそNAを採用していますが、それ以外の装備は上級グレードのeKクロス Tとほぼ共通しています。
エクステリアでは、フロントフォグランプやIRカット/99%UVカットガラス・リアバンパーのシルバーアクセントに加え、アルミホイールが標準装備されました。
インテリアでの装備としては本革巻きステアリングやインナードアハンドルメッキがあり、ちょっとした高級感を醸し出しているのが特徴です。もちろん安全装備としてe-assistは標準装備されており、危険を察知することで安全なドライビングをサポートしています。搭載されるトランスミッションはCVTのみで、駆動方式はFF仕様と4WD仕様です。
eKクロス Gの中古車は、現時点では140台ほど販売されているのが確認できました。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1660mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・ブラックマイカ
・チタニウムグレーメタリック
・ホワイトパール
・サンシャインオレンジメタリック
・ライトニングブルーマイカ
2トーン
・ナチュラルアイボリーメタリック×サンシャインオレンジメタリック
・レッドメタリック×ブラックマイカ
・ホワイトパール×ブラックマイカ
・ミストブルーパール×ブラックマイカ
・チタニウムグレーメタリック×サンシャインオレンジメタリック
この中では、スタイリッシュな印象のブラックの「ブラックマイカ」やパール塗装されたホワイトの「ホワイトパール」が人気です。
eKクロス M

価格が抑えられたグレードの「eKクロス M」
しかし、安全装備は省略されておらず、他グレードと同程度の安全性能を持っているのが特徴です。できるだけ購入額を抑えたいユーザーに向いているグレードといえます。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2019年式:57万円~145万円
2020年式:79万円~115万円
2021年式:流通量希少により算出不可
2022年式:流通量希少により算出不可
2023年式:122万円〜161万円
eKクロス MはeKクロスの廉価なグレードのため、中古車価格も他のグレードより低い傾向にありますが、後付け装備が充実しているものは価格もアップします。
先代モデルとの比較
eKクロス MはeKクロスの中でも最もベーシックなグレードとして、装備がかなり簡略化されています。
フロントガラスはUVカットガラスのみカットするタイプで、フロントフォグランプは未装備です。また、ホイールはスチールホイールでステアリングはウレタン製、エアコンも少数派となったマニュアル仕様と、細かい点でコストが抑えられています。さらに運転支援システムのMI-PILOTは、オプションでも装着できません。それでも安全機能e-assistが標準装備され、他グレードと同程度の安全性は確保しました。
eKクロス Mは最廉価グレードながら、ハイブリッドシステムが搭載されています。軽自動車のハイブリッド車では、廉価グレードにハイブリッドが搭載されないモデルも多いですが、上級グレードと同様の高い燃費性能を体感することが可能です。
ekクロス Mも他のグレード同様、登場してから6年ほど経過していますが、中古車市場の流通量は25台程度と少なめです。10万km以上走行している個体もあるため、コンディションのいいものを選びましょう。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1640mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・チタニウムグレーメタリック
・レッドメタリック
・ホワイトパール
・サンシャインオレンジメタリック
この中では、マイカ塗装を施したブラックの「ブラックマイカ」、濃いシルバーの「チタニウムグレーメタリック」が人気です。
eKクロス Tプラスエディション
eKカスタムに替わるモデルとして登場した特別仕様車「eKクロス Tプラスエディション」
また、グレード名が示すとおりeKクロス Tがベースのため、ターボエンジンによる余裕のある走行性や充実した装備が特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2019年式:流通量希少により算出不可
2020年式:138万円〜164万円
eKクロス Tプラスエディションの確認できた中古車は、たった4台のみです。いずれも走行距離5万km程度、修理歴なしと比較的良好なコンディションでした。
先代モデルとの比較
eKクロス Tプラスエディションは、eKクロス Tをベースに装備をさらに充実させた特別仕様車です。
運転支援機能として「MI-PILOT」を標準装備しました。これにより、アダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線維持支援機能(LKA)などの運転アシストによりドライバーの負担を軽減するとともに、高速道路での渋滞走行や長時間の巡回走行をサポートします。
また、eKクロス Tではメーカーオプションとなる電動パーキングブレーキやマルチアラウンドモニター表示機能付きのデジタルルームミラーも標準装備され、快適で安心・安全なドライビングを楽しむことが可能です。
ベースがeKクロス Tのため、エンジンはもちろんターボエンジンを搭載し、MI-PILOTとの組み合わせで、高速道路でもよりゆとりのある運転が可能になっています。
eKクロス Tプラスエディションは特別仕様車として販売されていたため、中古車はほとんど流通していません。豪華装備に魅力を感じるのであれば、eKクロス Tにさまざまなオプションが追加された中古車を探すという方法を選ぶのもいいかもしれません。
エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長4395mm×全幅1475mm×全高1640mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・ブラックマイカ
・チタニウムグレーメタリック
・レッドメタリック
・ホワイトパール
・サンシャインオレンジメタリック
・ライトニングブルーマイカ
2トーン
・レッドメタリック×ブラックマイカ
・ライトニングブルーマイカ×スターリングシルバーメタリック
この中では、マイカ塗装されたブラックの「ブラックマイカ」と、ボディ部分が赤でルーフ部分がブラックの「レッドメタリック×ブラックマイカ」が人気です。
※本記事は、2025年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。