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更新日:2020.09.03 / 掲載日:2020.08.18

X4の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

BMW X4

実用性を重視しながらもスポーツ性のあるBMW X4に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

BMW X4の歴史とは

BMWでは、オンロード走行を重視した高性能・高級な新しいジャンルの車種としてXシリーズを展開しています。そのひとつとして、X3をベースに開発されたのがX4です。

BMWではあえてSUVといわず、スポーツアクティビティビークル(SAV)という呼び方をしています。Xシリーズは大きく分けて、実用的なデザインを持つモデルとクーペボディのモデルがありますが、X4はそのうちの後者に該当。ルーフからリアエンドへ、流れるようなボディラインがスポーティーでエレガントなスタイルを演出しています。

X4の登場は2014年と比較的最近です。そのため、エンジンは現代車のトレンドであるダウンサイジングターボを採用しており、グレードやモデルによって直列4気筒と直列6気筒が使い分けられています。ターボチャージャーを搭載することで、どのエンジンもハイパワーと低回転域からの豊かなトルク・高い燃費性能を実現しており、ドライビングプレジャーを感じることが可能です。

組み合わされるトランスミッションはスポーツATとよばれるオートマチックトランスミッションで、通常のATよりもダイレクト感のある加速ができます。また、マニュアルモードを駆使することで、車を意のままに操る楽しさも持ち合わせているのが特徴です。駆動方式は、全モデルでBMWの4WDである「xDrive」を採用。悪路における走破性の高さとオンロードでの極めて高い運動性能を誇っています。

ルックスを優先したクーペスタイルながらX4の実用性は高く、居住空間が犠牲になりがちなクーペにおいても十分な頭上スペースを確保しました。また、見た目に反してラゲッジスペースも広く、第1世代では550~1610L、現行の第2世代では525~1430Lという大容量です。特にリアシートを立てた状態では、ステーションワゴンである現行型320ツーリングの500Lよりも高い数値となっています。

サスペンション型式は各世代共通で、フロントにはダブルジョイントスプリングストラット方式、リアには5リンク式を採用。このため、操縦性と乗り心地のよさを高い次元で実現させています。X4は安全装備もぬかりはなく、クルーズコントロールをはじめとした運転サポート、視野を広げるサイドビューカメラ・衝突被害軽減ブレーキなどの最新機能を備えました。

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X4 M40i

X4 M40i

BMW M社が手がける「X4 M40i」

「X4 M40i」は、2016年に追加されました。BMWのグループ会社として高性能スポーツモデルを開発しているBMW M社が手がけ、「M Performance Automobiles」のスポーツアクティビティモデルであるグレードです。

2020年時点で発売されているのは2代目ですが、第1世代から共通するのが3.0Lツインパワーターボエンジンを搭載していること。他のグレードよりも、パワーアップしたものが採用されています。また、4WDシステムの「xDrive」はM40i専用のチューニングが施されており、どんな状況においても優れた走行性能を発揮するのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

X4 M40iを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2016年式:369万円~495万円
2018年式:600万円~713万円
2019年式:768万円

X4 M40iは、中古車市場といえるほど多くの台数が流通していません。中古車として出回っているのは2代の現行モデルが中心ですが、先代モデルも生産終了からそれほど年数が経っていないため、走行距離は1万km前後と少なめのものが多いです。そのため、比較的状態のよいものを購入できるでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2016年~2018年
X4が日本に導入されたのは2014年ですが、M40iが発売されたのは2016年です。2018年にモデルチェンジされているので、第1世代のM40iが販売されていたのはわずか2年間でした。M40iはアダプティブMサスペンションとよばれる専用のサスペンションを採用することで、他のグレードよりもスポーツ感の高い走りを楽しめます。

このモデルは左ハンドルのみのラインアップで、中古車として流通している台数はあまり多くありませんが、ワンオーナーで車両状態が良好なものも販売されているようです。エンジンは、3.0L直列6気筒ターボ最高出力360ps。ボディサイズは全長4680mm×全幅1900mm×全高165mmです。

第2世代(現行モデル):2018年~
2018年にX4がモデルチェンジされ、現行モデルとしての第2世代が登場した際にM40iも新型に切り替わりました。他のグレードと比べてスポーツ性能が高められている点は先代と共通していますが、この世代では右ハンドルのみが設定されています。

M40iの第2世代はまだ年式が新しいため、2019年以降の年式の車両は、ほとんど出回っていません。

エンジンは、3.0L直列6気筒ターボ最高出力388ps。ボディサイズは全長4760mm×全幅1940mm×全高1620mmです。

人気のあるカラー

BMW X4 M40iには以下の5色が設定されています。

・ブラックサファイア
・カーボン・ブラック
・グレイシャーシルバー
・フラメンコ・レッド・ブリリアント・エフェクト
・ファイトニックブルー

BMW X4のイメージカラーになっていることから、メタル感が強い赤が特徴のカラー「フラメンコ・レッド・ブリリアント・エフェクト」に人気があるようです。実際に中古車市場でも、多く流通しています。

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X4 xDrive28i

初代X4のエントリーグレード「X4 xDrive28i」

2014年~2018年に発売された初代X4のエントリーグレードといえるのが「xDrive28i」です。エントリーグレードとはいえ、8速スポーツATやバリアブルスポーツステアリングなどを搭載するのは他の上級グレードと共通しています。

そのため、プレミアムなミドルクラスSUVとして、十分な走行性能や高級感をもちあわせているのが特徴です。また、xDrive28iの駆動方式は、BMWの4WDシステムである「xDrive」を採用。走行時の安定性と悪路走破性を高い次元で両立させるとともに、オンロードにおける高い運動性能を実現させています。

中古で購入する際の目安となる予算

X4 xDrive28iを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:225万円
2015年式:235万円~269万円

X4 xDrive28iは中古車として販売されている台数は少ないため、確認できたのは2つの年式だけでした。また、X4 xDrive28iは同じグレードであるスポーティーモデルであるMスポーツよりも、わずかながら低い価格で販売されています。

先代モデルとの比較

第1世代:2014年~2018年
X4 xDrive28iは、X4の第1世代に用意されていたグレードで、X4のエントリーモデルです。駆動方式は他のグレードと同様「xDrive」という4WDを採用しており、右ハンドル仕様のみが用意されています。

サスペンション方式はフロントがダブルジョイントスプリングストラット式、リアが5リンク式を採用しているため、高い操縦性や乗り心地のよさが特徴です。他にも、動力の伝達効率が高く素早いシフトチェンジができる8速スポーツAT、前輪の切れ角を最適化するバリアブルスポーツステアリングなどが装備されています。これらの機能により、走行性能を高めつつスポーティーな走りを実現させました。

さらに、ダイナミックスタビリティコントロールやコーナリングブレーキコントロールなど、走行時の安定性を向上させるための装備も充実しており、普段使いに不満のない十分な性能をもっています。xDrive28iの中古車はあまり流通していませんが、年式としては5~6年落ちのものが多いため、比較的リーズナブルな価格で購入することが可能です。

エンジンは、2L直列4気筒ターボ最高出力245ps。ボディサイズは全長4680mm×全幅1880mm×全高1625mmです。

人気のあるカラー

X4 xDrive28iには、以下のカラーを含む12色が設定されています。

・アルピンホワイト3
・カーボン・ブラック
・スパークリングブラウン
・ソフィストグレーブリリアントエフェクト
・ディープ・シー・ブルー
・ブラック2
・ブラックサファイア
・ミネラルシルバー
・メルボルンレッド
・ロング・ビーチ・ブルー など

中古車市場では、光の加減でブラックにも見えるブラウン「スパークリングブラウン」や発色が良いホワイトが特徴の「アルピンホワイト3」が確認できたので、これらのカラーなら人気があるといえるでしょう。

X4 xDrive35i

X4 xDrive35i

SUVとしての利便性や走破性と高いデザイン性を実現「X4 xDrive35i」

「X4 xDrive35i」は、xDrive28iの上級モデルとして、2018年まで販売されていた第1世代に用意されていたグレードです。エンジン排気量は28iの2.0Lから3.0Lに拡大され、直列6気筒エンジンにターボを組み合わせたパワートレインを採用しています。

車重はxDrive28iより30kg重い1900kgですが、パワーアップされているためそれを感じさせないゆとりのある走りを実現しました。X4の他グレードと同様、SUVとしての利便性や走破性とクーペフォルムが持つ高いデザイン性を実現させています。

中古で購入する際の目安となる予算

2020年7月時点で、中古車情報サイトでX4 xDrive35iを販売する店舗はみつかりませんでした。

<年式:予算目安>
年式:流通量希少のため算出不可

そのため、正確な情報をつかむことはできませんでした。

先代モデルとの比較

第1世代:2014年~2018年
xDrive35iは、X4の第1世代である2014年から2018年にかけて販売されていたグレードです。他のグレードと同様、4WDのシステムはグレード名につけられている「xDrive」を採用しています。xDrive35iは28iの上級グレードに相当しますが、走行面ではエンジン以外に28iとの相違はありません。

35iの初期モデルは、レザーシートの採用や前席のヒーター機能などの有無などが28iとの違いです。このグレードもxDrive28iと同様、右ハンドル仕様のみが販売されていました。2810mmというロングホイールベースやスタビリティコントロール・ブレーキコントロールなどの装備により、走行時の安定性を確保しながらも、バリアブルスポーツステアリングを採用することで操縦性の高さも実現させています。

他のX4と同様、搭載されるトランスミッションは8速のスポーツATで、ロックアップ制御が高度化されるとともに変速時間が短いという特性から、通常のATよりもダイレクト感が高いのが特徴です。xDrive35iの中古車は、2020年7月時点で流通している個体がありません。新車価格30万円の差でスポーティーバージョンのMスポーツグレードが選べたため、そちらに人気が集中したのかもしれません。

エンジンは、3.0L直列6気筒ターボ最高出力306ps。ボディサイズは全長4680mm×全幅1880mm×全高1625mmです。

人気のあるカラー

X4 xDrive35iは以下の3色が設定されています。

・アルピンホワイト3
・ブラックサファイア
・ディープ・シー・ブルー

このグレードでは、BMWを代表するカラーであり、発色の良いホワイトがベースの「アルピンホワイト3」に人気があるようです。

X4 xDrive 28i Mスポーツ

しなやかでダイレクト感のある走行性能を持つ「X4 xDrive 28i Mスポーツ」

X4にはスポーティーバージョンとしてMスポーツグレードが用意されていますが、第1世代のxDrive28iをベースとするのが「xDrive28i Mスポーツ」です。

ベースグレードである28iとの違いは、スポーツサスペンションを装着しており、しなやかでダイレクト感のある走行性能を持っていることが挙げられます。また、アルミホイールをはじめとした専用のボディキットやスポーツシートなどを装備することで、スポーティーな雰囲気をいっそう高めることにつながっているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

X4 xDrive 28i Mスポーツを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:235万円~285万円
2015年式:210万円~400万円
2016年式:325万円~400万円
2017年式:358万円~408万円

年式の新しいものだと、走行距離が1万km程度のものも見受けられるようです。しかし、多くの中古車は3万km台から5万km台走行したものになります。

先代モデルとの比較

第1世代:2014年~2018年
第1世代のxDrive28iをベースに、専用のサスペンションやベースモデルとは異なるエクステリアやインテリアを与えられているグレードがxDrive28i Mスポーツです。そのため、スポーティーな雰囲気を気軽に味わえるグレードとして人気を博しました。

他のグレードと同様、BMWの4WDである「xDrive」を採用することで、オンロードとオフロード両方における高い走破性や走行安定性を誇ります。Mスポーツならではの装備としては、スポーツシートやエアロダイナミクスパッケージなどに加え、パドルシフトも採用されているため、ステアリングから手を離さずにシフトチェンジを行うことが可能です。これにダイレクト感のある8速のスポーツATが組み合わされており、Mスポーツ専用にチューニングされたサスペンションともあいまって、乗り心地のよさと高い操縦性を確保しています。

xDrive28i Mスポーツは、日本向けとして右ハンドル仕様のみが輸入されていました。また、このグレードは、X4の中では最も中古車の流通台数が多いです。走行距離は1万km台~5万km台と幅がありますが、比較的新しいモデルのため状態のよいものを選びやすいでしょう。

エンジンは、2.0L直列4気筒ターボ最高出力245ps。ボディサイズは全長4680mm×全幅1900mm×全高1625mmです。

人気のあるカラー

X4 xDrive28iMスポーツには以下の4色が設定されています。

・ブラックサファイア
・カーボンブラック
・アルピンホワイト3
・メルボルンレッド

この中ではX4 xDrive28iとX4 xDrive35iでも人気があるホワイトの「アルピンホワイト3」の人気が高く、中古車に出回っている台数も多いですが、パールがかかったブラックの「ブラックサファイア」、濃い紺色の「カーボンブラック」の中古車も若干数流通しているようです。

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※本記事は、2020年7月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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