中古車購入
更新日:2019.06.21 / 掲載日:2018.12.19
ボルボXC60の中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
XC60は、ボルボのプレミアム・ミッドサイズSUVとして全世界中で大人気となったモデルであり、初代は世界累計で約100万台が販売されました。日本でも2009年8月に販売が開始されており、2017年10月に2代目へとフルモデルチェンジを行っています。
XC60では、ボルボのアイデンティティである安全性能についても、乗員に加えて歩行者なども保護する16種類以上の先進安全・運転支援機能「IntelliSafe(インテリセーフ)」をオプション設定ではなく、全車標準装備としています。
パワートレインは、2.0L 4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンの「T6」、2.0L 4気筒ターボディーゼル「D4」、Drive-E 2.0L 4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドの3種類を用意しており、予算や好みに応じて最適な1台を選ぶことができます。
また、欧州メーカーらしく、イギリスのBowers&Wilkinsプレミアムサウンド・オーディオシステムをオプション設定していたり、手袋をしていても操作が可能な独自のインフォテイメントシステム「SENSUS(センサス)」を採用したりするなど、国産車にはない斬新な魅力があふれた1台です。
ここではXC60の中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
XC60の主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
初代 ボルボ XC60 DB系(2009年~2017年)の主なグレードの特徴
・T6 SE AWD(2.0L)
2009年6月の初代XC60デビュー時に設定された唯一のグレードが「T6 SE AWD」です。3.0Lの直噴6ターボエンジンに6速オートマチック・トランスミッションを組み合わせ、ハルデックス社製の電子制御式4WDシステムを採用したグレードです。「シティセーフティ」と呼ばれるレーザーセンサーによる安全技術が搭載されています。
・T6 AWD Rデザイン(2.0L)
Drive-E 2.0Lの4気筒スーパーチャージャー&直噴ターボ「T6」ガソリンエンジンを搭載して2016年2月に追加されたグレードです。
電子制御AWDシステムや電子制御式8速ATが組み合わされ、走行性能が大幅にアップしています。また、エンジンStart / Stop機能を備えたことで燃費性能も向上したモデルです。
・D4 クラシック(2.0L)
上級アイテムをフルに装備して2016年8月に追加設定されたのがグレードです。そのうちのクリーンディーゼルD4モデルが「D4 クラシック」です。チルトアップ機構付電動パノラマ・ガラス・サンルーフ、本革シート、12セグ地上デジタルTV、フロント・シートヒーター、モダンウッド・パネルを標準装備としていますが、アルミホイールは18インチとなります。
・T5 AWD クラシック(2.0L)
「D4 クラシック」と同じく、2016年8月に追加設定されたグレードです。アルミホイールが19インチとなるほか、駆動方式がFFではなく電子制御AWDとなるのも大きな特徴です。
2代目 ボルボ XC60 UB系(2017年~)の主なグレードの特徴
・D4 AWD モーメンタム(2.0L)
小型ターボチャージャーと、大型ターボチャージャーの2つを組み合わせた2ステージターボチャージャーを採用したDrive-E 2.0Lの4気筒直噴クリーンディーゼルターボを搭載しています。安全装備などは上位グレードと同じですが、パドルシフトが省かれており、シート地もT-Tec/テキスタイル・コンビネーションとなっています。
・D4 AWD Rデザイン(2.0L)
D4の中間グレードで、スポーツ・サスペンションや、パドルシフト、スポーツシート、アルミニウム・スポーツペダルなど、R-Design専用パーツが内外装で多数備わるスポーティなバージョンです。
・D4 AWD インスクリプション(2.0L)
D4の最上級グレードで、シート地がパーフォレーテッド・ファインナッパレザーとなっています。また、harman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステムが装備され、19インチアルミホイールが装備されています。
・T5 AWD モーメンタム(2.0L)
Drive-E 2.0Lの4気筒直噴ガソリンターボエンジンを搭載しています。最大トルクを1500rpmから4800rpmの幅広い回転域で発生させるエンジンは、高回転域の伸びもさることながら、実用面での使い勝手に優れたユニットです。
装備的には「モーメンタム」が付くグレード共通で、電動ランバーサポートが2ウェイになり、インテグレーテッド・デュアルテールパイプが省かれることが特徴です。
・T5 AWD インスクリプション(2.0L)
T5の最上級グレードが「T5 AWD インスクリプション」であり、T5には「Rデザイン」グレードがありません。電動クッション・エクステンションやシートヒーター、フロントシートマッサージ機能などが備わるのが「T5 AWD モーメンタム」との違いです。
・T6 AWD Rデザイン(2.0L)
低回転域用のスーパーチャージャーと高回転域用のターボチャージャーという2つの過給器を備えたDrive-E 2.0Lの4気筒直噴ガソリンエンジンを搭載するのが「T6 AWD Rデザイン」です。
装備面では「D4 AWD Rデザイン」と同様で、「モーメンタム」グレードには備わらない助手席シートメモリー機構やスポーツシートなどが追加されています。
・T8 ツインエンジン AWD インスクリプション(2.0L)
スーパーチャージャーとターボチャージャーの両方が搭載された直列4気筒のガソリンエンジンに240Nmのトルクを発生させる高出力電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドモデルが「T8 ツインエンジン AWD インスクリプション」です。
XC60の中の最上級グレードとして、オレフォス社製クリスタル・シフトノブ、チルトアップ機構付電動パノラマ・ガラス・サンルーフなどが標準で備わる唯一のグレードとなります。
XC60の燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、XC60の主な世代・型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。
初代 ボルボ XC60 DB系(2009年~2017年)の燃費・維持費
・DB6304TXC:3.0L/6AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:7.8km/L
年間ガソリン代:約185,897円(1282.0L×145円) ※1
自動車税:年間51,000円 ※2
年間維持費:約236,897円 ※3
・DB4204TXC:2.0L/6AT/FFモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:10.0km/L
年間ガソリン代:約145,000円(1,000.0L×145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約184,500円 ※3
・DB420XC:2.0L/8AT/FFモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:13.6km/L
年間ガソリン代:約106,617円(735.2L×145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約146,117円 ※3
・DB525XC:2.5L/6AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:11.0km/L
年間ガソリン代:約131,818円(909.0L×145円) ※1
自動車税:年間45,000円 ※2
年間維持費:約176,818円 ※3
2代目 ボルボ XC60 UB系(2017年~)の燃費・維持費
・UB420XC:2.0L/8AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:12.6km/L
年間ガソリン代:約115,079円(793.6L×145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約154,579円 ※3
・UB420XCA:2.0L/8AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:12.6km/L
年間ガソリン代:約115,079円(793.6L×145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約154,579円 ※3
・UB420XCPA:2.0L/8AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:15.7km/L
年間ガソリン代:約92,356円(636.9L×145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約131,856円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
XC60の中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
XC60は日本でも人気の高いプレミアムSUVであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
XC60の主なグレード・型式の中古車価格帯
初代 ボルボ XC60 DB系:98.7~498万円
DB4204TXC:98.7~308万円
DB420XC:221.9~430万円
DB525XC:289~368万円
DB6304TXC:99.8~459万円
2代目 ボルボ XC60 UB系:389~795万円
UB420XC:512.8~638万円
D4 クラシック:345.9~497万円
D4 Rデザイン:321~428万円
T6 AWD Rデザイン:208~498万円
T5 AWD クラシック:278~477万円
T5 AWD モーメンタム:512.8~579万円
XC60の中古車では、390万円以上の車が多く存在しています。
その中でも、第二世代へとフルモデルチェンジをした平成29年式のXC60が豊富です。
それ以外にも、300万円未満の中古車が平成22年式から平成25年式で多くなっています(上記中古価格帯については、2018年11月20日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。