中古車購入
更新日:2019.06.22 / 掲載日:2018.12.17
アウディA5の中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
アウディA5は、オーセンティックなクーペスタイルに1980年代にWRC(世界ラリー選手権)で活躍したAudi quattroのイメージを融合することで生まれた2ドアフル4シータークーペです。2008年2月に日本でも発売スタートし、2017年4月には2代目へとフルモデルチェンジを行っています。
流れるようなボディラインは多くのファンを魅了していますが、大人4名が快適に移動できる居住性や大きなトランクスペースなど、実用性を兼ね備えていたことが大きな魅力といえます。A5のボディバリエーションは、クーペに留まらず、派生車種として「A5カブリオレ」と「A5スポーツバック」が発売されており、A5シリーズ全体のユーザー拡大につながっています。
搭載されるエンジンは、2.0Lの直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボであり、気筒内直接燃料噴射とターボチャージャーによる過給システム、ターボチャージャーの電動ウエストゲートなどの革新的なテクノロジーを採用したユニットです。
組み合わされる7速Sトロニックは、低速ギヤには加速重視の設定、高速ギヤは燃費を抑えるための高めの設定としており、トランスミッションへの指令もフライバイワイヤ化されています。
アウディの伝統的なフルタイム4WDシステム「quattro」についても、通常時はリヤに60%のトルクを配分する一方で、路面や走行状態に応じて、フロントに70%、リヤに85%まで配分することが可能となっています。そして、ホイールセレクティブトルクコントロールシステムと組み合わされることでニュートラルなステア特性を実現しています。
また、内外装のドレスアップパーツをはじめ、車内の快適装備に関するオプションパーツも多数設定されているので、用途や目的に合わせ、さまざまな個性豊かなモデルが選択できるのも大きな魅力の1台です。
ここではA5の中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
A5の主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
初代 アウディ A5 8T系(2008年~2017年)の主なグレードの特徴
・3.2FSIクワトロ(3.2L)
「3.2FSIクワトロ」は、2008年2月の初代A5発売時に設定されたグレードです。搭載されたエンジンは、FSIガソリン直噴技術やバルブコントロール技術「アウディバルブリフトシステム」を採用した3.2リッターV型6気筒FSIエンジンであることが最大の特徴です。
また、地上デジタルTV放送(フルセグ)チューナーを搭載したマルチメディアインターフェース(MMI)を搭載しており、従来モデルよりも処理速度が大幅に速くなるなど、デザインと機能の両面で進化しています。
従来までは1クラス上のA6以上のモデルに採用されていた「アウディダイナミックサスペンション」をA5にも導入しており、フロントには新開発の5リンクサスペンション、リヤにはアルミニウム製トラベゾイダルリヤサスペンションが取り付けられ、バネ下重量の軽減と運動性能の向上につながっています。
・2.0TFSIクワトロ(2.0L)
2009年4月に追加されたのが「2.0TFSIクワトロ」となります。これは、2005年から2008年まで4年連続「エンジン・オブ・ザ・イヤー」に輝く、2.0 TFSI(ガソリン直噴ターボ)エンジンを搭載したモデルです。AVS(アウディバルブリフトシステム)の採用などによって、最高出力211ps、最大トルク350Nmを発生します。
フルタイム4WDシステムは、通常時の駆動力配分を前輪40:後輪60にする最新世代クワトロを採用しました。3.2Lが6速であったのに対し、「2.0TFSIクワトロ」は7速Sトロニックを採用しており、エンジンの出力を最大限に引き出すことが可能です。
ほかにも、バイキセノンヘッドライトやアドバンストキーシステムを標準装備とするなど、環境性能や走行性能を向上させただけでなく、装備面でも満足できる仕上がりになっています。
2代目 アウディ A5 F5系(2017年~)の主なグレードの特徴
・2.0TFSIクワトロスポーツ
2017年4月のフルモデルチェンジで発売されたのが、この「2.0TFSIクワトロスポーツ」というグレードになります。派生車種のA5スポーツバックが3種類のグレードを展開したのに対し、クーペはこのシングルグレードの設定です。
搭載されたエンジンは、「ダウンサイジング」の考え方をさらに発展させた「ライトサイジング」のコンセプトによってチューニングされたハイパワー仕様の2.0TFSIとなります。従来型のA5に搭載されたユニットと比べると、最高出力で41ps向上していながらも、燃費効率を21%改善しています。
フルタイム4WDシステム「クアトロ」は、セルフロッキングセンターディファレンシャルによって、エンジントルクの60%をリヤに、40%をフロントに分配します。さらに、路面条件や走行状況によって、最大フロントに70%、リヤに85%まで配分を変えることができ、常に理想的なトルク配分を実現します。
先進の安全機能としては、アウディプレセンス(フロントセーフティシステム)、アウディプレセンスベーシック、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)、トラフィックジャムアシスト、アウディアクティブレーンアシスト、アウディサイドアシストをはじめ、ドライバーを補助する仕組みが多数搭載されているのも大きなトピックといえます。
A5の燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、A5の主な世代・型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。
初代 アウディ A5 8T系(2008年~2017年)の燃費・維持費
・8TCALF:3.2L/6AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:9.3km/L
年間ガソリン代:約155,913円(1075.2L×145円) ※1
自動車税:年間58,000円 ※2
年間維持費:約213,913円 ※3
・8TCDNF:2.0L/7AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:12.0km/L
年間ガソリン代:約120,833円(833.3L×145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約160,333円 ※3
2代目 アウディ A5 F5系(2017年~)の燃費・維持費
・F5CYRF:2.0L/7AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:16.5km/L
年間ガソリン代:約87,878円(606.0L×145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約127,378円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
A5の中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
A5は人気の高い4シータークーペであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力といえるでしょう。
A5の主なグレード・型式の中古車価格帯
初代 アウディ A5 8T系:88~353万円
8TCALF:88~165万円
8TCDNF:100~353万円
2代目 アウディ A5 F5系:468~627.9万円
F5CYRF:458~627.9万円
2.0TFSIクワトロ:100~329.8万円
3.2FSIクワトロ:88~165万円
2.0TFSIクワトロスポーツ:479~627.9万円
A5の中古車では、230万円以上の車が多く存在しています。
その中でも平成27年式と平成29年式の個体が多くなっています。
それ以外では、平成20年式と平成21年式を中心に、120万円台から160万円台までの価格帯での中古車も多く存在します(上記中古価格帯については、2018年11月5日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。