アウディA4の中古車購入の際の選び方の参考ポイント

アウディＡ４は、1972年に「アウディ80」という名称でデビューしたモデルです。2016年2月に9代目が発売されるまでに累計1,200万台以上の販売実績を持つ、アウディの中核を担うプレミアムミドルセダンです。

常に最新のテクノロジーを搭載しつつ、美しいエクステリアデザインを持つことで知られているA4は、ボディ剛性や空力などのメカ部分はもちろんのこと、先進の安全システムを搭載しています。

2016年にリリースされたモデルでは、ナビゲーション機能を内蔵したインフォテイメントシステムや、スマートフォンとの接続可能なAudiスマートフォンインターフェイスによって、モバイル端末との連携機能も強化されています。

また、オプションに関しては、LEDヘッドライトなどのエクステリアにアクセントを加えるパッケージや、Bang＆Olufsen 3D（バング＆オルフセン）の3Dサウンドシステムなどの室内空間を装備し、さらに高いレベルで演出してくれるオプションが豊富に用意されています。

さまざまな組み合わせの中から、自分の用途や目的に合わせ、ベストな1台を仕立て上げることができるのも大きな魅力の1台です。

ここではA4の中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。　

・1.8TFSI（1.8L）
8代目アウディの中では、FFモデルのエントリーグレード的位置づけですが、2009年8月のマイナーチェンジで装備が大きく見直されました。LEDリヤコンビネーションランプやアウディサイドアシスト、オートマチックテールゲート、バイキセノンヘッドライトパッケージ、3ゾーン独立温度設定フルオートエアコンディショナーが標準装備となっています。エントリーグレードといえども、高い質感で幅広いユーザーが満足できる仕上がりとなっています。

・3.2FSIクアトロ（3.2L）
3.2LのV型6気筒エンジンに電子制御6速ATトランスミッション（ティプトロニック）が組み合わされたモデルです。燃費性能としては、排気量が大きいため、ほかの2グレードよりも不利という面は否めません。しかしながら、2009年8月のマイナーチェンジでは各部の改良によって10・15モード燃費を従来比で約12%向上させるなど、環境性能にも配慮がされたグレードです。

・2.0TFSIクアトロ（2.0L）
2009年5月にラインナップに加わったグレードであり、アウディバルブリフトシステム（AVS）を採用した2.0 TFSIエンジンを搭載し、7速Sトロニックと呼ばれるトランスミッションと組み合わされます。

駆動方式は、アウディ伝統のフルタイム4WDシステム「クワトロ」となり、環境性能や税金面での維持費を抑えられるモデルです。この2.0Lクアトロの追加によって、8代目A4シリーズのラインナップが完成したことになります。　

・2.0TFSI（2.0L）
FFモデルと4WDモデルではエンジンのチューニングが異なります。前輪駆動（FWD）仕様のA4には、パワーが抑えられたバージョンのユニットが乗りますが、JC08モードで18.4km/Lという高い環境性能を誇ります。

・2.0TFSIスポーツ（2.0L）
2017年11月のマイナーチェンジでベースモデルに置き換わったグレードです。従来モデルと比べて、スポーツバンパー、17インチアルミホイール、スポーツサスペンションなどの装備が追加となっています。

・2.0TFSIクアトロ（2.0L）
クアトロモデルには、ハイパワー仕様の2.0 TFSIが搭載され、最高速度は250km/hに達します。フルタイム4輪駆動システムは、通常走行時は60 %をリヤアクスルに、40%をフロントアクスルに振り分けており、路面条件や走行状況によって、最大でフロントに70%、リヤに85%までパワー配分が調整されます。

・2.0TFSIクアトロスポーツ（2.0L）
FFモデルと同様に、2017年11月のマイナーチェンジでベースモデルに置き換わったグレードです。従来モデルと比べて、スポーツバンパー、17インチアルミホイール、スポーツサスペンションなどの装備が追加となっています。

・1.4TFSI（1.4L）
A4のエントリーモデルとして、A4では初めて1.4TFSI エンジンを搭載しました。1.4リッター直列4気筒直噴ターボエンジンと7速Sトロニックの組み合わせによって、高い燃費性能と実用域での十分なアウトプットを実現しています。

・1.4TFSIスポーツ（1.4L）
スポーティグレードである「1.4TFSIスポーツ」は、17インチアルミホイールやスポーツシート、スポーツサスペンションなどのドレスアップパーツが装着されています。

加えて、アドバンストキーシステムやアウディパーキングシステムのアシスタンス機能も標準装備となります。　

ここでは、A4の主な世代・型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年8月時点で参照したものとなります。

・8KCDH：1.8L/CVT/FFモデル
使用燃料：無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費：13.4km/L
年間ガソリン代：約108,208円（746.2L×145円） ※1
自動車税：年間39,500円 ※2
年間維持費：約147,708円 ※3

・8KCDNF：2.0L/7AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費：12.0km/L
年間ガソリン代：約120,833円（833.3L×145円） ※1
自動車税：年間39,500円 ※2
年間維持費：約160,333円 ※3

・8KCALF：3.2L/6AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費：10.4km/L
年間ガソリン代：約139,423円（961.5L×145円） ※1
自動車税：年間58,000円 ※2
年間維持費：約197,423円 ※3

・8WCVN：1.4L/7AT/FFモデル
使用燃料：無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費：16.6km/L
年間ガソリン代：約87,349円（602.4L×145円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約121,849円 ※3

・8WCVK：2.0L/7AT/FFモデル
使用燃料：無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費：16.6km/L
年間ガソリン代：約87,349円（602.4L×145円） ※1
自動車税：年間39,500円 ※2
年間維持費：約126,849円 ※3

・8WCYRF：2.0L/7AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費：15.5km/L
年間ガソリン代：約93,548円（645.1L×145円） ※1
自動車税：年間39,500円 ※2
年間維持費：約133,048円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年8月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

A4は、アウディの中核を担うミドルセダンであり、流通台数が多く、中古車価格も比較的安定して推移をしていることが特徴です。用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

8代目 アウディ A4 8K系：49～369万円
8KCAB：68～128万円
8KCALF：88～139.9万円
8KCDH：55～169.8万円
8KCDN：98～369万円
8KCDNF：49～318万円

9代目 アウディ A4 8W系：243～605万円
8WCVK：243～520万円
8WCVN：300～429.5万円
8WCYRF：358～608万円

1.8TFSI：55～169.8万円
2.0TFSIスポーツ：338～520万円
2.0TFSIクワトロスポーツ：388～605万円
1.4TFSI：298～434万円
1.4TFSIスポーツ：318～429.5万円

A4の中古車では、210万円以上の車が多く存在しています。
その中でも、平成28年式、平成29年式のA4が豊富です。
それ以外にも、平成25年式のA4が170万円台と190万円台で多く存在しています（上記中古価格帯については、2018年8月6日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。