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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.11.12

BMWM3の中古車購入の際の選び方の参考ポイント

BMWM3の中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム

BMW M3は、1986年にレーシングカーのホモロゲーションを獲得する目的で生産され、デビューしたモデルです。常に、最新技術を結集して製作されたFRハイパフォーマンスカーというコンセプトを守り続けている1台です。

2014年登場した5代目モデルは、直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンや7速M DCT Drivelogicの採用によって、従来から定評のあったエンジンの吹け上がりと圧倒的なトルク特性を手に入れました。

BMWは、単にハイパワーなエンジンを搭載するだけではなく、理想とする重量配分を達成するために、ボディやサスペンションにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)や軽量アルミニウムを多用するなど、細かい箇所でも軽量化が進められています。

標準装備だけでも、世界のトップレベルに位置するM3ですが、サーキット走行などを行うユーザーのために、カーボンセラミックブレーキや大口径アルミホイールなどのオプション装備が設定されています。それによって用途や目的に合わせ、自分好みにカスタマイズできるのもM3の大きな魅力の1つです。

ここではM3の中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。 

M3の主なグレードの特徴と比較から選ぶ

M3の主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム

4代目 BMW M3 E90系(2007年~2014年)の主なグレードの特徴

・M3 クーペ(4.0L)
2007年8月、4代目に移行したM3が最初にリリースされたのが、2ドアクーペモデルです。このグレードは、6MTのみが設定されているのが大きな特徴です。

Mシリーズの特徴である高回転型エンジンの4.0リッターV8ユニットは、ブレーキ・エネルギー回生システムが組み合わされることで、オルタネーター駆動に割り当てられるロスを抑えられています。この機能によって、エンジンのパワーを余すことなく路面に伝えることが可能となっています。

・M3 セダン(4.0L)
クーペに続いてラインアップに加わった5人乗りの4ドアセダンです。エンジンはクーペモデルと同じものを採用しており、こちらも6MTが組み合わされます。

セダンボディを支える足回りは、軽量アルミニウム合金製フロント・アクスル・コンポーネントやバリアブルMディファレンシャル・ロックなどとともに、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)などの電子デバイスによって構成されています。

・M3クーペ(7ATモデル)
当初は6MTのみのラインアップだった4代目のM3ですが、2008年に7速Mダブル・クラッチ・トランスミッション(ドライブロジック付き)モデルをラインアップに追加します。

M DCT Drivelogicとは、トランスミッション内に2つのギアとクラッチを1組ずつ備えています。変速時にそれらを交互に使用することで、従来の機械式オートマと比べて変速時のラグを最小限に抑えることができます。

・M3セダン(7ATモデル)
クーペモデルと同様に、BMWがF1で培った技術を応用して開発したM DCT Drivelogicを搭載したセダンモデルです。ステアリングホイールのシフトパドル、もしくはセンターコンソールのセレクターレバーにて変速を行います。なお、日本マーケットでは右ハンドルと左ハンドルのそれぞれが選択可能となっています。

・M3 クーぺ コンペティション(6MTモデル)
BMW M3誕生25周年を記念して追加された特別なモデルが「M3 クーぺ コンペティション」です。ノーマルのM3との違いは、専用色のファイヤー・オレンジを外装色に用いたことや、専用19インチ・アロイ・ホイール、カーボン製リヤ・トランク・スポイラーやドア・ミラー・カバーとなります。

・M3 クーぺ コンペティション(7ATモデル)
M3 クーぺ コンペティションには6MTと7ATの両方がラインアップされています。ノーマルモデルとの違いは、外装のドレスアップにとどまらず、走行性能の面でも大きく2つのアップグレードが図られています。

まず、EDC(エレクトロニック・ダンパー・コントロール)が標準装備となっており、選択した3つのモード(コンフォート、ノーマル、スポーツ・モード)をベースとしながらも、コーナリング、ブレーキング時、加速時のダンパーの動きが自動で調整されます。

また、EDCのスポーツ・モードに、専用チューニングが施され、スポーツ走行をより楽しめる設定となっています。

もう1つの特徴として、M Drive(エム・ドライブ)を標準装備しています。この機能によって、M エンジン・ダイナミック・コントロールの設定をドライバーが変更できるだけではなく、「スポーツ+」モードが追加されたことで、さらにエンジンのレスポンスが向上します。 

BMW M3 E90系の中古車一覧

5代目 BMW M3 F80系(2014年~)の主なグレードの特徴

・M3セダン(3.0L)
5代目のM3のベースであるセダンモデルです。歴代M3と比べて最も大きな変更点は、新開発の直列6 気筒M ツインパワー・ターボ・エンジンを搭載したことです。

組み合わされるトランスミッションは7速M DCT Drivelogicとなり、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)や軽量アルミニウムによって軽量化ボディとの組み合わせによって、歴代最強のパファーマンスを発揮します。

・M3セダン コンペティション
M3セダンによるサーキットの走行をターゲットに定め、追加設定されたグレードです。
エンジンパフォーマンスが標準モデルより14kw(19ps)アップの331kw(450ps)まで高められています。ダンパーおよびスタビライザーに専用チューニングが施されたアダブティブMサスペンションが設定されます。

走行性能の向上だけではなく、軽量構造の20インチ鍛造M ライト・アロイ・ホイールや専用Mスポーツ・エキゾースト・システム、専用Mスポーツ・シートによって、さらにドライバーのモチベーションアップにつながる演出がなされています。 

BMW M3 F80系の中古車一覧

M3の燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

M3の燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム

ここでは、M3の主な世代・型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。

4代目 BMW M3 E90系(2007年~2014年)の燃費・維持費

・ABA-VA40:4.0L/6MT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:8.4km/L
年間ガソリン代:約172,619円(1,190L×145円) ※1
自動車税:年間66,500円 ※2
年間維持費:約239,119円 ※3

M3セダン(2008年11月)

・ABA-WD40:4.0L/7AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:8.0km/L
年間ガソリン代:約181,250円(1,250L×145円) ※1
自動車税:年間66,500円 ※2
年間維持費:約247,750円 ※3

M3クーペ(2008年11月)

・CBA-VA40:4.0L/7AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:9.5km/L
年間ガソリン代:約152,631円(1052L×145円) ※1
自動車税:年間66,500円 ※2
年間維持費:約219,131円 ※3

M3セダン(2010年5月)

・CBA-WD40:4.0L/7AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:9.5km/L
年間ガソリン代:約152,631円(1052L×145円) ※1
自動車税:年間66,500円 ※2
年間維持費:約219,131円 ※3

M3 クーペ(2010年5月)

5代目 BMW M3 F80系(2014年~)の燃費・維持費

・CBA-3C30:3.0L/7AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:12.2km/L
年間ガソリン代:約118,852円(819L×145円) ※1
自動車税:年間51,000円 ※2
年間維持費:約169,852円 ※3

M3セダン(2014年7月)

※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

M3の中古車価格相場から選ぶ

M3の中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム

M3は常に時代の先端を走るFRスポーツであり、世代ごとにエンジンやトランスミッションの組み合わせは異なるものの、各世代にほかでは体感できない魅力があると言えるでしょう。

流通台数は決して多い車種ではありませんが、どの車も比較的状態が良く、サーキット走行で酷使されたような個体も少なめです。自分の予算や好みに応じて、各世代のM3の中から最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

BMW M3の主なグレード・型式の中古車価格帯

3代目 BMW M3 E46系:166.3~650万円
BL32:166.3~398万円

4代目 BMW M3 E90系:293~678万円
VA40:328~499.8万円
WD40:295~678万円

5代目 BMW M3 F80系:547~1,188万円
3C30:543~1178.8万円

M3:328~938万円
M3クーペ:172.8~548万円
M3 SMG II:228~398万円

M3の中古車では、その絶対的な人気を背景に490万円以上の車が多く存在しています。
その中でも、平成26年式から平成29年式のM3が比較的豊富です。

それ以外では、310万円台から430万円台の価格帯での中古車も数多くあり、年式では4代目のM3となる平成20年式と平成22年式が中心となります(上記中古価格帯については、2018年7月10日時点での数値となっています。)

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。 

M3(BMW)の価格相場|中古車なら【グーネット】

M3 E46(BMW)の価格相場|中古車なら【グーネット】

M3 E90(BMW)の価格相場|中古車なら【グーネット】

M3 F80(BMW)の価格相場|中古車なら【グーネット】

BMW M3の中古車一覧

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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