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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.08.20
日産GT-Rの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム
日産GT-Rは、スカイラインシリーズの日産スカイラインGT-Rの流れをくむ、世界の並みいるスーパースポーツモデルにも引けを取らないポテンシャルを秘めた、世界に誇る2ドアスポーツクーペです。
1969年発売の初代スカイライン2000 GT-Rから数えて、実質6代目GT-Rとして開発され、2007年に誕生しました。
2002年8月のR34型GT-Rの販売終了から、約5年のインターバルの後の2007年10月の東京モーターショーでワールドプレミアされ、世界中の熱烈なファンから熱い視線を注がれました。
従来の「日産スカイラインGT-R」から、日産自動車が持てる最高の技術を注ぐ、同社の象徴とも言えるモデルとして、正式名称に日産の名を冠し、世界に名だたるプレミアムスーパースポーツ「NISSAN GT-R」と命名されました。
北米をはじめ、イギリスを含む欧州諸国、中東など世界中で販売され、発売から10年を経た今日でも多くの支持を集める人気モデルです。
新開発3.8L V型6気筒ツインターボエンジンVR38DETTユニットは、細部にまで徹底的にチューニングされ480psと60kgmの圧倒的なパワーを発揮しています。
同じく新開発のボルグワーナー社製シックスプレートデュアルクラッチにより、4輪へ確実にトルクを伝えます。
2018年2月現在、未だフルモデルチェンジは実施されていませんが、毎年スペックをアップデートするイヤーモデル制を採り入れています。
最新の2017年モデルでは空力特性に磨きをかけ、よりアグレッシブなエクステリアを身にまとい、ベースモデルでは570psと65.0kgf・mを発揮する、ピュアスポーツモデルへと大きく進化を遂げています。
徹底的にバラつきのない、精度の高いクルマづくりにこだわり、発売当初からひとりの匠がそれぞれ一基ずつ、エンジン、トランスミッションを組み立てる方式を採り入れ、妥協のないGT-Rに対する日産の想いが反映されています。
車名の「NISSANGT-R」は、「GT」は余裕のある高速・ロングドライブを提供する「Grand Touring」の略であり、「R」は「Race:レース」の頭文字と、輝かしいレースヒストリーを持つプロトタイプ・スポーツカー「R380」に由来します。
日産の卓越した技術力を象徴する意図から命名されました。まさに、発売から10年を経過し、世界に誇る名車に相応しいネーミングと言えるでしょう。
初代 日産 GT-R R35系(2007年~)

日産GT-Rは、熟成を重ねてきた4代目R34型スカイラインGT-Rの後継モデルとして開発され、ドライバーを高揚させる妥協のない圧倒的な動力性能を誇る2ドアスポーツクーペとして、2007年12月に発売されました。
計り知れない奥の深いポテンシャルを秘めながら、「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」をコンセプトに開発され、最新の技術を搭載したマルチパフォーマンス・スーパーカーとして誕生しました。
専用のプレミアム・フロントミッドシップをベースに新開発の圧倒的な出力を誇る3.8L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載しています。
クラッチ・トランスミッション・トランスファーを車両後方に移動させ、リヤファイナルドライブと一体化した世界初の「独立型トランスアクスル4WD」を組み合わせ、卓越したトラクション性能を発揮します。
4WDシステムには、日産独自のきめ細かな4輪トルク配分制御で定評のある「ATTESA(アテーサ)E-TS」を採用しています。
整流効果を追求し、優れたcd値を実現したエアロダイナミクスボディと相まって、雨天でも雪上でもダウンフォースを生かしたグリップ力の高いスポーティドライブを可能にします。
組み合わされるトランスミッションは、新開発「GR6型デュアルクラッチトランスミッション」となっています。
圧倒的なトルクに耐えるよう設計され、シックスプレートデュアルクラッチの直結制御により、ロスのないトルクを4輪へ最適に配分し、シーンを選ばない優れたトラクション性能を実現しています。
また、高旋回Gの下でも安定したトランスミッションのオイルをギアへ直接噴射するドライサンプ ルブリケーションシステムを採用し、安定した潤滑を可能にしています。同時にオイルレベルを下げることでフリクションを減らし、燃費・信頼性・動力性能の向上に寄与します。
アルミダイキャストやカーボン、スチールの異なった材料を組み合わせた、世界トップクラスの高剛性を誇る新開発ボディを採用し、4輪独立懸架ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション+マルチリンク式リヤサスペンション、高性能ビルシュタインダンプトロニックダンパーを採用しています。
無駄な動きを徹底的に排除しながらも、しなやかなサスペンションの動きにより路面のうねりに素早く吸収し、理想的なグリップ性能、スタビリティ・安心感の高い卓越した走りを提供します。
空力特性を徹底追求したエアロダイナミクスフォルムの中にも、金属の塊から削り出したような硬質で張りのある面構成に、シャープでエッジを立たせたキャラクターラインが走り、アグレッシブな意匠の中にも繊細を窺わせる強烈な個性を演出しています。
低く構えたフロントマスクからエアインテークを備えた、なめらかなボンネットフード、大きく張り出した抑揚のあるフロントフェンダーと沿うように配された精悍なヘッドランプなど、ワイド感を強調したマッシブで個性的なフロントマスクが、GT-Rの持つ唯一無二のアイデンティティを巧みに表現しています。
フロントガラスの上部を頂点にスロープする「エアロブレードキャノピー」デザイン、Cピラーの屈折した「スウォードエッジ」など、歴代のGT-Rの血統をイメージさせる力強いサイドビュー、ファットなリヤタイヤを収めるボリュームのあるリヤフェンダー、大胆にカットされたエッジの立ったリヤコーナーセクションとなっています。
また、高さを抑えたボディデザインとバランスの取れたリヤスポイラー、120mm径の4本出しエキゾーストパイプなど、「静」と「動」を高次元で融合させた高性能スポーツクーペらしい佇まいが、10年を経ても色あせない大きな魅力と言えるでしょう。
何より4つのリング型テールランプが、歴代のGT-RからのDNAを色濃く継承しています。
本格的なスポーツドライブを楽しむための、運転に集中できる機能性を重視した、ややタイトながら未来的なエモーショナルなコックピットが、ドライバーのスポーツマインドをより刺激することでしょう。
大型タコメーターを中心にギアポジションや340km/hまで刻まれたスピードメーターを機能的に配置したメータークラスターから、さまざまな情報をグラフィカルにリアルタイム表示するマルチディスプレイまで高さを揃えることで、ドライバーの視線移動を極力抑えた、視認性の高いレイアウトを採用しています。
また、メタル調の立体的なメーターリングやセンターコンソール、マルチファンクションスイッチが配置されたシルバーのステアリングホイールパネル部に加え、シフトゲートプレートなど、インテリアの随所に配されたシルバーがブラック基調のインテリアと相まって、スポーティで質感の高いシックなコックピットを演出しています。
ドライバーを囲むようなコックピットデザインに加え、スポーツ走行でもしっかり身体を支えるバケット形状の理想的なドライビングポジションを提供するフロントシート、センターコンソールで仕切られたリヤシートに加え、リヤセンターコンソールに設置されたBOSEサウンドシステムのウーハーの装備や丁寧にしっとりとした手触りのナッパレザーを使用した豪華なファッショナブルインテリアの設定など、スペシャリティスーパースポーツモデルならではの魅力を高めています。
高レベルのパフォーマンスを維持するために、特別に教育を受けたGT-Rマイスターと認定テクニカルスタッフが常駐する日産ハイパフォーマンスセンターが設置され、質の高いアフターサービス体制が特徴です。
日産 GT-R(GTR)GT-R(2007年12月モデル)
ボディタイプ:クーペ・スポーツ・スペシャリティ
乗車定員:4名
駆動方式:フルタイム4WD
ボディサイズ:4655×1895×1370mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1750×1475×1095mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)255/40ZRF20 97Y(後)285/35ZRF20 100Y
エンジンタイプ:VR38DETT型 V型6気筒DOHCツインターボ
排気量:3799cc
最高出力:480ps(353kW)/6400rpm
最大トルク:60kg・m(588N・m)/3200~5200rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:8.2km/リットル
車両重量:1740kg
価格:7,770,000円
自動車税:年間66,500円 ※
※自動車税は2018年1月時点で参照したものとなります。
■初代 日産 GT-R R35系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「GT-R」「GT-R ブラックエディション」「GT-R プレミアムエディション」。
・主なオプション
ハイパーLEDデイライト(白色LED)、バックビューモニター、NISMOデータロガーキット、NISSAN GT-R専用フロアカーペット(プレミアムスポーツ)、BOSEサウンドシステム(CD一体AM/FM電子チューナーラジオ、11スピーカー、MP3/WMA再生機能)、レイズ製20インチアルミ鍛造ホイール(フロント:20×9.5J/リヤ:20×10.5J、リアルブラックカラーコート)、NISSAN GT-R専用ツールセット(Exclusive、Snap-on製ツールセット+専用光輝ジャッキ)、SRSカーテンエアバッグシステム、運転席&助手席SRSサイドエアバッグシステム、サッチャム準拠車両防盗システム(侵入センサー、傾斜センサー、ホイールロックナット、サイレンユニット、オーディオリンク)、ファッショナブルインテリア(前席&後席セミアニリン本革シート)、カーボン製クラスターフィニッシャー、アクティブ・ノイズ・コントロール、RECAROカーボンバックバケットシート(運転席&助手席、スライド/リクライニング:マニュアル)、ドライカーボン製トランクリッドなど。
・カラーバリエーション
スーパーブラック、メテオフレークブラックパール(2P)、ダークメタルグレー(M)、アルティメイトメタルシルバー(4M)、オーロラフレアブルーパール(2P)、バイブラントレッド(C)、ブリリアントホワイトパール(3P)、タイタニウムグレー(TM)、アルティメイトシャイニーオレンジ(4CM)など。
(発売時期・グレードにより異なります)
まとめ
日産 GT-Rは、歴代スカイラインGT-RのDNAを継承し、日産の技術力を象徴するピュアスポーツクーペとして2007年12月に誕生しました。
徹底的に空力対策が施されたアグレッシブなクーペボディに3.8L V型6気筒ツインターボエンジンをフロントミッドシップに搭載し、独自の独立型トランスアクスル4WDを組み合わせ、サーキット走行までこなすスーパースポーツモデルとして、世界中のエンスージアストから熱い支持を集めています。
人々を熱狂させる日産が世界に誇るフラッグシップスポーツモデルとして、今後も進化が期待される車種です。
参照