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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.08.20
【ホンダ】世界初の四輪駆動力自在制御システム「SH-AWD」とは

グーネット編集チーム
ホンダは、SH-AWD(スーパーハンドリング・オールホイールドライブ)の開発に成功したことで、カーブを曲がる性能を高めました。
SH-AWDでは、4WDで発生する駆動力を自由自在にコントロールします。
ここでは、四輪駆動力自在制御システム「SH-AWD」についてご紹介します。
ホンダのSH-AWD(スーパーハンドリング・オールホイールドライブ)とは
これまでの自動車は、ステアリングを切り、タイヤの向きを曲がる方向に向けることで、曲がる力を発生させ、カーブを曲がってきました。
一方、ホンダのSH-AWDは、自動車がカーブを曲がろうとする方向の外輪(後)に大きな駆動力を加えることで、曲がる力を発生させカーブを曲がる仕組みです。
これにより、昔と比較して格段にステアリング能力が向上しました。
SH-AWDの新発想とは
自動車には、タイヤを前方の2つだけ動かす二輪駆動と、4つのタイヤを動かす四輪駆動があります。
4WDは、4つのタイヤを回転させ前進させる四輪駆動システムです。
このシステムは、四肢動物に例えられることが多いです。
四肢動物の走り方をよく見ると、曲がろうとする方向の内側の後ろ足より外側の後足のほうが力を入れていることが分かります。
実は、SH-AWDはこの四足動物の走り方から発想されたものなのです。
別なもので例えると、手漕ぎボートを左右どちらかの方向に進ませようとしたら、進ませようとする方向の内側のオールより外側のオールのほうを多く漕ぐと、ボートは曲がりながら進みます。
それと同様のことを自動車で実現したのがSH-AWDです。
SH-AWDのシステムについて
SH-AWDは、後輪の左右の駆動力をコントロールする電磁クラッチ(2つ)によって4輪の駆動力を変えます。
曲がる方向の電磁クラッチ(後輪、外側)をしっかりつなげば、後輪の外側の車輪に高い駆動力が地面に伝わります。
例えば、全輪の駆動力を100%とすると、クルージングの際は、前輪(右)は35%、前輪(左)は35%、後輪(右)は15%、後輪(左)は15%の配分になります。
また、加速する際は、前輪(右)は30%、前輪(左)は30%、後輪(右)は20%、後輪(左)は20%の配分になります。
滑りやすい路面になると、前輪(右)は25%、前輪(左)は25%、後輪(右)は25%、後輪(左)は25%の配分になります。
カーブを曲がる際は、前輪(外)は15%、前輪(内)は15%、後輪(外)は70%、後輪(内)は0 %の配分になります。
SH-AWDによってカーブを曲がる能力が飛躍的に向上し、従来に比べ簡単かつ安定してドライブを楽しむことができるようになります。
これまで、自動車はステアリングを操作してタイヤの向きを変えることで、カーブを曲がるという固定概念がありました。
SH-AWDは、この固定概念を打ち破る画期的なシステムとなっています。