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更新日:2019.06.18 / 掲載日:2018.06.04

スズキスプラッシュの概要と歴史をまとめてみた

スズキスプラッシュの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

スズキ スプラッシュは、スズキの世界戦略車第1ステージとして位置づけられる「スイフト」や「エスクード」に続く、第2ステージモデルとして開発されました。

アクティブなライフスタイルを送るファミリーユースを想定し、ヨーロピアンテイストを感じるポップな色使いを採り入れた軽快な内外装デザインや爽快なドライブフィールを提供するコンパクトトールワゴンモデルとして、2008年10月に発売されました。

2007年のフランクフルトモーターショーでワールドプレミアされた後、欧州で先行販売され、日本マーケットにも投入されました。
元々は欧州向けワゴンRシリーズの「ワゴンR+」の後継モデルとして開発され、2代目「ワゴンR+」同様、ハンガリーの現地法人マジャールスズキ社で製造された車両を輸入して、日本でも販売されました。

ヨーロッパではGM社との提携であるオペル・アギーラ、英国ではヴォクスホール・アギーラとして販売されました。インドや中国でも製造・販売されるなどグローバルコンパクトカーとして、高い人気を誇るモデルです。

海外では1.0L直列3気筒エンジンモデルや1.3L直列4気筒直噴ディーゼルエンジンなど、3タイプのパワーユニットが用意されています。国内に輸入されるのは1.2L直列4気筒直噴ディーゼルエンジンにCVTを搭載するモデルのみが年間500台輸入され、1グレード展開となります。

ヨーロッパ特有の石畳やアウトバーンで鍛えられた、やや硬めながらしなやかな足回り、剛性の高い軽量ボディで環境性能に優れた1.2L NAエンジン、ヘッドレストおよび3点式シートベルトを後席中央席にも装備しています。高い安全性能を誇る、ヨーロッパ生まれの背の高い5ドアコンパクトトールワゴンモデルです。

日本で販売されるモデルはモノグレードながら、2010年1月にはスズキ国内累計販売台数2,000万台達成を記念して、エアロパーツや専用15インチアルミホイールなどのスタイリッシュなエクステリアをはじめ、タコメーターや運転席&助手席シートヒーター、本革巻ステアリングホイールなど充実した装備が施された特別仕様車「リミテッド」が販売され話題となりました。

車名の「スプラッシュ」は、「水がはねる・飛び散る」という意味を持つ英語に由来し、毎日の生活にフレッシュなみずみずしさを提供するモデルとして命名されました。フレンドリーで気軽に寄り添える実用性の高いモデルに相応しいネーミングと言えるでしょう。

なお、2012年6月のマイナーチェンジを経て、その後、事実上「スイフト」に統合されるかたちで惜しまれつつ2014年8月をもって国内販売は終了しました。

初代 スズキ スプラッシュ XB32S系(2008年~2014年)

初代 スズキ スプラッシュ XB32S系(2008年~2014年)

グーネット編集チーム

初代 スズキ スプラッシュ (XB32S系)は、ハンガリーの現地法人「マジャールスズキ」で製造される、ヨーロッパ生まれのスズキ初となる自社ブランドの輸入車として、2008年10月に日本で発売されました。

同じく世界戦略車としてヨーロッパでも販売される「スイフト」とプラットフォームを共有しながら、エンジンや足回り、シートなどを新たに開発し、月間の販売目標台数・500台の少量でありながら、日本専用モデルとして位置づけられています。CVT(自動無段変速機)を組み合わせ、フットワークの良いスタイリッシュな5ドアトールワゴンモデルとして投入されました。

【エクステリア】
「街中をキビキビと走るフレッシュで若々しいスタイリング」「魅力的なエクステリアデザインと快適な居住空間の両立」「環境に配慮したCO2を低減するための空力性能を追及したデザイン」をデザインコンセプトに掲げています。

やや背の高いコンパクトなワゴンボディながら、徹底的にボディのサーフェイス化がはかられたエアロダイナミックデザインとなっています。骨格のしっかりした安定感のあるスタイリングが特徴的です。

バランスの良い立体的なフロントマスクに縦に伸びた大型ヘッドライトを備え、ボンネットフードからフロントガラスから伸びるルーフ形状など、キャブフォワードフォルムの居住性の高さを表現しています。ヨーロピアンテイストあふれるスタイリッシュなエクステリアデザインを採用しています。

また、前後の大きく張り出したフェンダーの意匠やボディサイドを走る上下のキャラクターラインをはじめ、重心の低い安定感を演出するリヤバンパーや特徴的なリヤコンビネーションランプなど、洗練されたモダンで力強さを表現しています。

【インテリア】
インフォメーションディスプレイを配した、視認性の高いホワイトパネルの大型単眼メーターを正面に備え、同じくメーターパネルの見やすいステアリングホイール形状など、楕円形をモチーフに機能性を重視したシンプルなコックピットデザインを採用しています。

インストルメントパネルやシート表皮、ドアトリムにボディカラーとマッチした「ブラック」「ブルー」「ターコイズ」を採り入れ、軽快で洗練された個性的なインテリアが特徴です。

2012年6月に実施されたマイナーチェンジでは、インパネガーニッシュがピアノブラック調に変更され、あわせてシート表皮やドアトリムもブラック基調となり、スポーティでシックな落ち着いたインテリアデザインを採用しています。

アップライトでややシートポジションを高めにセットした運転席からの優れた視界性に加え、車体4隅が把握しやすいコンパクトボディ形状と相まって、日常の買い物からドライブまで取り回しのしやすいパッケージデザインが大きな魅力です。

また、全高の高さから後席のヘッドクリアランスにも十分なスペースが確保されています。ニースペースの余裕や分割可倒式リヤシートと併せて、利便性・実用性・乗降性の高い広々とした快適な室内空間を実現しています。

【パワートレイン・メカニズム】
日本へ輸入されるモデルは吸排気VVT(Variable Valve Timing:可変バルブタイミング機構)付1.2L 直列4気筒DOHCエンジンにCVTとの組み合わせの1タイプが設定されています。
実用域のドライバビリティの高さに加え、軽快で伸びやかな加速フィールと環境に配慮した優れた低燃費性能を実現しています。

徹底した制振・振動対策が施された軽量で高剛性を誇るボディ、最適にチューニングされたブレーキやサスペンション、ステアリング特性により、安心感のある操舵性能と走行安定性能、剛性感の高いしなやかでフラットな乗り心地を提供しています。

また、静粛性・燃費性能・制動性・ハンドリング・乗り心地のトータルバランスに優れるコンチネンタル製の専用タイヤを装着し、質の高い安全走行に寄与しています。

【安全性能】
ヨーロッパの安全基準に基づき、前席にヘッドレスト&3点式シートベルトを備えられています。運転席&助手席SRSエアバッグシステムをはじめとする6つのエアバッグシステムをはじめ、全方位コンパチビリティボディ「TECT:テクト」の採用など、優れた安全性能を備えています。

スズキ スプラッシュ(SPLASH)ベースグレード(2008年10月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:4名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3715×1680×1590mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1850×1375×1240mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)185/60R15 84H(後)185/60R15 84H
エンジンタイプ:K12B型 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1242cc
最高出力:88ps(65kW)/5600rpm
最大トルク:11.9kg・m(117N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:18.6km/リットル
車両重量:1050kg
価格:1,239,000円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2018年3月時点で参照したものとなります。

スプラッシュ ベースグレード(2008年10月)のカタログ情報(10051500)|中古車の情報なら【グーネット】

■初代 スズキ スプラッシュ XB32S系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「ベースグレード」

・主なオプション
HDDナビゲーションシステム(クラリオン製)、専用AM/FMラジオ付MD/CDプレーヤー、本革ステアリングホイールカバー、本革シフトノブ、タコメーター、フォグランプ、ドアミラーカバー、オートライトシステム、ワイヤレスエンジンスターター、オートドアロックシステムなど。

・カラーバリエーション
コスミックブラックパール、スペリアホワイト、スプラッシュグリーンメタリック、ラグーンターコイズメタリック2、ブライトレッド5、スパークリングブルーメタリック、カシミールブルーメタリック4など。
(発売時期・グレードにより異なります)

スズキ スプラッシュは、ハンガリー工場で製造されるスズキ初の自社ブランドの輸入車として、2008年10月に発売されました。

ヨーロピアンテイストあふれる内外装デザインと色使い、やや硬めながら道路の継ぎ目をしなやかにいなしていくロールの少ないフラットな乗り心地、CVT(自動無段変速)を備えるスムーズで軽快な走行性能や優れた低燃費性能など、個性豊かなコンパクトトールワゴンとして高い人気を誇るモデルです。

残念ながら2014年8月で国内販売を終了し、そのポジションを同じく世界戦略車として位置づけられる「スイフト」へ移行していますが、やや背の高い実用性の高いユニークなパッケージデザインなど、再販売が望まれるモデルです。

スズキ スプラッシュの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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