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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.03.05
【日産】ライトの点け忘れに対応するオートライトシステムの仕組みとは

グーネット編集チーム
「オートライトシステム」はかつて、主に高級車に装備されるシステムでした。
最近の車の計器類は自発光式が多く、ライトを点灯しなくてもメーターが明るい車が増加しています。そのため、ライト点け忘れのまま運転してしまうドライバーが増加しています。
国土交通省の対策として、道路運送車両法を改正して前照灯の自動点灯機能の装着を義務化することを発表しました。
乗用車の新型車は2020年4月から、継続生産車は2021年10月から義務化されます。
現在、オートライトシステム装着車が増えつつあり、最新のオートライトシステムの機能、仕組みが注目されています。
今回は、フロントワイパー連動、薄暮れ感知「おもいやりライト」機能付、日産のオートライトシステムの仕組みについて紹介します。
日産オートライトシステムの特徴
日産のオートライトシステムは、ただ単に暗くなったから、トンネルに入ったからライトを点灯する機能のみでなく、雨天時や夕暮れ時に、自転車や歩行者、周りの車から自分の車を気づかれやすいオートライトシステムです。
特徴として、薄暗くなる夕暮れに、被視認性向上のため、オートライトの点灯タイミングを早期化しています。
また、橋の下や建物の影など、一瞬暗くなるがすぐ明るくなる場面では、不要な点灯を避けるため点灯ロジックを変更するなどの工夫がされています。
さらに、雨天時の被視認性向上として、「フロントワイパー連動機能」を備え、ドライバーがワイパーを継続使用した際にヘッドライトを点灯させる機能も備わっています。
不要な点灯をさせない技術の仕組み
夕暮れ時の「薄暮れ感知機能」は、従来のオートライトと同様に、車のインストルメントパネル端に設置したセンサーが周囲の明るさを検知するのは同様です。
新しく取り入れた機能としては、不要なライト点灯を少なくするために、トンネル内の走行と、立体交差や橋げた下の通過時には、それぞれの照度値と照度時間の平均値の違いを基に識別する仕組みを採用しました。
「フロントワイパー連動機能」は、ワイパーが一定回数作動した時にライトが点灯しますが、一定時間ワイパーが作動しなければ解除されます。
日産セレナで実証した結果は、間欠ワイパー以上の回数を作動させることにより点灯することが判明しています。
ただし、一度限りのワイパーは何回作動させてもライトは点灯しませんので、必ず複数回ワイパーを動かす必要があります。
手動で解除できないようにすることも課題のひとつ
安全性向上のためのオートライトシステムですが、現在のオートライトシステムはオフにすることができるため、マニュアル操作が可能です。
ライト点け忘れを防止するためには、手動で解除できないようする工夫も必要となります。