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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.02.26

日産リーフの概要と歴史をまとめてみた

日産リーフの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

日産リーフは、エンジンを搭載せず排気ガスを一切排出しない、ゼロ・エミッションカーとして開発され、滑らかで静かな走行性能を誇る、革新的で未来的なEV(電気自動車)として、2010年12月に誕生しました。

「モビリティの新しい時代、ゼロ・エミッションの時代」を開発コンセプトに掲げ、長年のEV(電気自動車)車研究・開発の集大成モデルとして満を持して発売されました。

一見オーソドックスな5ドアハッチバックスタイルでありながら、航続距離を少しでも延ばすために徹底した空力特性の追求や低消費電力ヘッドランプの採用など、EV車ならではの実用性を高めるためのアイディアが詰め込まれた専用のパッケージデザインを採用しています。

大出力リチウムイオンバッテリーの実用化と高効率協調回生ブレーキの採用により、大人5人がゆったり移動できる、伸びやかでゆとりのある室内空間を実現しながら、1回の充電で200kmの航続距離を実現するなど、日常の使用にも十分耐えうる高い実用性と優れた居住性を両立しています。

また、先進の専用ITシステムを搭載し、24時間接続可能なグローバルデータセンターと繋がることで、遠隔地から指定時間のバッテリー充電予約や残りバッテリー残量から、充電可能なステーションの位置情報や到達可能エリアなどの情報を得ることができるアシスト機能を備えています。

日本以外にも英国・サンダーランド工場や米国・スマーナ工場でも生産され、北米、欧州をはじめ、南アフリカなど、世界各国で発売され、2016年1月には世界累計販売台数が20万台を達成する見込みであると発表するなど、その拡大が進んでいます。

また、革新的なパッケージデザインが評価され、「2011年-2012年日本カー・オブ・ザ・イヤー」、「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2011」、そして「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2011」に加え、「2011年グローバルモバイル賞」など、2015年12月時点で、合計92個の輝かしい賞を受けました。

車名の「リーフ」は、英語の「LEAF:葉」に由来し、自然界において葉が大気を浄化するように、走行時の排出ガスを排出しないゼロ・エミッションを達成した日産リーフを象徴する、EVならではの相応しいネーミングと言えるでしょう。

リチウムイオンバッテリーの大容量化や回生性能の向上とともに1回の充電で走行できる航続距離を延ばし、2017年には1回の充電で航続距離400kmを達成する2代目モデルへ移行しています。

初代 日産 リーフ ZE0系(2010年~2017年)

初代 日産 リーフ ZE0系(2010年~2017年)

グーネット編集チーム

初代日産リーフは、CO2や窒素化合物などの排出ガスを一切出さないリチウムイオンバッテリーを搭載するゼロ・エミッションカーとして開発され、滑らかで力強い走行性能、静粛性の優れ快適な室内空間を持つ電気自動車として2010年12月に誕生しました。

「スマート・フルディティ(賢い流動体)」をデザインテーマに掲げ開発され、ゼロ・エミッション時代の到来を告げる大胆で未来的なボディスタイルが特徴です。

ラジエーターが不要なため、滑らかな曲面で構成された、低く構えたフロントマスクからフロントガラスへ続く特徴的な傾斜ライン、V字型の大きく切れあがったスタイリッシュなフロントヘッドランプ、大きな開口部を持つ充電プラグ口が設置されたボンネットフード中央のリッドなど、一目でリーフとわかる、空力特性を重視した知的なボディデザインを採用しています。

ほかにも空気抵抗となる走行中の空気の流れを徹底的に追求し、フロア形状のフラット化をはじめ、ルーフアンテナの断面形状や整流効果の高いエアロフィン付リヤディフューザーの採用など、1回の充電で走行できる航続距離の向上や風切り音対策など、EVモデルならではの車内の静粛性を高める多くの工夫が見られます。

温かみのある明るい色調の「エアリーグレー」を基調にしたインテリアは、厚みのあるしっかり身体を支える掛け心地の良いスエード調シートをはじめ、シンセティックレザーやスエードを使用したドアトリム、ツインデジタルメーターの採用や随所にブルーアクセントを配すなど、シンプルながらも知的で先進的な機能性に満ちた触感にこだわった質の高い、くつろぎのある広々としたインテリアデザインが特徴です。

また、EVならではのエンジン音に代わる、3種類のサウンドから選択ができる、発車準備を知らせるユニークなスタートアップサウンド機能を備えています。

専用プラットフォーム、冷却性能に優れるラミネート構造のバッテリーを採用し、自由度の高い効率的な車両搭載レイアウトが可能になったことで、バッテリーを車体中央床下に配置するなど、車両重量バランスと低重心を両立した理想的なハンドリング特性、広々としたカーゴスペースと余裕のある後席の足元やヘッドクリアランスを確保した、大人5人が快適に移動できる優れた室内空間を実現しています。

オーソドックスな独立懸架ストラット式フロントサスペンション、トーションビームリヤサスペンションを採用しながら、高剛性ボディや理想的な前後配分、エアボリュームのある16インチタイヤの装着などにより、しなやかでダンピングの効いた快適な乗り心地を提供しています。

発売当初は一回の充電で走行できる航続距離が200kmでしたが、その後のリチウムイオンバッテリーの大容量化や効率的な回生エネルギーの回収などの進化により、航続距離280kmを実現し、日産の販売店以外にも道の駅やコンビニエンスストアをはじめ、充電スポットの拡大にともない、行動範囲がますます広がりつつあります。

充電やエネルギーの回生状態のモニタリングをはじめ、積極的なエコドライブをアシストするエコインジケーターやエコツリー機能、アプリによるリモートタイマー充電、エアコンのタイマー設定などの遠隔操作、充電スポットのリアルタイム自動更新など、24時間利用可能なITを使った便利でユニークな機能を搭載しています。

日産独自の安全駐車支援システム「アラウンドビューモニター」をはじめ、衝突の回避、被害や傷害を軽減する「エマージェンシーブレーキ」、走行車線からの逸脱を警告とブザーで注意喚起する「LDW(車線逸脱警報)」、夕暮れ時や雨天時走行の安全運転に寄与する「オートライトシステム」など、先進の安全装備を備えています。

参考:

リーフ X(2010年12月) のカタログ情報(10066780)|中古車の情報なら【グーネット】

日産 リーフ(LEAF)X(2010年12月モデル)

ボディタイプ:ハッチバック
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4445×1770×1545mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2080×1460×1185mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)205/55R16(後)205/55R16
エンジンタイプ:—-(詳細不明)
排気量:—-cc(電気自動車の為指標無し)
最高出力:—-ps(—-kW)/—-rpm(詳細不明)
最大トルク:—-kg・m(—-N・m)/—-rpm(詳細不明)
使用燃料:電気
10モード/10・15モード燃費:—-km/リットル(電気自動車の為指標無し)
車両重量:1520kg
価格:3,764,250円
自動車税:年間29,500円 ※

※自動車税は2017年12月時点で参照したものとなります。

参考:

リーフ X(2010年12月) のカタログ情報(10066780)|中古車の情報なら【グーネット】

■初代 日産 リーフ ZE0系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「X」「G」。

・主なオプション
LEDヘッドランプ(ロービーム、オートレベライザー付)、オートライトシステム(フロントワイパー連動、薄暮れ感知「おもいやりライト」機能付)、フロントフォグランプ、バックビューモニター(カラー、車幅/予想進路線表示機能付)、アラウンドビューモニター(トップビュー/サイドブラインド/フロントビュー/バックビュー)、ヒーター付ドアミラー、本革シート、クリーンフィルター(花粉・におい・アレルゲン対応タイプ)、EV専用日産オリジナルナビゲーション(メモリータイプ)、7スピーカー、エアロパッケージ(フロントアンダープロテクター/サイドシルプロテクター/リヤアンダープロテクター)、17インチタイヤ&アルミホイール、運転席&助手席SRSサイドエアバッグシステムレス、SRSカーテンエアバッグシステムレスなど。

・カラーバリエーション
スーパーブラック、ダークメタルグレー、ソニックブルー、ブリリアントシルバー、ラディアントレッド、スオミブルー、アクアブルー、ブリリアントホワイトパール、シャイニーブロンズ、タンジェリンオレンジ、ビターショコラ&スーパーブラック、ソニックブルー&スーパーブラック、タンジェリンオレンジ&スーパーブラックなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

参考:

リーフ G(2012年11月) のカタログ情報(10079964)|中古車の情報なら【グーネット】

リーフ G(30kwh)(2016年10月) のカタログ情報(10106900)|中古車の情報なら【グーネット】

日産 リーフ ZE0の中古車一覧

2代目 日産 リーフ ZE1系(2017年~)

2代目 日産 リーフ ZE1系(2017年~)

グーネット編集チーム

2代目リーフは、初代モデルからの基本コンセプトである、EV車ならではのゼロ・エミッションはもとより、航続距離を大きく伸ばし機動性を高めるなど、日産の重要なブランド戦略である「ニッサン インテリジェント モビリティ」を牽引するモデルとして、2017年10月に誕生しました。

新型e-パワートレインの採用により、1回の充電で走行できる航続距離を初代最終モデルの280kmから400kmへ大きく向上させ、行動範囲の拡大およびレスポンスの良い爽快な走行性能を実現しています。

初代モデル同様に空力特性を徹底的に追求し、なめらかで安定感のあるボディフォルムを採用しながら、より彫刻のような力強くモダンなエアロダイナミクスデザインが特徴です。
日産車に共通するV字型のモーショングリルと一体になったブーメラン型ランプシグニチャーを備えた精悍なフロントビュー、先進性をアピールするモダンなキャラクターラインとリヤフェンダーの処理に加え、ボンネットフードからフロントガラス、リヤルーフエンドに繋がる空力性能を重視した伸びやかで躍動感のあるサイドビューになっています。

サイドに回り込む大胆なブーメラン型高輝度LEDリヤコンビネーションランプや空力特性を重視したディフューザー形状のシャープなリヤバンパーを備えるリヤビュー、所々にEV車のクールさを印象づけるブルーアクセントなど、存在感のある若々しいボディデザインを採用しています。

日産車共通のインテリアテーマである、伸びやかで開放感を表現する「グライディング・ウイング」デザインを採用し、先進性と上質感を強調したインテリアデザインが特徴です。
機能性を向上させ、多機能なスイッチが配されたステアリングホイールスイッチをはじめ、メーターパネル内に設置された視認性の高い7インチフルカラーTFTディスプレイの採用や、音声でエアコン操作や車の状態確認が遠隔操作できる「Amazon Alexa」、大画面で直観的にiPhone操作ができる「Apple CarPlay」に対応するナビゲーションシステムなど、実用性の高い先進的な装備が搭載されています。

また、シートやダッシュボード、ステアリングホイールなど随所にブルーステッチが施され、上質さとモダンさが融合した洗練されたインテリアデザインを採用しています。
先代モデルからの専用プラットフォームを踏襲し、エンジンを持たないEV車ならではの静粛性・スペース効率の高い、広々とした快適なパッケージデザインが特徴です。

先代モデルからの基本プラットフォームに改良を加え、低重心化やボディのねじれ剛性の向上に加え、サスペンションの減衰力を10%下げることで、キビキビしたハンドリング性能を実現しながら、ロールを抑えたしなやかな乗り心地を提供しています。

2代目モデルで採用した新型e-パワートレインは、リチウムイオンバッテリーのサイズは変えずに、「バッテリーセル内の単位面積あたりのリチウムイオン高密度化」と「バッテリーモジュールおよびパックの内部構造の最適化」により、1回の充電で走行できる航続距離を大幅にアップしています。

また、バッテリー容量の拡大と高効率化により、同じ充電時間でも先代モデルと比較しても充電率が高まり、急速充電では約40分で80%までの充電が可能になるなど、利便性と実用性が高まっています。
同時に出力・トルクも大幅に向上し、ヨー慣性モーメントの少ないEVらしく、機敏で胸のすく爽快なドライブフィールを実現しています。

さらにユニークな機構として、アクセルペダルのみの操作で、発進から加減速、停車保持まで可能なワンペダルコントロール「e-Pedal」をはじめ、高速道路走行時にアクセル・ブレーキ・ステアリング操作を自動制御する「プロパイロット」に加え、シフトコントロールやパーキングブレーキまで自動制御する、国産車初の本格的自動駐車システム「プロパイロット パーキング」を搭載しています。

安全機能に関しても、先代モデルから搭載され評価が高く、さらに進化した「インテリジェント アラウンドビューミニター」や「インテリジェント オートライトシステム」に加え、夜間や雨天でも視認性の高いカメラ映像をルームミラーへ映し出す「インテリジェント ルームミラー」、高速道路の出入口のコーナーでもなめらかなコーナリングをアシストする「インテリジェント トレースコントロール」など、さまざまな先進安全装備が施されています。

日産 リーフ(LEAF)S(2017年10月モデル)

ボディタイプ:ハッチバック
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4480×1790×1540mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2030×1455×1185mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)205/55R16 91V(後)205/55R16 91V
エンジンタイプ:—-(詳細不明)
排気量:—-cc(電気自動車の為指標無し)
最高出力:—-ps(—-kW)/—-rpm(詳細不明)
最大トルク:—-kg・m(—-N・m)/—-rpm(詳細不明)
使用燃料:電気
10モード/10・15モード燃費:—-km/リットル(電気自動車の為指標無し)
車両重量:1490kg
価格:3,150,360円
自動車税:年間29,500円 ※

※自動車税は2017年12月時点で参照したものとなります。

参考:

リーフ S(2017年10月) のカタログ情報(10111594)|中古車の情報なら【グーネット】

■2代目 日産 リーフ ZE1系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「S」「X」「G」。

・主なオプション
LEDヘッドランプ(オートレベライザー付、シグネチャーランプ付)、サイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラー(キーロック連動格納機能付)、ヒーター付ドアミラー、プロパイロット パーキング、バックビューモニター(カラー、車幅/距離表示機能付)、インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)、電動パーキングブレーキ、本革シート、後席クッションヒーター、EV専用日産オリジナルナビゲーション(メモリータイプ)、BOSE Energy Efficient Seriesサウンドシステム&7スピーカー、17インチタイヤ&アルミホイール、踏み間違い衝突防止アシスト、プロパイロット、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)、インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)、インテリジェント DA(ふらつき警報)など。

・カラーバリエーション
スーパーブラック、ダークメタルグレー(M)、ブリリアントシルバー(M)、ラディアントレッド(PM)、スプリングライトグリーン(TM)、オーロラフレアブルーパール(P)、ブリリアントホワイトパール(3P)、タンジェリンオレンジ(PM)、スーパーブラック&ダークメタルグレー(M)、サンライトイエロー(P)&スーパーブラック、ラディアントレッド(PM)&スーパーブラック、チャイナブルー(M)&スーパーブラック、ブリリアントホワイトパール(3P)&オーロラフレアブルーパール(P)、ブリリアントホワイトパール(3P)&スーパーブラックなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

日産リーフは、長年の研究・開発を経て、日産初となる量産EV(電気自動車)として2010年12月にデビューしました。
徹底した空力特性や静粛性の追求により、質感の高いコンフォート性能を実現し、EVならではのストレスのないレスポンスの良い爽快なドライブフィールと相まって、国内外で高い人気を誇るモデルです。

2017年10月には、1回の充電で走行できる航続距離を大幅に向上させた2代目モデルが発売されています。
全国に充電設備が拡大しており、ますます機動性の高いゼロ・エミッション・ビークルとして進化が期待されるEV車です。

参考:

リーフ G(2017年10月) のカタログ情報(10111602)|中古車の情報なら【グーネット】

日産 リーフの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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