中古車購入
更新日:2019.06.18 / 掲載日:2018.02.20
【BMW】圧倒的な照射距離を実現する画期的なライティングシステム「レーザー・ライト」

グーネット編集チーム
BMWが開発した、車に付随する新たなライトがレーザー・ライトと呼ばれるものです。
レーザー・ライトが新たについたことでより安全に運転ができるようになりました。
より遠くを照らすレーザー・ライト
BMWレーザー・ライトは、ハイビーム・モードを設定した状態で、時速約70キロメートル以上で走行すると、レーザー・ライトが自動的に点灯し、従来のLEDヘッドライトのロービームの約2倍に相当する最長600mまでの距離を照らすことが可能なヘッドライトシステムです。
BMWレーザー・ライトを搭載したヘッドライトには、ブルーのデザインアクセントに加えて「BMW LaserLight」のロゴがあしらわれ、レーザー・ライト装着車であることをアピールしています。デザイン面でも個性を表現されています。
BMWレーザー・ライトには、LEDインジケータ、LEDコーナリング・ライト、アダプティブ・ヘッドライトが全てセットになり、オプション装着時は全て装備されます。
レーザー・ライトの仕組み
BMWレーザー・ライトは、レーザー・ダイオードが発する光をヘッドライト内で蛍光体を使用して白色光に変換します。より、自然光に近く、人間の目に優しい白色光を放射します。
現在普及しているLEDヘッドライト技術は既に高効率でありますが、BMWレーザー・ライトは、さらに30%優れたエネルギー効率を誇ります。大幅な消費電力の削減を実現しています。
LEDライトと比較し、レーザー・ダイオードの大きさは約10分の1の大きさのため、重量削減、およびデザイン性に大きく貢献しています。
照射距離が安全につながる理由
日本の道路運送車両法等では、すれ違い用前照灯(以下ロービーム)は40m、走行用前照灯(以下ハイビーム)は100m先を照らすことができると定められています。
車の停止距離は認識してからブレーキを効かせるまでの「空走距離」と実際にブレーキが効いて止まるまでの「制動距離」の合計が停止距離です。
時速40キロでは停止距離は20mほどですが、60キロでは約37m、70キロでは約46m、80キロでは約58mと速度が増すにつれ、停止距離は伸びます。
ロービームでの照射距離は40mですので時速70キロなら夜間障害物を避けることはできません。BMWのレーザー・ライトの設定速度の理由がわかります。
日本の交通事情では、レーザー・ライトの恩恵は少ないかもしれませんが、夜間の高速走行では、より先を照射できることは安全を確保するという意味では大きくなります。
早めに危険を発見し、回避することが安全につながります。
空走距離は反応時間とも言われ、一般的に1秒とされています。時速100キロでは約27.8m、時速150キロでは41.7m、時速200キロでは約55.5mと速度につれ空走距離も長くなり、当然制動距離も長くなります。
アウトバーンを走行するBMWにとって、より遠くを照射できるレーザー・ライトは夜間安心して走行できる装備です。
レーザー・ライトの主な搭載車種
・i8(標準装備)
・BMW7シリーズ750i、750Li、760Li Xドライブ(標準装備)
・740e iパフォーマンス、740i、740Li(メーカーオプション)