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更新日:2019.06.18 / 掲載日:2018.02.20

トヨタラクティスの概要と歴史をまとめてみた

トヨタラクティスの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

トヨタラクティスは、使い勝手の良さで定評の高い「ファンカーゴ」の実質後継モデルとして位置づけられ、スタイリッシュで飽きの来ないエクステリアデザインや、機敏で軽快な走行性能を特徴とする5ドアコンパクトトールワゴンとして2005年10月に発売されました。

『高速大容量スタイリング』をテーマに開発され、ロングドライブでも大人4人がゆったり荷物を積んで、伸び伸びと快適に移動できるクラストップレベルの空間を持つ、スペースユーティリティに優れた、多目的に活躍する幅広い方々から高い支持を受ける人気モデルです。

VVT-i(連続可変バルブタイミング機構)を採用する1.3L直列4気筒エンジンと1.5L直列4気筒エンジンを搭載し、2WD/FFモデルはパドルシフト付Super CVT-i、フルタイム4WDモデルは4速Super ECTとの組み合わせとなり、高い燃費性能と小気味良い爽快な走行性能を発揮し、発売早々から高い人気を誇りました。

発売から約1ヶ月間で、月間販売目標台数の約3倍にあたる約21,000台を受注するなど、順調な立ち上がりを見せ、その後も安定してセールスを維持しました。

車名の「ラクティス」は、「Runner with activity and space:アクティブな走りと広い室内空間を併せ持つ車」の意味を持つ英語の頭文字を組み合わせた造語です。
文字通り、5ナンバーサイズながらスペース効率を重視し、アクティブな生活スタイルを支える都会派のスタイリッシュなトールワゴンモデルに相応しいネーミングと言えるでしょう。

その後も進化を続け、ヨーロッパ諸国をはじめ、アフリカや香港、イスラエルなどでも販売される世界戦略車として成長を遂げました。
しかしながら、2016年11月にはルーミーおよびタンクへ引き継がれ、2代限りで車名は消滅します。

また、トヨタ、マツダの提携により2010年11月には、「トレジア」としてOEM供給を開始していました。

初代 トヨタ ラクティス 100系(2005年~2010年)

初代 トヨタ ラクティス 100系(2005年~2010年)

グーネット編集チーム

初代ラクティスは、先代モデルにあたる「ファンカーゴ」の後継モデルとして開発され、5ナンバーサイズのコンパクトなボディサイズながら、低床化とロングホイールベース、ワイドトレッドを実現し、開放的な広々とした室内空間を持つ5人乗りトールワゴンとして2005年10月に誕生しました。

トヨタ車に共通するデザインフィロソフィである「VIBRANT CLARITY:活き活き・明快」を元にデザインされ、躍動感のあるワンモーションフォルムを採用した大きなガラスエリアを持つ、ミニバンのような居住性の高さをイメージさせる伸びやかなスタイリングが特徴です。

アクセントとなる上品なメッキバーを配したフロントグリルの中央から左右に伸びるスタイリッシュなプレスラインを持つボンネットフード、リヤオーバーハングを短縮しクリーンで均整の取れたサイドビュー、ワイドトレッド強調する大きく張り出したタイヤを覆うフェンダーアーチなど、5ナンバーサイズのコンパクトボディながら、個性的で若々しいエクステリアデザインを採用しています。

多彩なシートアレンジが特徴でFFモデルでは簡単に収納でき、大きなカーゴスペースが生まれる6:4分割可倒式ダイブインシートを採用するなど、後席のヘッドクリアランスの余裕は基より、足元にも大きな開放的な空間が確保され、利便性の高い実用性を兼ね備えた室内空間を提供しています。

タッチや掛け心地にこだわった、疲れにくいホールド性の高いシートをはじめ、視認性の高い高級感のあるオプティトロンメーター、パーツ間のクリアランスの精度を高めた質感の高いインテリアに加え、スマートエントリー&スタートシステムや花粉除去モード付オートエアコン、プラズマクラスターやクラストップレベルのガラス面積を持つ固定式パノラマガラスルーフ&電動パノラマルーフシェードなどが備わっています。
ロングドライブでも快適性を重視した、明るく開放的で上質なパッケージデザインを採用しています。

搭載するエンジンはVVT-i機構を備えた全域にわたりパワフルでアクティブな走りを提供する1.5Lエンジンと1.3Lエンジンが搭載されています。

2WDモデルには軽快で爽快な加速性能を誇るSuper CVT-iが搭載され、上位のGグレードにはパドルシフトを備えた7速スポーツシーケンシャルシフトマチックアクティブCVTシステムが搭載され、スポーツモードを積極的に使ったアクセルに機敏に反応するダイレクトで爽快なドライブフィールを提供します。

Vフレックスフルタイム4WDシステム搭載モデルには伝達効率に優れ、滑らかで質の高い走りとイージードライブに寄与する4速Super ECTとの組み合わせになります。

高剛性ボディとマクファーソンストラット式フロントサスペンション、トーションビーム式リヤサスペンションに加え、16インチタイヤとのマッチングも良く、路面の凹凸の追従性に優れた操縦安定性と揺れの少ない快適な乗り心地を両立しています。

頸部への衝撃を緩和する新開発の「WILコンセプトシート」の採用をはじめ、衝撃吸収ボディ&高強度キャビン「GOA」、歩行者傷害軽減ボディや頭部衝撃緩和構造インテリアに加え、滑りやすい路面の横滑りを防ぎ、車両の安定姿勢を保つVSC&TRCや走行シーンに応じて最適なブレーキ制御を行うEBD付ABSなどの装備により、高い安全性能を実現しています。

ラクティス(RACTIS)X(2005年10月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3955×1695×1640mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1920×1380×1365mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)175/60R16 82H(後)175/60R16 82H
エンジンタイプ:2SZ-FE型 直列4気筒DOHC
排気量:1296cc
最高出力:87ps(64kW)/6000rpm
最大トルク:11.8kg・m(116N・m)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:18.4km/リットル
車両重量:1120kg
価格:1,386,000円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2017年12月時点で参照したものとなります。

参考:

ラクティス X(2005年10月)のカタログ情報(10030026)|中古車の情報なら【グーネット】

・主なグレード
「X」「X Lパッケージ」「G」「G Lパッケージ」「G パノラマパッケージ」「G Sパッケージ」「G Lパノラマパッケージ」。

・主なオプション
16インチタイヤ&アルミホイール(175/60R16 82H+16×5.5J)、VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)&TRC(トラクションコントロール)、ディスチャージヘッドランプ(オートレベリング機能付)、音声ガイダンス機能付バックガイドモニター、ステアリングスイッチ、マイク&マイクアンプ(音声認識、ハンズフリー)、運転席&助手席SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)、HDDナビゲーションシステム(G-BOOK ALPHA対応)など。

・カラーバリエーション
ブラックマイカ、ホワイト、ライトグリーンメタリック、グレーメタリック、シルバーマイカメタリック、スーパーレッドV、ブルーメタリック、ホワイトパールクリスタルシャイン。

トヨタ ラクティス 100系の中古車一覧

2代目 トヨタ ラクティス 120系(2010年~2016年)

2代目 トヨタ ラクティス 120系(2010年~2016年)

グーネット編集チーム

2代目ラクティスは、2010年9月のパリモーターショーにて欧州向け「Verso-S」としてワールドプレミアされた後、2010年11月に日本では発売されました。

初代モデルの優れたパッケージデザインを踏襲しながらも、より立体感のある抑揚のある洗練されたエクステリアデザインを採用し、約50mm低く設定された全高や大きくフレアがついた付いた前後フェンダーなど、安定感のあるスタイリングが特徴です。

基本的なボディフォルムはほぼ変わらないまでも、大きくブランドエンブレムをフロントグリルに配しています。
個性的で質感の高い精悍なヘッドランプや大型のエアロ形状フロントバンパーを備えるスポーティなフロントビューをはじめ、フロントピラーを前方へ移動させ、フロントガラスからルーフエンドまで続く滑らかなシルエットとシャープなキャラクターラインを持つ躍動感のサイドビュー、バックライトをリヤバンパー内に移動し、リヤフェンダーの張り出しと一緒に、踏ん張り感を演出するリヤビューなど、力強くモダンなボディデザインが特徴です。

2代目ラクティスでは、内外装ともに3つの個性的なデザインを持つモデルがラインナップされています。

・「G・X」
エッジの効いたスタイリッシュなエクステリアと随所にシルバー加飾を施した若々しくカジュアルなインテリアを持つモデルです。

・「レピス」
フランス語で「スパイス・隠し味」と言う意味に由来するモデル名を持ち、横方向に開口部を広げた専用フロントグリルや丸みを帯びた専用フロントバンパー、インストルメントパネル上部やシート表皮にライトブルーを使用した、明るく華やかな専用インテリアを採用する上品さを演出したモデルです。

・「S」
剛性の高い、やや硬めにチューニングされた専用ユーロサスペンションや、内装をシックなブラックカラーに統一し、パドルシフトを備えた安定感のあるスポーティな走りを提供するモデルです。

インテリアは徹底した効率化を図り、薄型シートバックの採用をはじめ、ドアトリムのデザインの変更による室内幅の拡大など、全高を低めたにも関わらず大人5名が快適に移動できる優れた居住性を実現しています。

また、ラゲッジスペースからの簡単なレバー操作で格納が可能な6:4分割チルトダウン機構リヤシートの採用や、開口幅を拡大した使い勝手の良いクラストップレベルのラゲッジスペース、高さを2段階に調節でき脱着も可能なアジャスタブルデッキボードの採用と相まって、利便性が大幅に向上しています。

さらに、先代モデルでも好評だった大きな開口面積を持つ大型パノラマルーフの設定やチルトステアリング&上下アジャスター機構の搭載と併せて、運転席のヒップポイントの最適化を図るなど、視界性・操作性の高さから市街地走行のすれ違い、縦列駐車、車庫入れなどでも安心感の高い、開放的な室内空間を提供しています。

搭載するパワートレインには段継ぎ感のないシームレスで伸びやかな走行性能を提供する新開発のDual VVT-i機構付1.3L直列4気筒エンジンとSuper CVT-iとの組み合わせ、全域にわたり力強い走行性能と優れた燃費性能を両立するVVT-i機構付1.5L直列4気筒エンジンとスポーツモードを備えるACTIVE CVTシステムを備える2タイプエンジンが設定されています。

足回りは先代モデルからの型式を踏襲し、軽量ボディにマッチしたロングドライブでも疲れを感じにくい快適な乗り心地と優れた操縦安定性を実現しています。

全方位コンパティビリティボディ構造から成り立つ衝撃吸収ボディ「GOA」をはじめ、「WILコンセプトシート」や「歩行者傷害軽減ボディ」、電動パワーステアリングとブレーキ制御に駆動力制御を協調させ、滑りやすい路面の車両挙動安定性を高めるS-VSC&TRCの採用など、高い安全性能を備えています。

ラクティス(RACTIS)X(2010年11月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3995×1695×1585mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1875×1420×1310mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)175/60R16(後)175/60R16
エンジンタイプ:1NR-FE型 直列4気筒DOHC
排気量:1329cc
最高出力:95ps(70kW)/6000rpm
最大トルク:12.3kg・m(121N・m)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:18.4km/リットル
車両重量:1090kg
価格:1,445,000円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2017年12月時点で参照したものとなります。

参考:

ラクティス X(2010年11月)のカタログ情報(10066525)|中古車の情報なら【グーネット】

・主なグレード
「X」「レピス」「G」「X 車いす仕様車(タイプI)」「X Vパッケージ」「S」「G車いす仕様車(タイプI)」。

・主なオプション
16インチタイヤ&アルミホイール(175/60R16+16×5.5J)、パノラマルーフ{UVカットルーフガラス(合わせガラス、グレー)、電動ルーフシェード(挟み込み防止機能付)}、フロントフォグランプ、リヤフォグランプ、SRSサイドエアバッグ(運転席&助手席)&SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)、バックモニター、ナノイードライブシャワーなど。

・カラーバリエーション
ブラックマイカ、スーパーホワイトII、ダークブラウンマイカメタリック、ディープアメジストマイカメタリック、ライトブルーマイカメタリック、シルバーメタリック、スーパーレッドV、サテンブルーマイカメタリック、ホワイトパールクリスタルシャイン。

トヨタ ラクティス 120系の中古車一覧

トヨタラクティスは、クラストップレベルの大人4人がゆったりと快適に過ごせる居住性、揺れを感じにくくロングドライブでも安定した爽快な走行性能、スタイリッシュで躍動感のあるエクステリアデザインを持つ、上質なトールワゴンとして2005年10月に誕生しました。

使い勝手の良い、質の高い走りを提供するモデルとして世界各地で高い支持を受け、トヨタのグローバルスタンダードの一角を占める重要なモデルとして成長しました。

一度のみフルモデルチェンジを実施しましたが、2016年8月に惜しまれつつ、新世代の「ルーミー」および「タンク」へ引き継がれました。

先代モデル「ファンカーゴ」から続く、5ナンバーサイズのスペース効率を重視したパッケージングを持つ、トールワゴンモデルは今後も脈々と受け継がれていくことでしょう。

トヨタ ラクティスの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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