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更新日:2019.06.17 / 掲載日:2018.02.13
【ホンダ】コーナリングの安定性を高めるAHA(アジャイル・ハンドリング・アシスト)システム

グーネット編集チーム
ホンダのAHAシステムは曲がる楽しさを助ける制御システムの一つです。
横滑りを防ぐVSA(メーカーによってはESP、VSC)の応用で、VSAは車がカーブで、限界に達し「さぁ、横滑りするぞ」といった場面で各車輪の出力制御等を行い、車の安定を保ちます。
AHAシステムは、カーブで限界に達しない普段のドライブ領域において、「ここでアシストしてくれたら気持ちよく曲がれる」というタイミングで、車の内側の車輪に少しだけブレーキをかけ、本来なら、大きく膨らむところを、スムーズに曲がってくれるようにアシストするシステムです。
LSDとの相乗効果
アジャイルとは「俊敏な」「機敏な」という意味で、機敏なハンドリングをアシストするシステムがAHAシステム。4輪のブレーキを独立して制御することで、車両挙動をコントロールします。
高G領域まで制御を行うことが可能で、ライントレース性を高め、ドライバーの意思に忠実なハンドリング性能を追求しています。
さらに、コーナーからの再加速時には、内輪のスリップ量を抑えることで空転抑制するLSD(リミテッドスリップデフ)の作用を適正化し、トラクション性能を向上させ、パワー伝達ロスを少なくしています。
AHAシステムの領域を超えたらVSA
雨の日や雪道など滑りやすい路面では、横滑りの限界は早くなります。
AHAシステムの限界を超えた場合には、VSAが作動し車の挙動を安定させます。
VSAはビーグルスタビリティアシストの略で、車両挙動安定化制御システムと呼ばれ、現在の新車には、ほとんど標準装備となっています。
ブレーキの時に車輪のロックを防ぐEBD(電子制御制動力分配システム)付ABS(4輪アンチロックブレーキシステム)、加速時などでタイヤの空転を抑制するTCS(トラクションコントロールシステム)、旋回時の横滑り抑制の3つがひとつに統合されたのがVSAです。
AHAシステムもVSAも、タイヤの性能を超えて制御できませんので、常に安全運転を心がけることが大切です。
軽自動車からミニバンまでAHAシステムを搭載
AHAシステムの主な搭載車種(2017年10月現在)
・レジェンド
・クラリティ フューエルセル(水素燃料車)
・ジェイドRS
・シビックセダン
・NSX
・S660(軽自動車)
・アキュラRLX、アキュラTLX