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更新日:2019.06.17 / 掲載日:2018.01.29

ホンダCR-Zの概要と歴史をまとめてみた

ホンダCR-Zの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

ホンダのCR-Zは、2010年2月に誕生しました。ハイブリッドエンジンを搭載することで、力強く爽快な走りと優れた省燃費性能を両立し、ボディは躍動感のあるフォルムの4シータースペシャリティスポーツクーペとなっています。

2010年1月の北米国際自動車ショーでワールドプレミアされ、2代目CR-Xを彷彿とさせるリアエンドにエクストラウィンドウを持つファストバッククーペスタイルを採用し、先進的で抑揚のあるダイナミックなボディデザインから話題となりました。

i-VTEC 1.5L 4気筒SOHCエンジンにホンダ独自のハイブリッド機構「IMA:インテグレーテッド・モーター・アシスト」を組み合わせ、6速マニュアルトランスミッションを駆使した、中低速域から伸びのある軽快な走行性能と環境に配慮した優れた燃費性能を実現しています。
発売から約1ヶ月間で月間販売目標台数1,000台に対し、10倍の10,000台の受注を達成するなど、好調な立ち上がりを見せました。

日本国内のみならず、北米や欧州、韓国などでも広く販売され、2016年6月時点で累計約4万台を発売するなど、スポーツカーマーケットが縮小する中で、高い評価を得たモデルと言えるでしょう。

ロー&ワイド&ショートのスポーツカーらしい佇まいにマッチした、ドライバーと一体となった優れた運動性能を誇り、特に2012年9月のマイナーチェンジ後のモデルでは「PLUS SPORTシステム」が搭載され、ボタンを押せば、モーターの性能をフルに発揮し、短時間ながら力強い加速が得られる機構が搭載されるなど、ホンダらしいユニークな機構も特徴の一つです。

また、2012年11月には遠心式スーパーチャージャーを搭載し、最高出力が30%アップされたスポーツコンプリートモデル「ホンダ CR-Z MUGEN RZ」が無限(M-TEC)より300台限定発売され、その高いパフォーマンスと強烈な個性から注目を浴びました。

車名の「CR-Z」は、「Compact Renaissance Zero(コンパクト ルネッサンス ゼロ)」の頭文字からの略語です。新時代のコンパクトカーを創造するという志のもと、原点(ゼロ)に立ち返るという意味を込め命名されました。

ホンダならではのハイブリッドコンパクトスポーツカーという新たなマーケットを切り拓く、エポックメイキングなモデルを目指した新時代の車に相応しいネーミングと言えるでしょう。

2016年12月の生産終了までの間に2度のマイナーチェンジを実施していますが、1度もフルモデルチェンジは実施されませんでした。

ただし、ホンダのチャレンジスピリッツが遺憾なく発揮されたハイブリッドコンパクトスポーツカーとして、次世代モデルへと受け継がれることでしょう。

ホンダ CR-Z ZF系 (2010年~2017年)

ホンダ CR-Z ZF系 (2010年~2017年)

グーネット編集チーム

ホンダ CR-Zは、大胆な抑揚のあるウエッジシェイプフォルムを採用し、軽快でビビッドな走行性能と卓越した省燃費性能を両立した、ハイブリッドエンジンを搭載するFF駆動コンパクトスポーツクーペとして2010年2月に誕生しました。

フットワークの良さを感じる「低・短・ワイド」のボディフォルムからイメージされる新世代の4シータースポーツクーペとして、発売当初から話題となりました。

低いフロントマスクからリアエンドまで続く、流れるようなスポーティライン、大きな開口部を持つ立体的で奥行きのあるアグレッシブなフロントバンパー、ワイドトレッドを強調する安定感のある張り出したフェンダーアーチをはじめ、躍動感のある軽快なワンモーションフォルムを採用したサイドビュー、厚みのあるディフューザーを備えたリアフェンダーと後部の視界性を確保するテールゲートに設けられたエクストラウィンドウなど、2代目CR-Xの面影を継承しつつ、よりモダンで洗練された低く構えたスポーツクーペらしい外観が特徴です。

また、美しいボディフォルムと一体となったルーフ全面に広がるスカイルーフがスペシャリティ感を演出しています。

室内空間はややタイトながらスポーツカーらしい、ドライバーと一体化した機能性と先進性を持ち合わせた上質なインテリアデザインを採用しています。

握りの太い触感の良い本革巻ステアリングホイール、低くヒップポイントが設定されたホールド性・圧力分布に優れるフロントシートに加え、視認性の高いスーパー3Dメーターやクリスタルブルーの照明、使用頻度の高いスイッチ類をクラスターパネルに集中させるなどドライバーを高揚させるスポーティな装備が施されています。

高曲率のフロントウィンドウと剛性の高い新構造の細身のフロントピラーにより、日常の市街地走行からスポーツドライブまで取り回しに優れる、良好な前方視界を確保しています。

パワートレインにはi-VTEC 1.5L 4気筒SOHCエンジンにホンダ独自のハイブリッド機構(IMA)を組み合わせ、DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)、SPORT/NORMAL/ECONの3モードドライブシステム、エコドライブを積極的にアシストする燃費状況を照明色で表現するアンビエントメーターの採用と相まって、中低速域からレスポンスの良いトルクフルな機敏な走行性能と優れた燃費性能を実現しています。

搭載するトランスミッションは、SPORTモードでドライバーのアクセル操作量から加速状態であると判断した場合にモーターアシスト量を増加させる、ダイレクトで爽快なドライブを実現するショートシフトストロークの6速マニュアルトランスミッションと、モードに応じて変速比を制御する全域にわたりスムーズな走行性能と高い経済性を両立するパドルシフト付CVTが設定されています。

また、6速マニュアルトランスミッションには、坂道発進を安全に行うためのヒルスタートアシストが搭載され、坂道発進の不安を取り除き、積極的なマニュアルトランスミッションドライブをアシストします。

アルミ鍛造製ロアアームを採用した軽量で高剛性を誇るサスペンションや高バネレートのブッシュ類、軽量アルミホイールを採用することで懐の深い軽快なハンドリングとダンピングの効いた快適な乗り心地を両立しています。
バネ下重量を大幅に軽減することで、より安定したリニアで安心感の高い制動性能を実現しています。

ボディの剛性を徹底的に高めるとともに、遮音・吸音処理を随所に施し、ハイブリッドカーならではの優れた静粛性の高いキャビンを提供しています。同時にトランスミッションごとにチューニングされた心地よいエキゾーストサウンドを室内に響かせ、ロック・トゥ・ロックが2.48回転のクイックステアリングギアレシオを可能にしたEPS(電動パワーステアリング)と相まって、濃密なスポーツドライブフィールが一層ドライバーを刺激します。

Hondaスマートキーシステム(イモビライザー機能付)やフルオートエアコン、快適装備や先進のホンダインターナビに対応したHDDナビなどの快適装備をはじめ、連続容量変化タイプの運転席用 i-SRSエアバッグシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム(助手席乗員姿勢検知機能付)、サイドカーテンエアバッグシステムに加え、コーナリングの安定性を高め、横滑りを軽減する車両挙動安定化制御システム(VSA)など先進の安全性能を備えています。

CR-Z(CR-Z)β(2010年2月モデル)

ボディタイプ:クーペ・スポーツ・スペシャリティ
乗車定員:4名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4080×1740×1395mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1605×1430×1080mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)195/55R16 87V(後)195/55R16 87V
エンジンタイプ:LEA型 水冷直列4気筒SOHC+モーター
排気量:1496cc
最高出力:113ps(83kW)/6000rpm
最大トルク:14.7kg・m(144N・m)/4800rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:22.8km/リットル
車両重量:1160kg
価格:2,268,000円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2017年11月時点で参照したものとなります。

CR-Z B(2010年2月) のカタログ情報(10060684)|中古車の情報なら【グーネット】

・主なグレード
「β」「α」。

・主なオプション
前席用i-サイドエアバッグシステム(助手席乗員姿勢検知機能付)+サイドカーテンエアバッグシステム(前席/後席対応)、プロジェクタータイプ ディスチャージヘッドライト(HID、ロービーム、オートレベリング/オートライトコントロール機構付)、フォグライト、Honda インターナビ+リンクアップフリー、ETC車載器、ナビ装着用スペシャルパッケージ、スカイルーフ(高熱線吸収/UVカット機能付プライバシーガラス)、前席本革シート(運転席&助手席シートヒーター付)&インテリア、16インチタイヤ&軽量アルミホイール(195/55R16 87V +16×6.0J)、17インチタイヤ&軽量アルミホイール(205/45R17 84W +17×6.5J)など。

・カラーバリエーション
クリスタルブラック・パール、ダークピューター・メタリック、ストームシルバー・メタリック、ミラノレッド、ホライゾンターコイズ・パール、プレミアムホワイト・パール、ブリリアントオレンジ・メタリック。
(発売時期・グレードにより異なります)

ホンダCR-Zは、1.5Lエンジンにホンダ独自のハイブリッドシステムを組み合わせ、中低速域からモーターが積極的にエンジンをアシストする軽快な動力性能と優れた燃費性能を両立するコンパクトスポーツクーペとして2010年2月に発売されました。

競合の多いハイブリッドカーマーケットの中でもハイブリッドスポーツカーとして新たなマーケットを切り拓くことを目指し、世界初の6速マニュアルトランスミッションや走りのモードを選択できる3モードドライブシステムを搭載するなど、俊敏なスポーツドライブが楽しめる意欲的なモデルとして高い評価を得ました。

残念ながら2016年に生産を終了しましたが、ハイブリッドスポーツカーの可能性を大きく膨らませたエポックメイキングなモデルとして、今なお多くのファンから復活が望まれる車種です。

ホンダ CR-Zの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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