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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27
ボルボ渾身の新開発1.5Lターボを搭載したV40 走りも燃費も“ちょうどいい!!”
新たなパワートレーン搭載

【本記事は2015年10月にベストカーに掲載された記事となります。】先日新開発された2Lクリーンディーゼルを搭載したV40に、またまた新たなパワートレーンが搭載された。T3と名付けられた新パワーユニットは、1497cc直列4気筒ターボで152ps/25.5kgmを発揮する。そのネーミングから3気筒エンジン!? と誤解されることもありそうだが、直4なのでお間違いなきよう。ボルボは現在、旧来のフォードグループ時代のパワーユニットから、ボルボオリジナル開発の新世代ドライブトレーンへの一新を図っている最中。その中核となるのが先に登場した2L直4ディーゼルターボ「D4」であり、今回の1.5L直4ガソリンターボの「T3」なのだ。
軽やかな走り

速度計はタコメーターの中央にデジタル表示される。6速100km/h巡航時のエンジン回転は1900rpmとハイギアード。ロングドライブでもエンジンの存在を意識させない
走り出すととにかく軽快。ドカンと大トルクが立ち上がるD4と比べるとちょっと数字的にはアンダーパワーのように感じるかもしれないけれど、D4に対し車重が60kgも軽く、発進からスルスルと軽やかに走り出す。特にフロントが50kgも軽くなっているため、フットワークが軽快で、ハンドリングはD4よりも好ましいほど。
全てにおいて「ちょうどいい」

組み合わされるトランスミッションはアイシンAW製の6AT。D4は8ATなのでちょっとグレードダウンのように思う人もいるかもしれないけれど、けっして「不足」を感じることはない。そう、ひと言で言えば“ちょうどいい”のだ。パワー感、ハンドリングの軽快感、ドライバビリティ……、すべてが絶妙にバランスされていて“ちょうどいい”のがV40T3なのだ。ファイナルギア比は3.23とハイギアードで100km/h巡航時のエンジン回転は1900rpm。ロングドライブでも“ちょうどいい”エンジン回転でストレスなく巡航できる。試乗では約70km走って燃費は13.2km/Lだったけれど、これも“ちょうどいい”。価格も324万円で“ちょうどいい”。