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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27

レヴォーグわずか10カ月の年次改良悲喜こもごも複雑なり

「乗り心地と静粛性の向上」をチェック

ビルシュタインダンバーを採用する1.6GT-Sアイサイトに変更なし! BCが購入したビルシュタインダンパー付きの1.6GT-Sアイサイトは高速での突き上げはあるものの、乗り心地は上質の部類に入る

ビルシュタインダンバーを採用する1.6GT-Sアイサイトに変更なし! BCが購入したビルシュタインダンパー付きの1.6GT-Sアイサイトは高速での突き上げはあるものの、乗り心地は上質の部類に入る

【本記事は2015年7月にベストカーに掲載された記事となります。】今年4月16日、レヴォーグが年次改良するというリリースを見た時、BC編集部に衝撃が走った(ちょっと大げさ)。というのは、4月上旬にBC広告部に納車されたレヴォーグ1.6GT-Sアイサイトは年次改良前だったから。リリースを詳しく読むと、標準グレードであるGT系のダンパー(KYB製)の減衰力が変更されて乗り心地と静粛性が向上していると書いてある。それを聞いて一同、ほっと胸をなでおろした。ということで、6月上旬に行われたレヴォーグの年次改良モデルの試乗会で、最も気になる「乗り心地と静粛性の向上」をチェックした。1.6GTアイサイトで街中に出ると明らかにピッチングが抑えられていて、乗り心地がよくなっている! しかも微少な動きでもダンパーの減衰がよく動き、追従性が上がっているのだった。

KYB製ダンパーの減衰力を変更し乗り心地が激変した1.6GTアイサイト 年次改良前の1.6GTアイサイトは乗り心地が固く、とても長距離乗れるものじゃなかった(激辛ですが)が年次改良で乗り心地に上質さが感じられるように

KYB製ダンパーの減衰力を変更し乗り心地が激変した1.6GTアイサイト 年次改良前の1.6GTアイサイトは乗り心地が固く、とても長距離乗れるものじゃなかった(激辛ですが)が年次改良で乗り心地に上質さが感じられるように

今回の年次改良で変更されなかったBC所有のビルシュタインダンパー付きの1.6GT-Sアイサイトと比較してみても一般道ではその差はあまり感じられない。そのあたりをスバルの車両研究実験総括部主査の香川穣さんに直撃すると「ダンパーの減衰力を落として(表参照)ダンパーオイル、オイルシールも変えています。実はレヴォーグを欧州向けに出す時にアウトバーンでテストしたのですが、GT系は入力が変わった時にポーンと動いていました。そこで追従性をよくし、上屋が動かず、足だけ動くように改良しました。またこれまで静から動に切り替わるところでフリクションが高く一気に動くところを最初から動くようにスムーズにしました」GT系とGT-Sの走りの違いについて聞いてみると、「ビルシュタイン製ダンパー付きのGT-Sはコーナーを攻めた時に横剛性が高くグニャとこないんです。KYB製ダンパーのGTはGT-Sに比べるとロールが大きいです」

アドバンスドセイフティパッケージを設定

サイドビューモニター:助手席側ミラーに装着されたカメラ映像をマルチファンクションディスプレイに表示。ドライバーからは死角となる自車の左前方の様子を確認できる

サイドビューモニター:助手席側ミラーに装着されたカメラ映像をマルチファンクションディスプレイに表示。ドライバーからは死角となる自車の左前方の様子を確認できる

アドバンスドセイフティパッケージを設定次いで今回の年次改良の大きなポイントとなるのは広範囲の全方位運転支援機能“アドバンスセイフティパッケージ”がメーカーオプションで選べるようになったこと。このアドバンスドセイフティパッケージの詳細は上の解説に譲るが、4つの先進安全機能をセットにしたもので①ハイビームアシスト(自動防眩ルームミラー付き)②サイドビューモニター③アイサイトアシストモニター④死角検知機能や車線変更支援、後退時支援を含むスバルリアビークルディティクション(後側方警戒支援機能)からなる。メーカーオプション価格は3万円のウエルカムライティング(駐車した車両にドライバーが接近したり、離れる場合にヘッドライトが自動点滅する)とのセットオプションとなっているため、10万8000円。

グレード体系

グレード体系はアイサイトなしの1.6GTが廃止され、特別仕様車は、S-STyleから、Proud Editionに変更、1.6GTアイサイトと1.6GT-Sアイサイトに設定されている。さらに1.6L直噴ターボDITエンジンの制御を見直したことで、1.6GTアイサイト&Proud EditionのJC08モード燃費は17.4km/Lから17.6km/Lに向上し、平成32年度燃費基準をクリアし、取得税が60%軽減、重量税が50%軽減となっている。スバルは毎年、年次改良をしてクルマをどんどんよくしていくが、ここまで変えてくるとは正直驚いた。嬉しいことなのだが悲しくもあり、複雑な心境だ。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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