中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27
大幅に改良され、美しさに磨きがかったアバンギャルドなA7スポーツバック
“技術による先進”

アウディA7のスパッと切り取ったリアエンド(コーダ・トロンカ)と後端がせり上がったサイドウインドウの処理は、’69年に登場したアウディ100Sクーペをモチーフにしている
【本記事は2015年6月にベストカーに掲載された記事となります。】アウディのブランドロゴマークに“技術による先進”を意味するドイツ語が添えられている。その先進性はデザインにおいても同じことがいえる。現在のアウディデザインがいかに先進性か、よく表しているのがA7だと思う。リアエンドをスパッと切り取ったアバンギャルドな佇まいに思わず見とれてしまう人も多いはずだ。そのA7が大幅なマイナーチェンジを受けた。エクステリアは最新アウディの流儀に則って角が強調された6角形のシングルフレームグリルに変更され、対向車や先行車を眩惑しないようハイビームを自動的に制御するマトリクスLEDヘッドライトも装着され、ボンネットやバンパーも新しくなった。パワートレインも一部改良され、A7スポーツバック3.0TFSIクワトロのスーパーチャージャー付き3L V6エンジンが23ps高められ、4L V8ツインターボを搭載するS7の4L V8ツインターボについても30ps増しの450psへ向上している。
静粛性が一段と向上

A7に試乗して驚いたのは静粛性が一段と向上し、乗り心地や加速フィール。その熟成ぶりには感心させられた。トピックスはまだある。A7の後席が2人乗りから3人乗りになり、さらに8月には2L直4ターボモデルが追加されるのだ。この2.0TFSIは3Lモデルより208万円も安い716万円。これで憧れのA7が身近になってきた……。
4代目に進化したエスカレードはまるで豪華なクルーザーのよう!

A7スポーツバックのリアシートはこれまでの2人乗りから3人乗りに変更され、乗車定員は5名となった。これまで購入を躊躇していた人には朗報!
4代目に進化したエスカレードはまるで豪華なクルーザーのよう!フルサイズSUVというと、ハリウッドのセレブたちが後席に乗っているようなイメージがある。では平民である編集部員が実際に乗るとどんな驚きがあるか? 最高級のプラチナムに乗ってレポートしたい。まず車内に乗り込もうとドアを開くと「パワーリトラクタブルアシストステップ」が、ボディ下部からウイーンと出てきてびっくり。車内はサードシート含め本革で、セカンドシートは完全セパレート。左右それぞれとセンターあわせて3つのモニターがレイアウトされ、航空機のよう。運転席に乗り込めば18ウェイというパワーシートで、"てもみん"いらずのマッサージ機能付き。センターコンソールにはクーラー機能がつき、いつでも冷たいものが飲める。プッシュボタンでエンジンをかければ、12.3インチの液晶メーターからさまざまな情報が送られてくる。8インチのセンターディスプレイからオーディオを選択すると、BOSEが開発した、16個のスピーカーを持つプレミアムサラウンドサウンドシステムから音のシャワーが降り注ぐ。
周囲を圧倒

アウディのインフォテイメントシステムMMI(マルチメディアインターフェイス)は最新世代へと進化し使いやすくなった。質感も高い
コラムシフトをDに入れ発進すると、最大トルク63.5kgmが生み出す加速は想像以上にスムーズで、サウンドもいい。直噴かつ気筒休止がついており、アクセルを踏み込めばその加速は強烈! 何しろボディは全長5195×全幅2065×全高1910mm、2650kgの車重を持つボディは古い言い方をすれば“小山”のよう。フェラーリやランボルギーニよりもある意味周囲を圧倒する。日本にはランドクルーザー200があるが、このクルマの前では前頭クラス。「でかさの正義」もあるにはあるなと感じた2時間の試乗時間だった。