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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27
一般公道走って”目からウロコ”1.2Lターボエンジン搭載 オーリスターボ、かなり「いい」ぞ!!
ディーゼルか!? と思う低回転型エンジン

レッドゾーンは5500rpm!!
【本記事は2015年6月にベストカーに掲載された記事となります。】4月7日にマイチェンを実施してダウンサイジングターボエンジン8NR-FTEを搭載したオーリス。1.5Lや1.8Lエンジン搭載車もあるけれど、やっぱり注目はこの1.2L、直4ターボエンジンを搭載する120Tだ。前回はサーキットコースでの試乗レポートをお届けしたが、やっと公道での走りを試すことができた。結論からいってしまうと、「オーリスターボ、かなりいいぞ!!」である。最初にサーキットで試乗させたのは絶対に間違いだったと思ったわけ。どうしてもアクセル開度が大きくなり、全開領域でのパフォーマンスに偏ってしまうサーキット走行では、オーリス120Tの本質を理解するのは難しいからだ。タコメーターを見てビックリ!! なんと、レッドゾーンは5500rpm。ディーゼルか!? と思う低回転型エンジン。
圧倒的にハイギア

1.2Lターボのトルクは右の図の通り1600回転でピークに達する
走り出すとCVTはエンジン回転をあまり上げないような制御で、1000~1500rpmあたりを使ってトルクで速度を乗せていく感覚。60km/h巡航時のエンジン回転は1200rpmで80km/hに速度を上げても1600rpm程度。かなりハイギアな設定だ。CVTのギア比は2.480?~0.396で最終減速比は4.76。CVTのギア比幅は1.8L車や1.5L車と実は同じなのだが、最終減速比はそれぞれ5.356と5.698で120Tが圧倒的にハイギアであることが確認できる。オーバーオールギア比で見ると巡航時のいわゆるトップギアは120Tが1.88となるのに対し1.8L車は2.12で、1.5L車は2.25となる。
新鮮な走り

1.2Lターボのトルクは右の図の通り1600回転でピークに達する
東京ゲートブリッジに向かう上り坂はけっこうキツイのだが、アクセルをジワリと踏み込んでいくと最大トルク発生回転の1500rpmあたりを維持しながらスルスルスルと速度を乗せていく。しっかりとトルクが出ていて、アクセル操作に対する反応もよく、運転感覚は過給エンジンの雰囲気ではない。……かといって、最大トルク18.9kgmから見る2LのNAエンジン的かというとこれまた違うのだ。2L NAエンジンであれば、最大トルクは4000~5000rpmで発生するため、加速時にはエンジンを回して走る感覚。だがこの1.2Lターボは3000rpm以上に回すことはあまりなく、1000~2500rpmあたりをうまく使って走るのが新鮮なのだ。
6速AMTのほうが楽しいのでは!?

オーリス120Tの走りは一般公道で余裕のドライバビリティを感じさせる
試乗前は欧州仕様に設定される6MTがあればいいのに!? とか、CVTではなく6速AMTのほうが楽しいのでは!? などと思っていたのだが、実際に乗ってみると、なるほど、1000rpm以下で過給のかからない極低速域はトルクコンバーターのトルク増幅で不足するエンジントルクを上手くカバーして、いっぽう過給がかかりトルクが立ち上がる領域ではCVTが変速比をリニアに微調整することでエンジンの効率のいい回転域を使って性能を引き出しているのだということを実感。オーリス120T、街中を走って魅力が際立ちました!!