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更新日:2019.01.06 / 掲載日:2017.11.27

ライバル不在の絶対的存在 アルファード ヴェルファイアは進化し続ける!

アルファードは豪華・勇壮を、ヴェルファイアは大胆・不敵をテーマとした

新旧ヴェルファイア:ヴェルファイアのフロントマスクのほうがキープコンセプト。ワル顔に磨きをかけて登場

新旧ヴェルファイア:ヴェルファイアのフロントマスクのほうがキープコンセプト。ワル顔に磨きをかけて登場

【本記事は2015年3月にベストカーに掲載された記事となります。】昔ね、高速道路でアルファードの前に割り込みをしてしまい、ものすごい勢いでパッシングライト浴びせられ強烈なプレッシャーを受けたことがある。ド迫力の顔にビビったものだが、新型も旧型に負けないくらい迫力がある。交差点で出合い頭の譲り合いというクルマジャンケンでは絶対に負けないね。ヴェルファイアのほうは幾何学的なフェイスが躍動感があるし、個性派にはこっちのほうが好まれるかも。まぁデザインは好みだからボクの意見はこのあたりにしておこう。新型はこれまでのトップ・オブ・ザ・ミニバンというコンセプトから大空間高級サルーンをキーワードとして開発している。高級セダンに劣らない上質な乗り心地や優れた操縦安定性といった高い基本性能と、ゆとりに満ちた大空間を目指したのだ。またアルファードは豪華・勇壮を、ヴェルファイアは大胆・不敵をテーマとした外観に仕立て上げている(トヨタ談)。いや、おっしゃるとおりです!

新型のプロフィールを紹介

乗り心地のよさは特筆レベルで、旧型からさらに快適性を増している。ハンドリングはゆったりだがダルじゃない、まさに高級車のそれ

乗り心地のよさは特筆レベルで、旧型からさらに快適性を増している。ハンドリングはゆったりだがダルじゃない、まさに高級車のそれ

ではざっと新型のプロフィールを紹介。全高がマイナス10mmの1880mmになったがフロアの低床化によって室内高は1400mmと従来と変わらないスペースを確保。全幅は+20mmの1850mmに対して室内幅は+5mmの1590mm、ホイールベースが+50mmの3000mmの大台で室内長はホイールベースの延長ぶんがそのまま生かされていて+50mmの3120mm。さらにスライドドアの乗降性が大幅に改善されていて、450mmあるフロア高よりも100mm低いステップ。このステップ幅を180mmと拡大することと、Bピラーにあるアシストグリップを485mmと長く低く設置することで子どもから老人まで持ちやすくしている。これはサイドエアバッグとの干渉がありこの長さにするのは大変だったそうだ。またドアの開口幅も780mmと大きくなっている。一歩室内に足を踏み入れるとやっぱり広くて豪華です。エグゼクティブラウンジシートなんてもうファーストクラスです。

今回のトピック

室内はアレンジ自在。

室内はアレンジ自在。

ところで、シートアレンジのなかでも今回のトピックは助手席のシートレールを2列目シートと共通化することによって1160mmものスライド量を確保したこと。これによって助手席をほぼ2列目シートの位置まで後退させることができ、例えば2列目右側のシートにチャイルドシートをセットすればいちいち座り替えなくてもケアをすることができる。これはアイデアものです(詳細は囲み)。そして新型ではリアサスに待望のダブルウィッシュボーンが採用されたことにより乗り心地は凸凹路面を通過した時の最初の突き上げ感が格段に小さくなったことと、各シートの高級化によってとても快適になった。そして何よりも静かだ。3列目シートからでもドライバーと普通の声で話ができるほど。当たり前だろ、と思うかもしれないがこれは凄いことなのだ。

安全装備

車庫入れは線が引かれている駐車場であれば、リバースに入れると検知開始

車庫入れは線が引かれている駐車場であれば、リバースに入れると検知開始

今回ひとつ感動したのがインテリジェントパーキングアシストが2に進化したこと。これまでのものはスペースを探してセットしてなどと手順がとってもめんどうくさかったけれども2はすごく簡単で、スペースを探して止まれば勝手に認識し駐車場所をディスプレイに示してくれる。そしてOKのアイコンにタッチすれば後はドライバーがブレーキを操作するだけ。大きなミニバンの場合これは本当に便利です(下の囲み参照)。またパノラミックビューモニターやシースルービューのおかげで車の周囲の状況を確認できるのでとっても安全です。

肝心の走り

アルファードも燃費は同じ

アルファードも燃費は同じ

さて肝心の走りですが、前述のとおりリアサスペンションがダブルウィッシュボーン式になったことで乗り心地とサスペンションの接地性が大きく進化しています。直進時のビシッと座った感じの安心感のもてるステアリング。そこからコーナリングへと切り込んでいく時の応答感が高級車らしく、いたずらに急がないのだけどダルくもない。それでいて従来型よりも明らかによく曲がり込む。ボクの好みは2.5L+CVT。なんといっても軽いし(ハイブリッドに比べて200kg近く軽い!)、新型2.5Lエンジンは低速から高速域までこれまでの2.4Lに比べて明らかにレスポンスもよく粘り強い。さらに今回の試乗では短い距離であったけれども一般道で9.2km/L、高速では13.3km/Lでトータル11.4km/Lとハイブリッドモデルに迫る好燃費を記録したのだ。ちなみにハイブリッドモデルは一般道が11.1km/L、高速が13.1km/Lでトータル12.3km/Lだった。つまり高速道路の燃費だと2.5Lモデルのほうがよかったことに驚く。ハイブリッドは市街地走行での加速感がとてもよく、しかも燃費がいいことに感動だ。ただし、重さを感じてしまう。この大きさ重さで一般道11.1km/Lの燃費は脅威だ。この燃費は特別なことはなにもせず走った結果なのでEVモードなどを駆使すればもっと燃費がよくなるだろう(詳細は下の囲み)。

最強の3.5L

2.5L、直4DOHC: 旧型の2.4Lエンジンは170ps/22.8kgmでJC08モード燃費は10.8km/Lだから大幅性能アップ

2.5L、直4DOHC: 旧型の2.4Lエンジンは170ps/22.8kgmでJC08モード燃費は10.8km/Lだから大幅性能アップ

いっぽう最強の3.5Lは重量級ボディをモノともせずグイグイ加速して強烈に速い。このキャラは旧型から踏襲している。燃費の面では少々目をつむっても、速いのがいい、という輩には打ってつけ。最後に、レーシングドライバーの立場から言うと、運転しやすいですこのクルマ。まずダッシュボードの位置が低くなって前方視界、側方視界も抜群によくなってます。これはとても大事なことで、運転するストレスを軽減してくれます。さらにプリクラッシュセーフティシステムなど安全装備もしっかりしているので安心。ただレーンキープは欲しかったな。室内豪華仕様モデルは芸能人御用達グルマになること間違いありません。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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