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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27
ボス(タレントのゆうたろう氏)も認めた王道の魅力 トヨタ新型アルファード&ヴェルファイヤに乾杯!
“従来にない新しい高級車の概念を創造する”

アルファードハイブットG:ハイブリッドは旧型に比べて軽快感が大幅に増している。それは発進時だけでなく低速走行中でもすぐにわかるレベルの進化
【本記事は2015年3月にベストカーに掲載された記事となります。】1月26日にトヨタのフラッグシップミニバンのアルファード/ヴェルファイアが6年半ぶりにフルモデルチェンジ。開発コンセプトは“従来にない新しい高級車の概念を創造する”というもので、実車を目のあたりにすると圧倒的な存在感に驚かされる。新型アルファード/ヴェルファイアの開発責任者、製品企画本部の吉岡憲一主査も、できあがった“作品”に対して自信満々。エクステリアデザインでは、ルーフ、ピラー、ウェストラインが織りなす“Zライン”により高級感とスポーティ感をうまく融合させている。ただアルファードのフロントマスクのデザインは好みが分かれるかも。
ボディサイズ

このアングルから見るとフロントフェンダーからリアエンドまでのふくよかな面がよくわかる。Cピラーがガラスで覆われて印象激変
■ボディサイズ新型アルファード/ヴェルファイアは、現行同様にバンパー形状の違う標準ボディとエアロボディをラインアップ。標準ボディは、アルファードが全長4915×全幅1850×全高1880mm、ヴェルファイアは全長が+15mmの4930mmとなる。いっぽう、エアロボディは標準ボディに対して全幅、全高は同じで全長が4935mmと5~20mm長い4935mm(アルファード/ヴェルファイア共通)。グレード及び価格の一覧はP.28に掲載しているが、グレード名にアルファードはS、ヴェルファイアはZが付くモデルがエアロボディとなる。
パワーユニット

パワートレーンは3種類
■パワーユニットパワーユニットは、2.5L、直4(182ps/24.0kgm)、3.5L、V6(280ps/35.1kgm)、2.5L、直4+モーター(システム出力は199ps)のハイブリッドという3種類。注目はベースエンジン、ハイブリッドとも旧型が2.4Lだったのが2.5Lに変更されている点で、2.5L、直4は12ps/1.2kgm、ハイブリッドはシステム出力が9psそれぞれ向上している。しかも燃費は、2.5L 、直4搭載モデルは、3.5L、V6に設定されていないアイドリングストップがオプション設定されていて、装着するとJC08モード燃費は12.8km/L、しなければ11.6km/L。装着しなくても旧型の10.8km/Lよりも向上しているが、アイドリングストップは標準にしてもよかったのでは?いっぽうハイブリッドは、旧型の17.0km/Lから19.4km/Lに大幅アップ。パワー/トルクアップと同時に燃費向上といいことずくめ。
真骨頂、豪華&快適な室内空間

助手席のシートスライド量はアッと驚く1160mm!
そしてアルファード/ヴェルファイアの真骨頂といえば、豪華&快適な室内空間にある。「新型はホイールベースの延長がそのまま室内スペースの拡大に充てられているし、シートにこだわり、使い勝手をとことん追求した」(吉岡主査談)という新型アルファード/ヴェルファイアの走りや使い勝手、室内広さの進化ぶりやいかに? それがとても気になる!メーカーが主催する試乗会はまだまだ先なので、BCお得意のディーラーの試乗車をお借りする方向で話を進めていたものの、この号での締め切りの段階ではディーラーへの試乗車の配車はゼロ。しかし、困った時のメガウェブ頼み。メガウェブはトヨタの新型車が正式発表されれば、日本で一番早く施設内のライドワンコースで試乗できる(読者諸兄も利用しない手はないゾ)。メガウェブの協力により、試乗&室内チェックが実現した。トヨタの自信作がどれほど快適なのか、どれだけ魅力的なのかをチェックするために、どうせやるなら豪華にということでスペシャルゲストにボス(タレントのゆうたろうさん)を招聘。実はボス、普段の移動のアシに初代アルファードということもあり、ミニバンの快適性にはけっこううるさい。たまたまメガウェブに居合わせた吉岡主査も初代アルファードオーナーということで意気投合していた。
一度座るともう降りたくなくなるほど快適

デザインは共通で、新型ではパネル類などの素材を吟味。高質感をさらに高めている
いや~、それにしてもナイスキャスティング(←自画自賛)。アルファード/ヴェルファイアの威厳ある雰囲気にここまでハマる人もいない。今回撮影&試乗の目玉は、新規で設定された最高級のセカンドシートを装備するエグゼクティブラウンジ(ヴェルファイア3.5L:652万2218円)。「これは凄すぎるだろ。この快適性はクルマのシートじゃないよ。センチュリー、いやロールスロイスファントムもかなわない。一度座るともう降りたくなくなるほど快適だ」特製のブランデーグラスをくゆらせながら満足げなボスはブランデーグラスを置けるテーブルもいたく気に入った様子。さらには、シートバックを水平近くリクライニングさせて電動オットマンに脚を置いて寝転ぶ。身長184cmのボスが長い脚を伸ばして横になれるクルマなんてほかに存在しない。編集部担当も実際に座ってみたが、座面、シートバックの革の張り具合が絶妙で、座った瞬間からカラダになじむ感じ。優しくカラダを包み込んでくれる感覚はボスのいうとおり、クルマのシートのレベルを超越。高いのにも納得。ボスはもう1台の試乗車、アルファードハイブリッドのセカンドシートにも座り、「エグゼクティブラウンジの世界を知ってしまったがゆえの不幸かな、見劣りしてしまう。でも知らなきゃコレ最高だろうな」と、シブく笑みを浮かべた。編集部担当がボスをセカンドシートに乗せて試乗開始。「テーブルにブランデーグラスを置いていても突き上げの振動が小さいから安心。走り出してもリラックス空間は変わらない」と、ボス。これは、新型で新規に採用されたリアのダブルウィッシュボーンサスの恩恵と思われる。では、走りはどうか?今回はタイトで車速も上げられない限られたコースながら、特にハイブリッドの進化はタイヤをひと転がしするだけでわかった。発進時を含めアクセルレスポンスがよくなりキビキビ感が旧型よりも増して、車重が軽くなったかのように感じるのだ。プロによる公道での試乗は3月26日号で掲載するが、快適性の進化は想像以上だった!