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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
VWポロが圧巻のマイナーチェンジ もうゴルフはいらない!
デビューから約5年、大がかりなマイナーチェンジ。

ゴルフと比べても遊色なし!
【本記事は2014年10月にベストカーに掲載された記事となります。】VWポロといえば、高いシャシー性能とダウンサイジングターボ+7速DSGによる走りのよさで、日本車のコンパクトカーに警鐘を鳴らしてきた。そのポロが’09年10月のデビューから約5年、大がかりなマイナーチェンジが行われた。
インテリアの質感の向上と装備の充実

フロントヘッドライトとフロントバンパーのデザインが変更。グリル最下段とバンパー内にクロームのラインが入る。アップグレードパッケージはフロントフォグランプ、コーナリングライトなどが標準
まず、マイナーチェンジの中身から。ヘッドライトやバンパーのデザインなど、エクステリアは小変更にとどまるがインテリアは質感の向上、装備の充実が目を見張る。
作り、質感ともにゴルフに近づいた

ゴルフと同タイプのマルチファンクションステアリング(写真はアップグレードパッケージ)やメータークラスターを採用したほかクロームのドアトリムも追加。質感の高さはゴルフに近い
ゴルフと同形状のステアリングやメータークラスターのほか6.5インチディスプレイはComposition Mediaと呼ばれるタッチスクリーン式となり、ラジオ、MP3、ハンズフリーフォンなど各種メディアに対応する機能が盛り込まれた。作り、質感ともにゴルフに近づいた印象だ。
DOHC4バルブの1.2L直4ターボに変更。

新世代のMQBプラットフォーム対応の後方排気となり、これまでのSOHC2バルブからDOHC4バルブの1.2L直4ターボに変更。これはゴルフの1.2LTSIエンジンのディチューン版で、先代の105ps/17.8kgmから90ps/16.3kgmに変更。そのいっぽうでJC08モード燃費は、21.2km/Lから22.2km/Lに向上している。
ゴルフと同じ、先進安全装備を採用

リア回りではリアバンパーのデザインが変更。TSIコンフォートラインが185/60R15、スチールホイール+フルホイールキャップ、写真のTSIコンフォートライン・アップグレードパッケージが185/60R15、6J×15インチアルミホイールを装着している
今回のポロの最大のトピックスといえるのがゴルフに搭載された先進安全装備が採用されたこと。ミリ波レーダーを使い、衝突の警告・軽減・回避を行うプリクラッシュブレーキ「フロントアシストプラス」や2重衝突を防ぐ「マルチコリジョンブレーキシステム」、ドライバー疲労検知システムなどをこのクラスで初めて全車標準装備。また、アダプティブクルーズコントロール(ACC)やポロでは初のリアビューカメラも設定。
5ナンバーサイズのコンパクトなボディで、取り回しは軽快。

走らせてみると、まず驚いたのはステアリングの軽さ。これは今回から採用された電動パワーステアリングの恩恵によるものだが、全長3995mm、全幅1685mmという5ナンバーサイズのコンパクトなボディと相まって、取り回しは軽快。駐車場の出し入れが苦手な女性は諸手を挙げて喜ぶに違いない。街中での乗り心地はやや硬めながら、嫌な印象を受けるほどではない。エンジンはスペックダウンされたとはいえ、発進加速はもたつきを感じるどころかスムーズで軽快。芦ノ湖スカイラインのタイトコーナーでは、思い通りのラインを正確にトレースしていく電動パワーステアリングの正確さと、ロールが抑えられた安定感のある走りに思わず唸ってしまった。
新型ポロは「小さいゴルフ」!

先代ポロ
三本和彦氏所有のMC前のポロに乗せていただいたのだが、安全装備、質感の高いインテリア、走りのよさ、乗り心地、すべてにわたって三本氏が悔しがるほどの進化ぶり。もはや新型ポロは「小さいゴルフ」と断言できる。
価格

価格/TSIコンフォートライン=223万9000円、TSIコンフォートライン・アップグレードパッケージ=249万5000円。ACCパッケージ=6万4800円、ナビ714SDCW(含むリアビューカメラ)=29万4300円。ナビ714SDCW=19万9260円。アルカンターラ&レザレットシート=16万2000円。2車種ともにエコカー減税は取得税80%、重量税75%軽減
価格はTSIコンフォートラインが223万9000円、フルオートエアコンやアルミホイール、マルチファンクションステアリング、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、リアビューカメラが付いた豪華装備のTSIコンフォートライン・アップグレードパッケージは249万5000円。