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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
トヨタ カムリが脱地味宣言!
歴史のあるトヨタのFFミドルサルーン

旧型
【本記事は2014年10月にベストカーに掲載された記事となります。】カムリは’11年9月にフルモデルチェンジ。現行モデルが9代目という地味な存在ながら歴史のあるトヨタのFFミドルサルーンだ。北米ではハイブリッド、ガソリンエンジン搭載車を併売しているが、日本ではハイブリッド専用車としてデビュー。それが奏功し、カムリの販売は激増。左の表はカムリの販売台数を年別に集計したもので、月販平均台数は’11年が1236台、’12年が1611台、’13年が964台、今年が671台となっている。カムリの月販目標台数が500台ということを考えるとかなり売れているクルマの部類に入る。存在が地味だから売れているように見えないだけか。先代が二ケタクラブの常連だったことを考えると隔世の感があるといってもいいレベル。
マイチェン

フロントマスクは最近のトヨタ車のデザイントレンドであるキーンルックが盛り込まれているがリアはシックに変更。リフレクターの装着位置を変更することでドッシリ感も出て高級感を好演出
その人気のカムリがデビューしてから丸3年となる9月9日にマイチェン。先代までは北米のおこぼれを細々売っています状態だったが、売れているとトヨタの力の入れようも違い、内外装を大幅にリフレッシュ。
ボディサイズとエクステリア

リアはデザイン変更により質感アップを狙っている
■ボディサイズ全長4850×全幅1825×全高1470mmというボディサイズはまったく変わらず。■エクステリアオーリスの登場以来、トヨタ車に採用されているキーンルックを纏って登場した新型カムリのエクステリアデザインは、旧型に比べてシャープに変貌。昨年大胆なエクステリアの変更をして販売増強中のSAIほどの半ば開き直りともいえる突き抜けた感はないが、ヘッドランプ形状の変更、フロントバンパー、ラジエターグリルを変更し、ワイド&ローのフォルムを強調することでスポーティ感と高級感、重厚感を併せ持たせている。LEDのクリアランスランプの採用も顔の印象を変えるアイテムで、“地味”、“オーソドックス”の典型といわれていたカムリとしては画期的。まさに脱地味宣言というにふさわしい。リアビューではリアコンビ、バンパー、ガーニッシュ、リフレクターの装着位置の変更により質感は大幅にアップしている。
パワートレーン

SAIほどじゃないけど……
■パワートレーン2.5L、直4+モーターのTHSIIはエンジンが160ps/21.7kgm、モーターが143ps/27.5kgm、システム出力は205psと旧型と同じ。JC08モード燃費も23.4kg/Lと同じなのだが、標準の“ハイブリッド”に16インチアルミホイールをオプション設定し(価格は5万9400円、標準は17インチ)、それを装着するとJC08モード燃費は25.4km/Lにアップするという裏技を用意。
インテリア等の変更点

新デザインの3本スポークステアリングの採用、スイッチ類のデザイン変更、内装材の変更により質感アップ
■インテリア4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイを新採用し、エコドライブをアシスト。そのほかデザインではオーディオスイッチの形状、ヒーターコントロールの液晶表示&スイッチ形状の変更で立体的なセンタークラスターを実現。内装材も変更し、旧型よりも質感を高めている。新デザインの3本スポークステアリングも採用。■そのほかの装備&変更プリクラッシュセーフティシステム、ミリ波レーダーによるブレーキ制御付きのレーダークルーズコントロール、車線の逸脱を検知して告知するレーンディパーチャーアラートをセットにしてGパッケージに13万2840円、レザーパッケージに12万2040円でオプション設定。そのほか足回りのチューニング変更、防音材の追加により走りの質感も高めている。■グレード&価格ハイブリッド、Gパッケージ、レザーパッケージの3モデルあり、価格帯は320万7600~402万6437円と買い得感は高い。