中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
アウディA8がビッグMC。エンジン改良でパワーアップ&燃費も向上
A8がビッグマイナーチェンジ

メインの4Lユニットは、従来の4.2Lから排気量ダウンながらパワー&トルクアップ。手持ちのストップウォッチ計測でも0~100km/h加速5秒台を記録
【本記事は2014年5月にベストカーに掲載された記事となります。】10年にフルチェンジしたアウディのフラッグシップ、A8がビッグマイナーを受けた。新型は大型のフロントグリルこそ変わっていないが、ライトやバンパーの形状は一新。特にヘッドライトは、25個のLEDが照射する部分をカメラでセンシングし、細かくカットするマトリクスLEDヘッドライトを採用して注目される。パワーユニットも、主力のV6、3LスーパーチャージャーとV8、4Lツインターボを改良、さらにW12、6.3Lと2L+モーターのハイブリッドもラインアップしている。駆動方式はハイブリッドを除き、全車クワトロ(4輪駆動)。変速機は8速がすべてのモデルに搭載されている。試乗はメインモデルのV8、TFSIクワトロ。以前は4.2Lで375ps、45.4kgmだったが、新型は4Lだが435ps、61.2kgmへとパワー&トルクアップしている。さらに、V8エンジンはVバンクの片側4気筒を休止するメカも採用、燃費も向上した。1800回転あたりからググーンと伸びるツインターボのビッグトルクは、このクルマがLサイズのフォーマルセダンとは思えない加速を体感させてくれた。V8エンジンは5000回転をオーバーしても室内への音の侵入は抑えられていた。
室内広々で快適

新型A8のボディサイズは、全長5145mm、全幅1950mm、ホイールベース2990mm。レクサスLS460と比べてみると、A8のほうがホイールベースで20mm、全長55mm長く、幅は75mmも広い。当然、室内はフロントもリアシートも足元のスペース、ヘッドクリアランスとも広い。身長170cmクラスがゆったりできる。しかし、センタートンネルが大きいので、左右2名が快適定員だ。サイドシルが深いので、降りる時にちょっと気を使うことも付け加えておく。
v6モデルの注目点

3.0Lも改良され、低回転域からスーパーチャージャーが威力を発揮し動力性能と燃費が向上している
V6、3Lモデルも出力が20ps、トルクも20.0kgmアップしたことで、動力性能、燃費ともにわずかながら向上した。V6モデルの注目点は、車両価格が980万円と1000万円を切っていること。レクサスLSの4WDは約900万円なので、この価格差はちょっと気になる。4LのロングもLS460Lと50万円ほどの差だ。ハイブリッドモデルも970万円で1000万円を切っている。日本国内での販売台数を伸ばそうとしているアウディは、かなり戦略的な価格で上級モデルを投入してきた。