コンパクトカーの王座奪還へ！　トヨタ ヴィッツリスタート

【本記事は2014年5月にベストカーに掲載された記事となります。】マイチェンで新開発の1.3Lエンジンを搭載したヴィッツ。アトキンソンサイクルをベースにクールドEGRやVVT-iなどを駆使、最大燃焼効率を38％に高めた技術は、高く評価できる。1.3Lはアイドリングストップが標準装備となっている。ただ、JC08モード燃費は25.0km／L。フィットは、NAの1.3Lが26.0km／Lだから数字上及ばない。

フィットの売れ筋グレードが24.4km／Lでヴィッツは全グレード同じ燃費、というのは承知ながら、後出しジャンケンで負けた感は否めない。意地でもフィットを超えてほしかった。また、新エンジンが搭載されたのは1.3Lの2WDだけ。4WDも1Lも既存エンジンの改良というのも気になる。

エンジン以外では、フロントデザイン変更が注目ポイント。左右のヘッドランプを細めのグリルがV字型に結び、大きなロアグリルとのバランスはトヨタ車らしい「キーンルック」の個性的な表情をみせる。併せてリアコンビネーションランプの変更や上質感を高めたインテリアなど、マイチェンとは思えない改良が施され、完成度もジャンプアップ。また、新色7色を採用、全17色のカラーバリエーションは多彩で、購入時に悩むだろう。ライバル追撃へ、新エンジンの評価とともに期待が高まる。

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