中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
ノーマルアクア 乗り心地が激変!!
乗り心地の質感

G’sは買い得感が高い!!:ノーマルとは外観からして大きく差別化されているG’s。35万円高はお値打ち感が高い
【本記事は2014年2月にベストカーに掲載された記事となります。】いきなり話は飛ぶけれど、3カ月ほど前にマジェスタの試乗会でトヨタの技術担当役員の方とお話しする機会を得て、失礼とは思いつつ「なぜトヨタ車の足はなかなかよくならない?」という質問をぶつけてみた。現在トヨタ技術部門のホープと目されるこの方は、イヤな顔もせず「問題点はぼくらも重々承知しています。あれこれ言い訳するより、これから出てくるトヨタ車を見てください」と真摯に受け止めてくれた。今回表向きには燃費の向上がメインで走りについては手を入れていないというレベルのマイナーチェンジを実施したアクアに乗った時、すぐに思い出したのがあの時の役員の方の顔だ。そう、ぼくがずっと不満に思ってきたトヨタ車(とりわけエントリークラス)の乗り心地の質感が、今度のアクアではっきりと底打ちから上昇に転じたのを感じたのだ。これは、何か仕様を変更したとかダンパーのサプライヤーを変えたといった単純なハナシではなく、むしろ「評価の基準」が変わったという印象。同時に試乗したハリアーとあいまって、「ようやくトヨタの足作りが変わり始めたね」と実感した。こういう“大きな流れ”は、アクアのG’sバージョンの走りからも同様に見てとれる。
ノーマルアクアと同じウレシイ驚き。

インテイアデザインはノーマルもG’sも同じだが、G’sは専用パーツ、専用素材が多数
ご存じのとおり、G’sはトヨタのスポーツカスタマイズモデルとして、’10年のノア/ヴォクシー以来さまざまなクルマにバリエーション展開しているのだが、正直なかなか「ピンとくる」クルマがなかった。スポット溶接の増し打ちなど、メーカーでしかできない手法まで導入しているのに、仕上がりは中途半端に足を固めたことでスイートスポットが狭くなっただけ……。方向性が間違ってるんじゃないか、という印象が拭えなかった。そんななかで、正直まったく期待せずに試乗したアクアG’sだったのだが、ここでもノーマルアクアと同じウレシイ驚き。こう言っちゃ失礼だけど「ちゃんと足が動いてる!」のだ。
ノーマルと比較

アクアG’sは歴代G’sで最高!:これまでのG’sモデルに対しては不満があったが、アクアG’sは操安性と乗り心地のバランスが一貫しているのがすばらしい
ノーマルと比較して、ステアリングレスポンスやロール剛性などははっきりスポーツ方向に振られているのは当然だが、日常走行域からサーキット未満のアタック領域まで、操安性と乗り心地のバランスが一貫しているのがすごくイイ。これは、狭いスイートスポットを外れると接地感は乱れるし乗り心地も悪化する従来のG’sとかなり違う。ここでも「評価基準がずいぶん変わったな」と、大きな流れの変化を感じるのだ。
ノーマルのアクアから大きく意匠を変更

バンパー両端にLEDのイルミネーションビームを装着
ノーマルのアクアから大きく意匠を変更したフロントマスクをはじめ、カスタム内装や25mmローダウンサスペンションなどさまざまなモデファイを施しているにもかかわらず、アクアGs の価格はノーマルから35万円アップの222万円。走りのよさも含め、コイツは文句ナシにG’s史上最高のオススメ車だと思いました。