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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29

THEジャパンコンパクト正常進化!ホンダ フィット3代目フィットハイブリッド伝説新章

ライバルより一歩前に燃費36.4km/L

【本記事は2013年10月にベストカーに掲載された記事となります。】ライバルより一歩前に燃費36.4km/Lフロントシートの下に燃料タンクを配置するセンタータンクレイアウトを採用し、’01年に初代が衝撃的なデビューを飾ったホンダフィット。このレイアウトの効果は絶大で、広い室内スペースを実現するとともに、重心位置の低下によりハンドリング性能が格段に向上した。以来、コンパクトカーのリーダーカーに君臨、本誌の名物企画「ランキング特集」でも常にコンパクトカーの上位に入っていた。

最大のポイントは新開発のハイブリッド

ハイブリッド燃費日本一!

ハイブリッド燃費日本一!

そのフィットの3代目がついに姿を見せた。今度のフィット、最大のポイントは新開発のハイブリッドだろう。1モーター式スポーツハイブリッドi-DCDは、トヨタのハイブリッドよりシンプルな構造ながらポテンシャルは高く、7速DCT、リチウムイオンバッテリーとの組み合わせで、国産車最高の36.4km/Lを実現、念願の燃費トップに立った。価格は、大人気が予想されるハイブリッドが163万5000~193万円。ライバルのアクアを意識した値付けだ。13Gは126万5000~174万9000円、スポーティなRSが180万円と前モデルからわずかなアップに抑えている。

精悍なマスクに変身エクステリア

一見してフィットらしさを感じるものの全体的にダイナミックな印象の新型。軽快感と存在感を表現したという

一見してフィットらしさを感じるものの全体的にダイナミックな印象の新型。軽快感と存在感を表現したという

精悍なマスクに変身エクステリア全体的なスタイリングは前モデルと大きな差はないが、フロントデザインが大きく変わっている。細めのヘッドライト、それにグリルがつながり、精悍なイメージに一新された。ホンダが打ち出した、新しいアイデンティティである「ソリッド・ウイング・フェイス」を具現化するフロントデザインである。さらに、バンパー両サイドに大きく口を開けたエア孔もかなり目立っている。また、サイドにもキャラクターラインを採用、躍動感や走りをイメージさせるし、リアのコンビネーションランプも先進的な印象を受ける。全体的に、どちらかと言えば男性的なデザインといっていいだろう。女性ユーザーが少なくなかった先代フィットだが、これほど印象を変えて女性たちがどう反応するか、老婆心ながら心配になったりする。杞憂に終わればいいのだが……。タイヤサイズは、13GのFFが14インチ、ハイブリッドのSパッケージとRSが16インチ標準で、ほかは15インチが装着される。SパッケージとRSはアルミホイールが標準。15インチのハイブリッドは、プロペラを想像させるホイールキャップが標準装備となる。

1クラス上の上質感インテリア

最近の流行ともいえるピアノブラック塗装と高輝度シルバー塗装を効果的に配置することで、高級感を演出している

最近の流行ともいえるピアノブラック塗装と高輝度シルバー塗装を効果的に配置することで、高級感を演出している

1クラス上の上質感インテリア新型フィットのウリのひとつに、インテリアの上質感がある。上級モデルから移行してきたユーザーでも、充分に満足できるレベルを目指し、シートや内張などに上質の素材を採用した。特にシートは、ホンダのミドルクラスに採用しているフレームをサイズダウンして新設計するとともに、背もたれのウレタンを厚くした。それにより、ほどよいホールド感と座り心地や振動吸収性の向上が図られている。実は、シート幅は前モデルより狭くなっている。フロントシートで15mm縮小の495mmなのだが、狭さを感じさせないのが新型フィットのシート。視認性の高いメーター、スマートな操作感のスイッチ類、豊富な収納スペースなど、上質感に合わせ使いやすさへの配慮も忘れていない。

パワフル環境性能パワートレーン

全車アイドリングストップ機能を標準装備。ハイブリッドは新開発、ガソリンエンジンは従来モデルの進化バージョン

全車アイドリングストップ機能を標準装備。ハイブリッドは新開発、ガソリンエンジンは従来モデルの進化バージョン

パワフル環境性能パワートレーンセンタータンクレイアウトのプラットフォームは、軽量化を進めるために新設計された。そしてパワーユニットは、1.3Lと1.5Lのガソリンエンジン2タイプと、1.5Lハイブリッドの計3タイプをラインアップする。次ページの国沢氏のインプレッションにあるとおり、それぞれが個性を主張していて面白い。まずは、発売前から大人気のハイブリッド。状況によってEV走行、ハイブリッド走行、エンジン走行を使い分けるが、EV走行中心の制御となる。7速DCTを組み合わせたところが、いかにもホンダらしい。システムの詳細、燃費向上の秘訣などは64ページで紹介しているのでお読みください。燃費重視の1.3Lは、アトキンソンサイクル、比較的パワフルな1.5Lは直噴エンジンを採用、ともにホンダ得意のVTECで高度制御している。ガソリン車のトランスミッションは、CVT主体でRSなどにMTの設定もある。担当としては、RSとDCTという組み合わせも見たかった。

ひと工夫で室内拡大居住性

ラゲッジスペースは前モデルより僅かながら縮小している。ただ、リアシートを倒すことによって生まれるスペースは、前モデルより80mm拡大。2~3人乗車時は荷物も余裕!

ラゲッジスペースは前モデルより僅かながら縮小している。ただ、リアシートを倒すことによって生まれるスペースは、前モデルより80mm拡大。2~3人乗車時は荷物も余裕!

ひと工夫で室内拡大居住性新型フィットで目を引くのは各シートに座った時の余裕。室内寸法は、長1935×幅1450×高1280mmで、室内長は前モデルから60mm長くなり、幅も35mm広くなった。室内長は、全長とホイールベースを延長したことにより広がったわけだが、さらにサスペンションの前後長短縮などにより、前後の座席の間隔を80mm広げている。室内長の60mm延長より広くなったのだいっぽう、横方向はボディ寸法が前モデルと同じながら、ドアライニングの形状の変更、サイドウィンドウの配置の見直しなどにより室内幅を広げている。この結果、運転席と助手席の間隔を20mm広げ、コンパクトカーとは思えない空間を作り出したというわけだ。ウルトラシートと名付けられた、多彩なシートアレンジは、新型フィットになってより便利になった。リアシートを倒したユーティリティモード、さらに助手席を前方に倒して長尺ものも積めるロングモード、前席を後方に倒すリフレッシュモードなどを提案している。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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