中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29
4代目のルノー ルーテシアは爽快な走りが身上!!
エクステリア

リアドアのハンドルをサッシュに内蔵することでクーペのようなシルエットに
【本記事は2013年9月にベストカーに掲載された記事となります。】コンパクトな5ドアHBだが新型の全高は先代型よりも40mm低い1445mm。全長は70mm伸びて4095mm、全幅は30mm広がり1750mmだ。前後のフェンダーにボリューム感があり、ホイールベースも2600mmに達するから、ボディの四隅に4輪が踏ん張って見える。ボディ後端のピラーが太く、後方視界はよくないが外観はカッコイイ。
パワーユニット・インテリア

エンジンは直4、1.2LDOHCターボを搭載。スペックは120ps/19.4kgm
運転席はシートのサイズに余裕があり、肩までしっかりとサポートする。座面も適度に柔軟で座り心地は上質だ。天井が低いために開放感は乏しいが、身長170cmのドライバーが座って頭上には握りコブシが1つ収まる。後席はホイールベースが長い割に足元は狭い。試乗したのは最上級のインテンス。最大トルクはノーマルエンジンの2Lに匹敵する19.4kgm。しかも2000回転で発揮されて発進直後から力強い。ATはデュアルクラッチ式の6速EDCで、機敏な加速感を味わえた。
操舵感

インテリアは飛行機の翼が持つような軽量で高い強度を併せ持つ形状の特徴が取り入れられた近未来を感じさせるデザイン
操舵感はステアリングの支持剛性が高く、小さな舵角から正確に反応する。ギヤ比も先代型より9%クイックになり、ダイレクトな操舵感は街中でも楽しい。乗り心地はインテンスが17インチを履くので少し硬い。16インチのほうがバランスはいいが、大きな段差を乗り越えた時の突き上げ感は意外に小さい。路面をつかむ力は充分にあり、後輪の接地性を確保した上で自然に曲がる設定とした。ライバルのVWポロはハンドルを切り始めた時の反応がルーテシアより鈍い。高速時の扱いやすさを考え、VW車は全般的におとなしい。旋回に入っても後輪の安定性が重視され、ルーテシアより少し曲がりにくい。乗り心地はポロが若干有利。前席の居住性は全高が30mm高いポロが快適。腰の支え方もポロは硬めで長距離移動に適するが、肩まわりのサポート性はルーテシアが勝る。後席はホイールベースが130mmも短いのにポロが快適。足元空間は同等だが、座面の長さに余裕があり、大腿部も離れにくい。以上のように、4名で移動するためのツールとしてはポロが使いやすい。運転の楽しさなど、趣味性を求めるユーザーにはルーテシアが適する。
欧州BセグメントとCセグメントそもそもどう違うのか!?

ルーテシアのライバルとなるのはBセグメントのVWポロとプジョー208だ
欧州で利用されているクルマの分類であるBセグメント、そしてCセグメント。その違いとはなんだろうか。まず、Bセグメントは全長がおおむね3750~4200mmの間の車種で、エンジン排気量が1~1.5Lを搭載するモデルが多い。それに該当するのが前ページで試乗記を紹介したルノールーテシアで、それにVWポロやプジョー208、BMWミニ、フォードフィエスタなどもBセグメントに属する。国産車でいえばフィットにヴィッツ、デミオにマーチ、ミラージュなどが該当する。いっぽう、CセグメントはBセグよりも大きい全長4200~4500mmの車種で1.5~2Lエンジンを搭載するモデルが該当する。VWゴルフにベンツAクラス、ボルボV40にBMW1シリーズ、プジョー308、フォードフォーカス、アルファジュリエッタなどがそれに当たる。その国産対抗モデルはアクセラ、オーリス、インプレッサスポーツなど。以上のような定義があるものの、実際にはBセグ、Cセグのなかでも全幅が1800mm以上のモデルも多く、コンパクトとまではいえないのも実情となっている。