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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29
幸せな気分になれる250万円のVWザ・ビートル現る
「デザイン」のデリバリーが開始

’12年6月1日から先行導入されていたレザーパッケージ。レザースポーツシート(シートヒーター付き)、レザー3本スポークマルチファンクションステアリング(オーディオコントロール付き)、パドルシフト、オートエアコン、レインセンサー、バイキセノンヘッドライト、215/55R17インチタイヤ+ 7×17サイズのアルミホイールを標準装備。シートカラーはファブリック、レザーともにブラックのほか、明るいベージュも選べる
【本記事は2013年2月にベストカーに掲載された記事となります。】12年6月1日から日本に先行導入された「ザ・ビートル・デザイン・レザーパッケージ」に加え、昨年の11月からファブリックシート仕様のエントリーモデル、「デザイン」のデリバリーが開始されている。

日本で行なわれたデザインコンテストの優勝車
価格はなんと250万円。ファブリックシート、ハロゲンヘッドライト、マニュアルエアコン、16インチタイヤとなるが、レザー製3本スポークステアリング/ブレーキグリップ/シフトノブのほか安全装備が標準なので、レザーパッケージに比べ、さほど見劣りしない。
ザ・ビートルの魅力に迫る

初代ビートルがデビューしてから実に75年の歴史
さて、ここで改めてザ・ビートルの魅力に迫ってみたい。まずデザインから。初代ビートル(1938~2003年)、ニュービートル(1998~2012年)という、偉大な2台を受け継いだザ・ビートルは、初代ビートルに立ち返る“原点回帰”が謳われている。ザ・ビートルのエクステリアデザインを手がけたVW本社のクリスティアン・レスマナ氏は「ただ単に初代ビートルを忠実に再現することではなく、スポーティさやマスキュリン(男性的)、エモーショナルな感じを加えることで、初代、2代目よりもワイド&ローフォルムのスポーティなエクステリアに仕上げた」と’12年に来日した時に語っていた。初代ビートルとじっくり見比べてみると、長いボンネット、立ったAピラー、ルーフの頂点が後席の上にある点など、初代ビートルに実によく似ている。しかもニュービートルは半円を3つ合わせたデザインで、女性的な可愛らしさを感じるのに対して、ザ・ビートルは男っぽく、1000万円超のポルシェ911に似ていて、スピード感をも感じさせるスポーティさだ。
インテリア

ボディ同色となるパネル類は初代ビートルをモチーフにしており、現代的でオシャレだ。足回りは215/60R16インチタイヤ、6.5J×16サイズのアルミホイールを装着
インパネのデザインは3連メーターや上に開くグローブボックス、ボディ同色のパネルなど初代のデザインをモチーフにしながら、up! と共通するモダンなイメージ。そのあたりを街頭インタビュー(左上参照)で確認したが、可愛いと男っぽいという意見が多く、評判は上々だった。
バタ付きが抑えられた乗り心地

ボディ同色となるパネル類は初代ビートルをモチーフにしており、現代的でオシャレだ。足回りは215/60R16インチタイヤ、6.5J×16サイズのアルミホイールを装着
次に走り。この250万円のデザイン・ファブリック仕様は、レザーパッケージの215/55R17タイヤから215/60R16タイヤへとサイズダウンされている。そのおかげで、若干バタ付きが抑えられ、乗り心地がよくなっている。もちろん、ベースとなったゴルフⅥと変わらない操安性はもちろん、トーションビームのリアサスによる走りの軽快感、クイックな操縦性は2モデルともに共通のものだ。搭載される1.2Lターボ+7速DSG(105ps/17.8kgm)の加速フィールは文句なく、DSGのつながりもスムーズ。ステアリングの軽さもあって都内や高速道路、どこを走ってもストレスを感じなかった。改めてザ・ビートルに乗って思ったのは見た目はファニーフェイスだが、中身はVW最新のメカニズム。これならきっと誰が乗っても幸せな気分になれるだろう。