話題のインポートカーNEWS　ボルボXC60直4.2Lモデルに新設！　新車試乗記　Newcar Driving Impssion

【本記事は2012年10月にベストカーに掲載された記事となります。】強力なハイパフォーマンスSUV誕生最近、輸入車の話題で、編集部委員の間で評判がいいのがボルボの60シリーズのデザイン。70シリーズや80シリーズの従来のボルボとは違って、セダンのS60もワゴンのV60も、未来的でスポーティという評価だ。実際、ボルボの売れ行きナンバーワンはこのV60ということで、販売台数も伸ばしている。ということだから、この60シリーズのデザインは人気上昇中の輸入車といっていい。　その60シリーズには、“Rデザイン”と呼ばれるスペシャルモデルがある。デザインはもちろん、装備から走りまでトータルでスポーティに洗練させる、というチューニング方法で仕上げられるが、今回、XC60の2L、4気筒モデル、T5に新たに追加された。これまでは直6、3L、4WDの“T6”にあったが、売れ筋ともいえる、2LターボのT5にRデザインが加わったのはファンにとっては待望のモデルということになる。

この2L、直噴4気筒ターボは、世界初の鋼板製タービンハウジング一体型マニホールドを採用するなど、これまでのターボ技術をさらに発展させ、パフォーマンスを高めていて、2Lで240ps、32.6kgmという性能を得ている。これにゲトラグと共同開発したDCTと呼ばれるデュアルクラッチミッションが組み合わされる。国産車でいえばランエボXと同形式のミッションを使うわけだ。XC60の2LはFFで、この240psのパワーをトラクションのかかりづらい登り坂で試すと、一瞬ステアリングがトルクでとられる。それほど強烈なトルクが得られるということだが、ノーマルよりも10％クイックになっているというステアリングの応答性はスムーズで、スポーティな走りが可能だ。

実際に走ってみると、けっこう静粛性が高いのも意外だった。ビート感のあるボルボ独特のエンジン音はなく、スムーズで快適。XC60の性格にもよるのだろうが、クーペルックのシティ派のSUVとして、存在感を示していた。相変わらず安全に対しても熱心に取り組んでいて、今ではスバルのアイサイトですっかり有名になった衝突回避、自動停止オートブレーキも、日本初の認可はボルボで、このXC60にも標準装備だ。これで価格は569万円。紙幅に限りがあるので、細部までは紹介できないが、専用の装備、そして性能を考えると、充分納得のいくものだろう。

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