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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30
6シリーズをベースとしたBMW初のラグジュアリー4ドアクーペ
4ドアクーペ市場へ

サイズは全長5010×全幅1895×全高1390mm
【本記事は2012年7月にベストカーに掲載された記事となります。】一見、クーペのように低いルーフラインだが、リアドアを備えた4ドアクーペは、メルセデスベンツが’04年にCLSを発売し、たちまち欧米および日本で人気車種になった。その4ドアクーペ市場へのBMWの答えがこの6シリーズ・グランクーペである。ベースになったのは、同社のラグジュアリーカー、6シリーズ。すでにカブリオレやクーペが発売されているが、そのホイールベースを115mm延ばした。理由はリアシートの居住性と乗降性を向上させるため。というのも2代目になり、かなり改善されたが、CLSのリアシートはいまでもかなり狭く、乗降性もよくないのだ。
ゴルフバッグの収納もラク

身長178cmの人が運転席で最適なポジションを取り後席に座ると膝元、頭上ともにこぶしひとつの余裕
グランクーペは全高を1390mmに抑えながら(CLSは1415mm)、室内はレッグ、ヘッドスペースともに広め。身長178cmほどの人が乗ってもOKな空間をつくり出した。トランクスペースも奥行は1110mm、左右幅も1380mm、高さ510mmなので、4セットのゴルフバッグの収納もラクだ。
エンジンバリエーション

コクピットは6シリーズと共通。ダッシュパネルにはソフトパッドを使い上質でスポーティな印象
エンジンバリエーションは、640iが3L直6ターボ(320psの8速AT)。このほかに4.4L V8ツインターボ(450psの8速AT)の650iもあるがこちらは10月からのデリバリー。640iに試乗する。相変わらずBMWの直列6気筒エンジンは小気味よく7200回転まで上昇する。0→100km/h加速は6秒台。いっぽうJC08モードは12.4km/Lを達成。もちろんアイドリングストップやブレーキエネルギー回生システムなども装着されている。上質で思わず「いいね」と唸るほどのしなやかな足回りには脱帽させられた。さらにスイッチ操作でエンジンのレスポンス、ATのシフトタイミング、パワーステアリングのアシスト量、DSC(ダイナミックスタビリティコントロール)の設定が連動して調整されるドライビングパフォーマンスコントロールにより、ドライビングスタイルに合わせて走行モードを選べるなど、走りのよさを追求している点にも感心させられた。