中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30
11年ぶりにフルモデルチェンジした6代目メルセデスベンツSLはオールアルミボディ
11年ぶりにフルモデルチェンジ

【本記事は2012年7月にベストカーに掲載された記事となります。】メルセデスベンツSLが11年ぶりにフルモデルチェンジし、6月からデリバリーが始まった。新型SLはメルセデスの量産モデルとして初めてフルアルミニウムボディシェルを採用。ボディシェル全体の約9割がアルミ製で従来モデルと比較して最大で140kgの軽量化を実現(それでもSL350で車重は1710kg)。さらに、走行中でも開閉できるバリオルーフのフレームにマグネシウムを採用し、15kgの軽量化を図ると同時にねじれ剛性を2割も向上。
驚くべき燃費

スポーティさに加えラグジュアリーさが増しいつかは乗ってみたいと思わせるコクピット。小さいシフトレバーはSLの文字が刻まれた本革製
驚くべきことは燃費だ。高効率化が図られたブルーダイレクトテクノロジーと呼ばれる直噴エンジンとアイドリングストップ、7速ATによりJC08モード燃費はSL350が先代比62%アップの12.8km/L、SL550は44%アップの9.6km/L。SL350は新エコカー減税50%対象車となる。実際にハンドルを握り、ワインディングロードを走ってみると、3.5L V6直噴、306ps+7速ATのSL350でさえ、コーナーからコーナーへのダッシュは鋭く、しかもコーナリング中の安定感もハイレベル。さらに、この大柄なボディにもかかわらず、まるでライトウエイトスポーツのように、軽快で、一体感がある。これも軽量化とボディ剛性の向上からくるものだ。ちなみに、ベースグレードのSL350でも0~100km/h加速は5.9秒で走りきる。新世代の直噴V6エンジンは6600回転までスムーズに上昇する。音に関しては、2000回転あたりからアクセルオンで唸り音が耳に入りだす。
ABCはさらに進化

ボディサイズは全長4615×全幅1875×全高1315mm。約20秒で開閉する電動ハードトップのルーフフレームにはマグネシウムを採用し、15kgの軽量化と剛性が向上
乗り心地はスポーツモードでも突き上げが少ない。乗り心地やATモードの切り替えはコンソール上のスイッチで行なう。動力性能はSL350でも速かったが、435psの4.7L V8ツインターボを積むSL550になるとさらに速い。しかも、油圧アクティブサスペンションのABC(アクティブボディコントロール)はさらに進化し、自分の足のように自在にしなやかに動くのだ。ラインアップはSL63AMG(1980万円)を頂点に、SL550が1560万円、SL350が1190万円。