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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.01
9年ぶりに復活したゴルフカブリオレ試乗! 真面目なゴルフが…… 4シーターオープンに!
9年ぶりの復活

初代と4代目ゴルフカブリオレ
【本記事は2011年10月にベストカーに掲載された記事となります。】9年ぶりにゴルフカブリオレが復活した。世界のベストセラーカーのカブリオレだけに、どれほどの実力をもっているのか、試乗チェック!この新型ゴルフカブリオレは現行ゴルフVIをベースに開発されたもので、カブリオレとしては4代目となる。ここで少し歴代モデルのおさらい。初代ゴルフカブリオレはゴルフIをベースに’79年に登場し、’93年にはゴルフIIIベースの2代目に生まれ変わった。そして’98年には3代目がデビュー。この3代目、見た目はゴルフIVだが、中身はゴルフIIIのままだった。その後、ゴルフVベースのカブリオレが登場すると思いきや、電動メタルトップのクーペカブリオレ、イオスがその役目を担うことになった。しかし1クラス上のイオスより、カジュアルで安いゴルフカブリオレの復活を望む声が多かったため、今回9年ぶりに復活したというわけだ。
電動ソフトトップを採用

風の巻き込みを減らすため、Aピラーが寝かされている。固定式ロールオーバーバーは廃止され、内蔵式のロールオーバープロテクションシステムに変更。このシステムは車体のロール角が一定以上になるとリアシートのヘッドレストの背後に内蔵された2 つのロールオーバーバーが0.25秒以内に飛び出す
◆電動ソフトトップを採用伝統であるソフトトップを受け継ぎながらもゴルフカブリオレのシンボルでもあった固定式ロールオーバーバーを廃止。その代わりに後席ヘッドレスト背後に内蔵された2つのロールオーバーバーが0.25秒で立ち上がるという、ロールオーバープロテクションシステムが採用されている。斜め後方からのショットを見てほしい。実にスッキリしていて美しいと思いませんか? またAピラーが寝かされていることにも気づくはず。ハッチバックのゴルフより全高が55mm低く、ソフトトップのクローズ時のスタイリングもクーペを思わせるスタイリッシュさだ。肝心の電動ソフトトップは本当に文句のつけどころがない。サンバイザーの位置にある手動式のロック装置がなく、コンソールボックス手前にあるスイッチひとつで、トップを開けるのに9.5秒、閉めるのに11秒しかかからない。しかも30km/h以下の速度で走行中でも開閉操作ができるのだ。これだけ万全であれば、不意の雨を気にせずオープンエアが楽しめる。
実用性が高いのもポイント

リアシートにはゆったり座れる
◆実用性が高いのもポイント電動ソフトトップは、コンパクトでルーフの前面がソフトトップの収納ボックスをカバーしているため、実用面においてもメリットがある。別個でソフトトップカバーが必要なく、コンパクトに折り畳めるため、ルーフの開閉にかかわらず、トランク容量は250Lを確保している。しかもリアシートは50:50の可倒式で、トランクスルー機構も備えているのだ。(担)が一番気にしていたフル4シーターオープンとしての実用性。つまりリアシートに大人がちゃんと座れるかだが、座面がフルサイズで大人2人が余裕で座れるほどのレッグスペースが確保されていたのでひと安心。
走りはどうだったのか?

◆走りはどうだったのか?サイドウィンドウを上げて、高速道路を100km/hで試したが、風の巻き込みが少なく、会話も楽しめるほど。それよりも感心したのは、オープンを感じさせないボディ剛性感とクローズ時の風切り音の少なさ。オープンモデルはボディ強度を保つために補強や強度の高い鋼板が使われているのだが、ハッチバックのゴルフハイライン比較で130kgの重量増をものともせず、操舵の遅れやボディがブルブル振動することもなかった。160ps/24.5kgmの1.4Lツインチャージャーエンジン+7速DSGによる走りは、スムーズな加速感、いざという時に飛ばせるパンチ力など、ぐうの音も出なかった!
価格は399万9000円!

Aピラーの傾斜が強くなって、固定式ロールオーバーバーがなくなりすっきり!
◆価格は399万9000円!レザーシートが標準装備で価格は399万9000円。個人的にはファブリックシートにしてもっと安く! と言いたいところだが、レザーシートがブラック、トリュフ(茶)、サルサレッド(濃い赤)、セラミック(白)の4色用意されており、オシャレに乗りたい人にはいいかもしれない。とにかく、生真面目なゴルフがこんなオシャレでいかにもモテそうな4シーターオープンに変わるとはタマげました。