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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.01
改良i-MiEV(アイミーブ)前途洋々
i-MiEVが大幅改良!

改良版 7セグしか減らない!!
【本記事は2011年10月にベストカーに掲載された記事となります。】EV時代の到来を告げる先駆車となったi-MiEVが大幅改良! ブレーキペダル連続回生ブレーキの採用で、航続距離が延びたという「G」グレードと従来型の比較を中心に、インプレッションをお届けだ。もちろんエントリーグレードの「M」にも乗ったゾ。インプレッターは国沢光宏氏だ!乗ってすぐわかるその進化っぷりに脱帽!電池容量を増やしたワケじゃないのにi-MiEVの航続距離が10%も向上したという(従来型は10.15モードで160km、新型はJC08モードで180km)。ホントか? 普通のクルマの燃費は「使用したエネルギー量」で決まるため、使用量減らせば燃費よくなる。しかし電気自動車の場合「使用したエネルギー量+回生したエネルギー量」。使うエネルギー量が同じでも、回生分を増やせば効率よくなる。今回i-MiEVで行なった改良は「回生分を増やしただけ」らしい。
不満なしの走行距離

はたしていかに? 走り出してすぐ「こら全然違う!」。今までi-MiEVのエネルギーメーターがフル回生状態になることなど希まれだった。60km/hからアクセル戻すと、メーター上で3分の1といったイメージ。回生を増やす制御になってるBレンジを使って3分の2である。しかも回生量はブレーキペダル踏んでも増えない。ブレーキペダルによる回生量の上乗せを行なっていなかったからだ。なのに改良型i-MiEVときたら、60km/hでアクセル戻してブレーキ踏むとフルチャージ状態。大雑把にいって3倍くらい回生量が増えてる感じ。試乗後に開発担当者に聞いてみたら、従来型は60km/hで10kWの回生量だったのが、改良型になって最大30kWになったという。今回からブレーキペダルにセンサーを組み込み、積極的に回生させていくことにした次第。アクセル戻した時の回生量も増やしたらしい。どのくらい違うのか? 改良前のi-MiEVで同じ区間を同じペースで走ってみた。アップダウンの多い箱根とあり、回生量は目一杯まで頻繁に振れる。使う量としちゃ同じでも、戻ってくる量が3倍以上違うのだろう。もはや電池残量を表示するセグメントの減りからしてまったく違う。約50km走って3セグ差。今回のシチュエーションでは従来型4.6km/kWで改良版が6.7km/kWと、ものすごい差がついてしまった。走り味についちゃ、そら従来型と変わらないが、これは大きな進歩。おそらく満充電時の実用走行可能距離は従来型が120kmだとすれば、改良型ならリーフと同等の144kmはいける。これだけ走ってくれれば不満なしでしょう!
「M」はノンビリ走れる地域用

コチラ、エントリーグレードの「M」。パワーは若干ダウンするが、シティコミューターには最適。補助金引いて188万円の価格も魅力
そうそう。電池容量の少ないエントリーグレードの『M』にも試乗してみた。走行可能距離が短い(JC08モードで120km)だけでなく、最高出力も64psから41psに下がっている。高速道路の合流時(東京の首都高の高井戸上りは坂を登って追い越し車線に流入する)などでは、少々パワー不足を感じるかも。ノンビリ走れる地域用と考えていただいたほうがいいかもしれません。